「ネタde笑辞典」CD化のための収録ライブ 11月28日 TBSホールにて


まず、ご説明いたしましょう。今回のライブは1998年1月21日に発売されるCDのための公開録音でした。
出演者は15組。ちなみにネプチューンは出ていません(笑)
5枚同時発売でTake2、アニマル梯団、アンラッキー後藤、MANZAI−Cさんが単独CD(1500円)。
そしてもう1枚、M2カンパニー編(×−GUN、バナナマン、ジェット☆キッズ、底抜け)というのが発売だそうです。
と、いうことで単独発売の4組は3本のネタを一挙公開(つまりネタ数23)の超ロングライブとなりました。

感想はひとことで言うと「おなかがいっぱい」。笑いを堪能しすぎておなかがいっぱい。なーんて幸せざましょ。
17時半開演で終わったのが21時半過ぎ。途中休憩が10分あったものの、あとはネタ見っぱなしですからね。
贅沢極めたといった感じですよね。
出演者順に・・・なんていったら読むのも面倒、書くのも面倒ですから(笑)それはやめて。

まず、新人賞の発表から参りましょう、といっても超私的に選出させて頂いたものなので気にしないでください(笑)。
新人賞は・・・「ラーメンズ」。このライブに誘ってくれた一緒に行った方がお薦めだったこの2人。
ネタは“外国語学校での日本語講座”。キャラクター、テンポ、インパクト、オチすべてよしっ。素晴らしいっ。
美大出身のおふたりのインパクトもさることながら、ネタのひとことひとことが頭にこびりついて離れない・・・。
今も頭で「しんばしっ」がリフレイン中。

えー次。努力賞。「アンラッキー後藤」。ピンでしかも単独CDとあって3本のネタはかなりキツかったことでしょう。
先日のテレビ『いろもん』でも“のどが辛いので1日3回が限度”といっていたのに、3回ですからね〜。
ネタは残念ながら新ネタではなく、今発売されているAJAPAで紹介されているものばかりでしたが・・・。
けど、字体で読んでいたあとでもちゃんと面白く思えたのでエライです。
同じ3回の出演を果たしたアニマル梯団は、テンポやオチが今一つ二つ三つくらいで頭をスルーしてしまったので
ネタさえしっかり覚えていない・・・というか、ハッキリ申し上げて面白くない・・・。あれで30分CDはツライ(笑)

びっくりしたで賞(うわっ、ふる〜)は2組。まず「幹てつや」。出演者のところに名前がかき出されていなかったのに
トップバッターですからね〜。びっくりしましたよ(笑)。ボキャブラ休んでネタの腕を上げたのかと思いきや、
見事に期待裏切ってくれるし、あげく歌を創ったといってしつこく客に歌わそうとするし・・・びっくりしっぱなしや。
もう1組は「ダーンス4」。知る人ぞ知る・・・新宿の競輪イベントに参加していた方々で、その時集まっていた
ネプチューンファン全員がそのトークぶりに「さむ〜っ」と体を震わせたグループだったんですが・・・
相変わらず寒くてびっくりした〜。なぜ、あのレベルで出演者に名を連ねたのかが不思議でしかたないです。

意外や意外、評価を変えたで賞の発表です。こちらも2組、「MANZAI−C」と「大隈イチロー」です。
大隈さんは渡辺プロライブの時より、CD化を頭に入れた計算なのか、一般向けにしてあったので評価かえました。
ネタは“ニュースキャスター”。今まで見た3つのネタの中で一番よかったと思います。
それから「MANZAI−C」。音声だけが頼りのネタにスケッチブックを得意とする彼らはどう対処するのか・・・
すごく楽しみでした。いや〜、3本目の「読ませ漢字」(でしたっけ?)は素晴らしい出来だったと思います。
あと、前に見た時に私が一番気になった、森さんの髪かき上げもスケッチブックがないことや会場の広さという、
視覚の変化(前回はメチャクチャ広い会場でスケッチブックも見ないといけない状況だった・・・)により、
全然気になりませんでした。逆に身長184cmでモデル並みの衣装を身につけている森さんは、かなり
男前でしたよ〜。このお2人の衣装は、生で間近で見るとテレビで受けるほど違和感はないですね。

審査員特別賞(って・・・審査員1人だけやん(笑))は、「ワンダラーズ」。この方たちは以前、なりきり歌合戦という
番組に出演していたのを(勝俣さんと森進一のマネをしていた)見ただけだったのですが、今日のネタ・・・。
大人が迷子センターに入ってきて、そこの係員とひと悶着というネタだったんですけどね。どうせたいしたことないと
思いきや・・・ぷぷぷーっ。アハハハハ。ボロボロボロボロ(笑いすぎて涙が・・・)。ツボにはまってしまった。
けれど、あれは表情とかの笑いだからなぁ、CDだとつまんないかもなぁ。その点CDという利点をうまいとこついたなぁと
感心したのは「トウキョウビンゴビンゴダイナマイトジャパン」。この人たちって、漢字混ぜて書くべき?それとも英語?
まぁ、どうでもいいんだけど(笑)。全体通してラップをメインに持ってきていたのが、まずCD向きだったのと、ちゃんと
舞台としても動きが計算されていたというのが立派でした。ネタは“ラップ教師がいたら・・・”みたいな感じですかね。
ただ、今まで3回お目にかかっていますが全部、このラップ系で来ているので他も見たい気がしますね。

さーて。グランプリの発表とまいりましょう。グランプリは・・・・「Take2」です。
仕事の都合で、この人たちだけ最後にどかんとまとめて3連発(他の人たちは、ネタごとに時間を分けていたんだけど)
ネタを披露したんですね。正直いってTake2が出てくる直前って、客席も疲れ果ててたと言ってもおかしくないくらいの
状態だったんですよ。悪気があって言うワケじゃないけど、アニマルの3本ネタとかで結構飽きてたし。
ところが、よかったですよ〜。まず1本目に東さんがインチキ霊媒師に扮するネタでは深沢さんと共に濃い芝居でまず
ひきつけておいて、2本目は立ちコントのナンパネタを軽くいっておいて。そして最後がよかった。
東さんと深沢さんが浴衣で登場。舞台には布団が2組。設定はTake2が地方に営業か何かに出かけて2人で
久しぶりに同じ部屋に宿泊することになった夜の2人の会話。
普段、深沢さんの芝居口調、東さんの臭い芝居(笑)が魅力でもあるんだけど、それをまるで逆手にとるようなネタで・・・。
シンプルに二人が淡々と夜更かしして会話している・・・けど、話の内容はめちゃおかしい。素を芝居するようなところが
ものすごく新鮮で面白かったです。舞台の上に布団がひいてあってそこで寝てしゃべっているから、顔がこちらからは
全然見えないんだけど、それでも聞こえる2人の会話が笑いを誘う・・・。これはまた新しい笑いでしたね。
ネタが終わって布団から抜け出した時の深沢さんが、浴衣のすそを合わせながら「失礼しました」と照れ笑いしてたのも
よかったし。文句なしのグランプリです。

他の出演者は×−GUN(追っかけ)、ジェット☆キッズ(ハイジャック)、バナナマン(怖い話)、
エレキコミック(捨て父)、ぷよぷよ(自殺ビデオリハ撮影)、エネルギー(解散)、爆裂クレイジー(戦争地雷)、
アメリカザリガニ(コンパで盛り下がる奴)、フェイント(喫茶店のスパゲティー)でした。

いや〜。普通ライブって終わると“終わっちゃった〜、さびしい〜”なんだけど
今日は“やっと終わった〜。うれし〜い”という感じさえした(笑)、お笑いフルコースって感じでした。
なんか、マッサージで言うところの全身フルマッサージって感じ(笑)。気持ちすっきりです。

(敬称略で失礼しました。)

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エレキコミックノーマーク!なんたる落ち度!!(笑)。私もベタ大好きな時代がありました。はい。

審査員特別賞って…なー。さんまさぁぁぁん。
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