渡辺プロライブ 1998年1月27日

いきなり私事だが、今回、なぜか私は緊張のどつぼにハマっていた。
出発前の会社内では、緊張のあまり吐きそうだったくらいである。たいした理由があるわけでもない。
なんとなく、このライブのチケットが超プレミア級だったことが尾を引いていた感はあったけど。
だって、去年の暮れからこのチケットのために何度も胃の痛くなる思いをしてきたから。
そういう苦労が、今から数時間の“夢の時間”のためのものだったんだなぁと思ったら、なんだか酸欠に近い
状態になっちゃったんだな。私ったらB型のくせにこういうところが、神経質。

さて、本題。まず、あの会場。やっぱりマイナス面ばかりが目に付く。一階から地下が吹き抜けになっていて
地下がガラス張りになっている。まずそこ。みんな、地下を覗きこむような形で、ガラス張りのホール内に芸人さんが
出てくるのを待っている。それで、出てきたら「きゃーっ!」
階段には人が溢れ、後ろから突き飛ばし可・・・みたいな状態でも平気で「きゃーっ!」 。危ない。
そして駅から会場まで一本道でそれはそれは、スターの花道かいっと思うほど芸人さんの囲まれ率が高い。
それもね・・・ま、いいかもしれない。けども・・・追っかけ放題というのはどうかなぁ・・・。
通行人の妨害もなんのその、駅までの道、ずーっと芸人待ちのファンが待ち伏せしているのだ。あれはねぇ・・・。
そして、3つめ。元々ファッションショーなどで使用されるようなホールのため、会場が後ろまで平らなのである。
座りネタ、そして反則(ネプチューンッ!)寝ネタまでされると、後ろの席は一斉に腰を浮かしてみるような状態
なのである。(それでも見えない・・・)一刻も早く、せめて太田プロライブクラスの会場に移って欲しいものです。

また、ちょいと本題からは外れていましたね。すみません。緊張のせいです。
さてさてライブ。オープニングでネプチューンが登場。原田さんがつなぎを着用。T・I・Mの影響か?(笑)
健ちゃんから「赤毛ですみませんっ」というチェックが入るほど名倉さんの髪の毛は赤かったりもして。
名倉さん「髪が赤で、Tシャツが赤(トレーナーの下に着用して裾をちょろっと出していた)、靴も赤でおしゃれさん。」
二枚目はまじめ君でもあり、おしゃれさんでもあったのだ。
原田さんは今日の入りの時に、囲まれたファンの誰かから尻を思いっきりぎゅっと握られたエピソードを切れぎみに・・・(笑)
名倉さんは“プロレスラーかなんかと間違えたらしいファン”に背後から思い切り体当たりされたらしい(笑)
皆さん、彼らはお地蔵さんではなく触ったからといって御利益があるワケじゃないと思うので、普通の人として扱ってあげましょう(笑)。

まぁ、原田さんのお尻と言えば健ちゃん(?)ですが、
その健ちゃんが、原田お尻ギュッ事件を 「泰造のケツが縦に長いから」と理由づけすると、
原田さん「なにが・・・、おととい俺に肛門みせたくせに(笑)」と反論。
健ちゃん「みなさん聴いてください。原田くんは家に泊まりに来る時、お風呂はいる時、いちいち全裸になって
俺が寝ている所をまたいで“秘密の穴園、秘密の穴園”と言います。あれはやめろっ」
名倉さん「秘密の穴園やあらへん、楽屋で裸でスッポンポンで見せ合って・・・(笑)わし、普通に飯食って
タバコすうてんのに」
何が行われているのだろう、楽屋では・・・・(笑) そんな楽屋こそが“秘密の穴園”ちゃうんか。

最初は18KIN。相変わらずツッコミの人の声が生理的にダメです。黒板を爪でキーッとやった音がダメな人は
ダメではないでしょうか(笑)。とはいいつつも、時事ネタ満載の漫才も、過去に比べてとても面白くなりました。
ノストラダムスとか旬とはまた違うネタなども入ってたので、ある意味使いまわしのきくネタというか・・・。
ちょいとした時期のずれからくる気恥ずかしさみたいなのは今回少なくて、よかったと思います。
(たとえば未だ、安室とSAMの結婚の話題をするのは寒い感じがするでしょ・・・そういうことはなかったので。)
2番目はやるせなす。なんとなく、やるせなすと言えば“心の声”シリーズのイメージが強いんだけど、今回は普通のネタ。、
画家の先生の家に強盗が押し入り、そのうち強盗の絵を書きはじめて・・・という話。このコント部分は次の展開が
読めに読めてどうしようかと思ったんだけど(知らず知らずに拳銃が人質に渡っているのに・・・という流れ、ありがち(笑))
一度、絵が完成したところで暗転が入り(会場内には「え〜これでオチ〜?」なんて声出す野暮な客が数人いたけど)
物語のエピローグみたいな形でオチが入るという形式、そして最後の一言には、大袈裟かもしれないけど鳥肌がたちました。
この人たちは面白いっ。何ヶ月も変わらない政府の景気判断ではないですが 「4ヶ月連続優良評価」です。
大隈いちろう。別のライブでも見た「僕のほくろ」ネタ。
野上。今回は恐ろしいほど、つまらなかった。文章の途中で、まったく脈略のないものにつなげていくという手法というか
例えば「沖縄地方、晴れ時々やしきたかじんが降るでしょう」みたいな、こういうのの連続技だったんだけども。これがね。
簡単すぎるというのかな。考えがつくようなことしか言わない。こういう手法に私なんかが期待するのは、やっぱり意外性でしょ。
そういうのがないの。

いつもここから。ネタ全般にクラシックの曲をかけたのはなんか、とても“らしいなぁ”と思った。ぬいぐるみ芸だったんだけど
(そういえば水越さんは・・・(笑))、残念なのは見えないんだよねぇ、後ろの方だと。ネタにタイトルをつけるとすると
「くまの受難」というところかな。オチは弱かったけど、白の熊のぬいぐるみをタオルや餅に喩えるあたりは面白かったです。
アクシャン。ネタは「婚約前に上司に迷惑なお祝いばかりをされるサラリーマン」。これはねぇ〜、下手な街角占い師よりも
先が全部読めましたね。笑っちゃうくらい。笑っとこ、あははははははは。杉崎さんの演技にみんな笑っているんだけど・・・
面白いかな〜?

ふかわりょう。最近、不調じゃないですか?つぶやきシロー化が進んでいるようですね。というより、猿岩石化とでもいうか。

ここまでで前半戦が終了。自分でも「うわ〜っ」と思ったんですが、ここまでで1度も笑えなかったんですよね。
やるせなすのラストには「ぞくっ」という感動のようなものはありましたが・・・。笑わせろっ、ちゅーの。

金の卵コーナー。ピートムさんの司会で、今村さんの頭のケガが披露される(健ちゃんとサイパンへ行って
バナナボートで切ったキズ)。ボワボワの後頭部・・・。
サイパンに着いてすぐに、健ちゃんが砂浜で相撲をしようと言い出したエピソード等の話が出てきて
やっと、ちょっと笑えた。ここまでの道のりが長かった〜。
今回の金の卵は女の子特集。田村の「かっこわるい男」、マミュー「コンビニ」、オカマコト「ビラくばり」、
Wよしかわ「ヤンママと子供」・・・。困ったぁ・・・また、笑えない。新人だから暖かい目でとは思うけど・・・あかんっ。
審査時のピートムさんのトークで、オカマコトの女性人気の話が出た。
なんでも、会場入りの際に桑原さんのそばに寄ってきて、いきなりオカマコトのマネをした女性がいたそうである。
桑原さんは「何故に、俺の前で」と驚いたらしいが、実はこの女性こそが、このHPでも有名なあの女性・・・(笑)。
あ、ちなみに優勝は田村さんでした。

さぁ、後半戦です。トップはゲストのサービスパンダ。ううっ。私、この人たちダメなんですよぉ。
はりきりすぎキャラでいつも笑っているような顔をしている吉岡くんと、善人ビームを出している飯田さん・・・。
ネタは「バンド活動」・・・飯田さん得意の音楽ネタじゃないか、と思って少しは期待したんだけど・・・裏切られましたね(笑)

2組目は同じくゲストのU-turn。私はネプチューンの次にこの人たちのネタを見ている気がする・・・。
なぜか、U-turnめぐりあい運がいい私(笑)。今回は「未来のドラエモン」。最近、立て続けに土田さんが女装に扮しない
ネタが見れて嬉しいです。土田さんのコスチューム(ドラエもん)で笑いをとった所は「ずるーい(笑)」と思ったりもしましたが、
30歳ののび太くんに頼まれて、ポケットから出した犯罪グッズ(笑)は思い切り笑えました。
そうそう、ここまで毒らしい毒がなかったというのは、笑えなかった原因として大きいかも。下ネタでもOKさっ、笑えるなら。

ナベプロの1軍(?)メンバーのトップはT・I・M。いきなりの却下。いや・・・なんだろう。どんどん嫌いになっていく。
キャラは嫌いじゃないが・・・ネタは・・・却下。ちなみにネタは「ボクシング」

ようやく待ってましたのピーピングトム。ネタは「踊る歯医者さん」。これは、今回のナンバー1をあげてもいいほど
おかしかったぁ。音楽を効果的に使って、桑原さんのダンシングまでつけてくれて(笑)
後ろの後ろまでよく見えるし、声も通っていたし。完成されたネタはこういう規模の会場の時には助かるなぁ、本当に。
この方たちだけは、持ち時間が短く思えたな・・・。

そしてオーラス。ネプチューン。ネタは「合コンリハーサル」。原田家に集まった男友達、名倉さんと健ちゃんが
合コンの練習をするというもの。いきなり冒頭で“太宰治ゲーム”をしようという健ちゃん。ジャンケンして負けたら
「生まれてきてごめんなさい」というもの。これは、日常でもつかえそうですね(って、使えないだろう(笑))。
太宰なんて持ち出してくるあたりが、フローレンスの頃の健ちゃんを彷彿させる何かが・・・って、あんまりよく分ってないけど(笑)
今回は原田さんと健ちゃん、健ちゃんと名倉さんと、なんか仲よさそうにというかムーディー(笑)な一場面があったんだけど
そういうのに、いちいち「きゃあ〜」と反応するのは、おかしいんとちゃうか(名倉さん風)。笑うならわかる。(ダブル名倉さん風)
とにかくちょっとした動きに対して、かわいいだとか、いや〜だとかささやきが漏れるのはカンベンしてほしい。
必要以上に笑いが起こるような事態なのよ。確かに面白いけどもね。なんか本筋と違う所でも平気で笑う客が多い。
あと、テレビで見たギャグを生で見たことに対しての過剰な反応。
なんか、昨年の夏頃の悲しき伝説「お笑いゴールドラッシュ」の“ネプチューンを本当に応援したいと思うなら何でも笑うな!”
と激怒した山藤章二さんのセリフが頭をぐるんぐるんしてしまった。
だいたい、ああいう会場で寝たような姿勢のネタをやるネプチューンの気も知れない。テレビじゃないんだから。見えないんだ。
テレビじゃないんだぁ〜!!呟くようにセリフを言うのもいいけど(特に健ちゃん)後ろまで聞こえるように言ってくれ〜!!
テレビと違って、音は万遍なく届くワケじゃないんだぁ〜!!
まぁね・・・・いいことをひとつあげるならば、最近のテレビでもわかるように名倉さんが大活躍というかハジケる場面の多い
ネタでした。体を張って笑いをとってたという感じで。

感想。今回、私の友人を連れてきてネプチューンのおもしろさを教えてあげようかと思って、都合により止めたんだけど、
止めて正解。あれじゃあ、ネプチューンの評判を下げるだけ。それでなくても言われているのに。
「ネプチューンってファンの子に甘やかされてるだけじゃないの?」って。

注意) これは、あくまで私の視点から見たものですので、あまり影響をかぶらないでくださいね(笑)
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