ピーピングトム、T・I・M合同ライブ「子煩悩」 1998年2月2日 新宿シアターモリエール | |
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なんかネタ見せの時には2組に険悪なムードが流れていたという噂を聞いていたので 苦労のかいあっての作品・・・となっているのかどうか、とても興味があった。 さてさて。感想を最初にひとことで言ってしまうならば、今回のライブは お笑いライブ・・・・というよりもSHOW!。爆笑・・・という感じではなかったかもしれないけど とにかくもう楽しいっ。遊園地みたいなライブで2時間たっぷりたっぷり楽しめました。 オープニング。4人がまず長ランで出てきてツッパリポーズを決める。めちゃめちゃ決まる4人。 赤い照明の中で4人のしかめ顔が、いきなりの「勝負っ!」との掛け声で野球拳になる。 何がおかしいって、やっぱり桑原さんの顔がめちゃ崩れる所でしょう(笑)。 紹介Vで4人が都内各所で撮った写真がスクリーンに映し出される。もう、モデル並みのカッコ良さっ。 ここは騒いでもいいだろう。いっとこ(笑)。もう。ステキすぎる。 ネタ1本目。「なぞかけすし屋」。 すしネタを頼む時には、必ずなぞかけをしないといけないという寿司屋の話。 寿司店の店長はゴルゴさん。なぞかけチャンピオンが桑原さん、2時間かけて1つもなぞかけが出来ないため 何も食べられないでいるレッドさん。 そこにイチゲンの客、今村さんがやってきて、知らず知らずになぞかけにチャレンジさせられる。 レッドさん「あなごが食いたい・・・」 ゴルゴさん「アナゴとかけて、アナゴとかけてっ!」 レッドさん「うーん・・・・」 今村さん「(レッドさんに)もう帰りたいんじゃないですかぁ?」 ゴルゴさん「今なんて言った?」 今村さん「もう帰りたい」 ゴルゴさん「“もう帰りたい”は英語でI want go、あいわなごー、あわなごー、つまり、あなごっ。うまいっ」(笑) こんな調子で真のなぞかけ寿司王を決めようというネタでした。このなぞかけが中々よく出来ていて 会場からは“すご〜い”という感嘆の声がしばしば漏れていた。これもおかしな話だけどね(笑) 「貞子の結婚」 部屋で吉子(レッドさん)がせんべいを食べながらくつろいでいる。そこに話があると友人の貞子(桑原さん)がやってくる。 ちなみに貞子の格好は全身ピンクハウス(笑) 彼氏が出来た貞子が、それを吉子に報告しに来たわけだが、なんかその彼氏の話が怪しい。 知り合って1週間でプロポーズをしてきて、いきなり200万円を貸して欲しいと言ったり、火星人研究所に勤めていたり(笑) 外見はもろホストだし(ここで誰が彼氏役だかわかりましたね(笑)) 吉子は「そんな彼氏やめなさい」というが、すべてが思い過ごしで貞子と今村さんはうまくいってお金持ちになるという話。 吉子と貞子が会話するシーンと回想シーンが繰り返されるのだが、この貞子さんと吉子のシーンになると必ず 吉子がいろいろとせんべいから始まって、フランスパン、ケーキと食いまくっていたのが笑えた(笑)。 長いネタだったので会場がすっかり世界にハマリこんでたのか、まるでヒーローもののステージのように会場内から 「あ、貞子あぶないっ」とか、貞子の窮地を救おうとする声があったりもして・・・なんか一体感というか・・・笑えた(笑)。 あと、ホスト以上の役作り(笑)久仁人さんに不評の声が飛んだのと、貞子に対する“かわいい〜”の声ね(笑)。 このネタでは、ニュース番組のキャスターの役で大隈イチロウさんが声の出演をしていた。 「まむしの兄弟」 刑務所帰りの今村さんとゴルゴさんの2人のコンビ“まむしの兄弟”による漫才。2人の決まりネタ「シャネチ」を連発。 これ、T・I・Mおなじみの“シャネル”とたけしさんの“コマネチ”を合体させたもの(笑) 一生懸命、息を合わせる2人の姿が笑えましたね。たぶん、かなり練習したのではないかな〜。 「お坊ちゃまのお遊び」 足の悪い貞雄お坊ちゃま。外に遊びに行きたいとじぃにお願いする。はじめはじぃがお化け屋敷の真似事などをして 楽しませようとするが、貞雄お坊ちゃまは満足してくれない。 そこでじぃは「松本商会」という、なんでも屋にお坊ちゃまの希望を叶えてもらうことにする。 雇われてきた松本社長と今村副社長は、貞雄お坊ちゃまの願い“お化け屋敷に行きたい”“水族館に行きたい” “超能力を見てみたい”という願いをなんとか、クリアしてみせるが・・・というお話。 ここでも、注目の的はお坊ちゃまに扮した桑原様。(半ズボン姿の桑原さん。パンツ見えていたらしい(笑)) わがままでかわいい口ぶりに会場の女性がどれだけ母性本能をくすぐられたことか(笑) ここでちょこっとクッション。ヤクザに扮した4人が出てくる。最初にチンピラ級スカジャンの今村さん。 次にスーツのレッドさん、柄の悪いセーター姿のゴルゴさん。最後に白いスーツの桑原さん。 さいころ賭博をはじめるかに見せかけて・・・・、いきなり「ごきげんよう」の音楽。下はパンツになって踊る4人(笑)。 あ、でもレッドさんはスーツの下を脱ぐの失敗しちゃって、正式にいうと3人がパンツ姿だった・・・(笑) これは、オープニングの続きだったんですね。 「リストラ」 誰か1人をリストラしなきゃいけない今村社長と、リストラ候補ナンバー1の吉田くんの面接風景。 さりげなく打診をしてみるが、吉田くんは「リストラされたら・・・僕だったら一家心中ですね」 結局、今村社長は吉田くんをリストラすることが出来ない・・・・というネタ。 「お見合い」 またしても女役の桑原さん。お見合い相手はゴルゴさん。2時間遅れてきたゴルゴさんとマクドナルド北越谷支店 で待ち合わせて見合いをする2人の、妙に芝居がかったネタ(笑)。 作りこんだ女ぶりが笑えたぉ〜。 「占い師」 結局リストラされた吉田さんが、人生を占ってもらおうと街角の占い師に立ち寄る。はじめに出てきた占い師は わかりやすさを売りにした占い師・今村さん。だけど、あまりに丁寧すぎて話にならない。 つぎに、師匠のようないでたちで桑原占い師が出てくるが、自分の体の方が悪くてまたまた話にならない。 そこで最後に怪しい外国人風の占い師・ゴルゴさんが出てくると、実は生き別れた兄貴だった・・・・というネタ。 このメンバーで考えてみたら、唯一人、常識人に見えるのはレッドさんだけなんだよねぇ。 このネタでそれを確認。この役振りはなんかすごく納得。 「太陽にほえろ」 おとしの山さん(レッド吉田)、1週間前に配属された新入り(今村)、派手なリアクション刑事マカロニ(ゴルゴ松本) 、すべてのとりまとめ役のボス(桑原)の、日常・飲み会の様子。 とにかく、これがおかしい。太陽にほえろの音楽がふんだんにそして上手に使われていて、4人のキャラが生きて生きて いきまくっている!新入りには、結局「わしっぱな」という名前がつけられて、型破りな飲み会は型破りに型破り 極めていくというお話。私個人的にはこれが一番気に入りました。 ポーズを決める時には、4人がそれぞれ実に絵になるし、ギャグはぴったり揃うし、見てて気持ちがいいんだもん(笑) 変な企画コーナーがなくて、ネタをたっぷりと楽しめたので、本当に笑いでおなかがいっぱいになった。 おもわず、会場を出る時に挨拶をしているスタッフの方々に「ごちそうさまでした」と挨拶しちゃったもん(笑) 全体的に見て、レッド吉田さんが要だなぁと思った。他の3人は濃い目のキャラだから、普通人役はレッドさんしか 出来ないんだよね。なんで逆に、それが(吉田さんのキャラ)目立って、目立ったところにトチり(かんじゃったり)があったのが 残念だったなぁ。けども、それがまた、合同らしくてよかったけど(笑) 最後の最後でちょこっと挨拶があった以外は、全部ネタづくし。お笑い・・・・という感じよりもエンターティメントという 感じがものすごく強かったですね。楽しかったぁ。貞雄お坊ちゃまじゃないけど、バーチャル遊園地みたいな感じで(笑) また絶対に行くぞっ。 [フォローのコーナー] ピートムに関する自分のはしゃぎっぷりが恥ずかしい…。 |