太田プロライブ 1998年2月9日 芝abc会館ホール

いや〜、いい。開演20分前に現地についてもまだ余裕がある。指定席の魅力。
そして会場はしっかりしたホール型。まぁ、お笑いライブは狭いところがいいという意見もあるだろうけど
今のお笑いブームにはこれくらいの冷静さを判断させてくれる会場が必要なのである。
考えてみれば、太田プロというのは“お笑い”専門のプロダクションなのである。他のプロダクションが
狭い桟敷席ばかりとか、後ろの方は音も姿も不十分という環境の中でライブをやるところが多い中で
ずばぬけてこういう環境を与えてくれているのは、当然といえば当然なのかな。金がかかってるもんな〜。

そんなお笑い専門の太田プロからこのたび初の歌手が誕生したそうである。
オープニングでその曲を披露してくたのは泉川そらちゃん。照明もやたらアイドル的な感じでちょっとばかし
呆気に取られててしまった。アンケートに彼女の感想を求める項目があったのだが、思わず「かわいいですね。
でも、売れなさそう」と書いてきてしまった(笑)。

最初は「新人さんいらっしゃーい」のコーナー。トップバッターはクラクション
広島出身の女の子2人組。(実は知り合いの知り合いらしい・・・)早口を売りにまくしたてる系の漫才。
関東では女の子の漫才ってほとんどいないに等しいから新鮮なんだけど、声のトーンが二人とも同じなもんで
耳がキーンとして(笑)、長い時間聴くにはちょっとばかり辛かった。勢いはいいから、期待・・・だけど。
舞台終了時に間違えてバラバラに帰って行こうとした姿が一番受けてた・・・可哀想に。
次はおんなのこ。ネタが“転校してきた先生”。生徒1人の学校に先生が1人転入してきたという話。
ネタ自体はとてもおもしろかったんだけど、ところどころにここ最近のナイフ事件の話が入ってきて
ちょっとあまり笑えなかった。上手な人が事件性のネタをもってくるのとはワケが違うから・・・。
あと女性のコント特有のものなのかよく見かけるんだけど、学校の教室くらいの感覚の発声とか
舞台感覚がものすごく気になる。
次は360°モンキーズ。「オーディション」ネタ。最初は外見も入り方も私の苦手なタイプだな〜と思って見てた
んだけど、あれれ?意外と面白いかも。今、こうしてレポートを書いてても全然顔を思い出せないという(笑)
インパクトの薄さ(濃かったとも思うんだけど・・・狙いがよくありがちだった)といい、芸風が
つぶやきにかぶったり、ブラックパイナーに少しかぶったりと慌ただしいコンビだったんだけどもね。
3番目。西岡すみこ。ナベプロの田村さんとキャラが思いっきりかぶっている人(笑)。
でもこの人の方が面白い。近頃の流行物を微妙な旬の時期を狙ってもってくるあたりはうまいと思う。
会場の雰囲気を読むのも段々とうまくなって来ていると思うし。ただ、そういう新鮮なネタが勝負の人だと思うので
これからもあまりネタの使いまわしをせずに、いつでも新鮮でいって欲しいなぁ。
次は市村・近藤。コント3連発。いきなり頭の「あ〜、少年隊はもう少年じゃないよな〜」という呟きで
会場の大爆笑をとった。こうして文に書いてみるとあまり面白くないんだけど(笑)、頭の毛を3本ばかし立たせた
近藤くんのキャラで言われると、なぜかおかしい。バレンタインネタを少し変わった視点でネタにしたのも面白い。
途中「クビレ〜」「キシリッシュのキャンペーンガール」といった今の話題を盛り込んだりしていて、本当はそういう
流行物のコント(漫才でもあまり好きじゃない。西岡すみこさんみたいなのは別)は嫌いなんだけど、よしとしよう。
Barbie’s。ネタは“パー券売り”。私はこの子たちのキャラが嫌い。変に綺麗で(笑)、笑いの取り方がなんか
イヤなんですの(笑)。「女子高校生だし、かわいいし、共感もてるでしょ〜、だから笑って〜」という感じが今回は
特ににじみ出てたのでイヤでしたね。
ブラックパイナーSOS。ルックスは相変わらずいいですねぇ。けれども今回は山野くんの方が衣装で笑いを
とりに来たんで・・・いまひとつ。「肩身がせまい」「だめ、つまらない」も、あまり受けなかったなぁ。ネタは“ナンパ”。

「お笑いバトルロイヤル」コーナー。ちょっと司会の彦麿呂さんが寒い・・・。
まずはエルトンGOタカーズ。ネタは“恋人でポンっ!”。付き合って3年のカップルの最後のデート。
彼女に扮するのがもちろん関塚くん。ジャージを着ているんだけどすごくキツそうで、お尻が出そう(笑)。
別に受けをねらっている感じじゃなくて本当にキツそうなのが笑える。安定した笑いをとっていたし・・・。
この関塚くんのキャラが飽きられないうちは・・・いいかな。
渡辺プロからのゲスト。ビビる。1日守護霊として大内さんの元に降りてきた大木守護霊。何事もなく1日を
過ごせたら次はキョンキョンの守護霊になれると頑張るが・・・。大木くんのキャラって、普段のトークの時は
好きなんだけどコントをあのオヤジ入った声でされると、どうしようもない嫌悪感が私を襲う・・・。なんか、しつこい
イメージになっちゃって。ネタの持ち時間が長く長く感じてしまう。
スマイリーキクチ。最近、要チェックです。とはいってもスマイリーさん目的でライブに行く・・・という感じではなく、
行ったライブにスマイリーさんがいると嬉しいなぁと。山手線で出会った人々についてのネタだったんだけど
相変わらずの毒舌ぶりが要所要所に込められていて聴いていて本当に楽しい(笑)。
スマイリー武道館公演があったら、会場全員で「ぶっとばす、ぶっとばす」とコールするんだろうか・・・というネタが
一番気に入りました。
スープレックス。川島くんのキャラが好きです。いきなり「チョコボール川島です」という挨拶に受けてしまった私って(笑)。
青春っ子クラブネタで今回は上京コース。再びアゴ美と再会できて嬉しい。川島くんの七変化は本当に楽しくていい。
かわりに秋永くんの魅力は私にはまだまだ理解できてません(笑)。彼らのネタ中、ほとんど川島くんに釘付けだから。
底ぬけAir−Line。司会の彦麿呂さん、ナベプロからのゲストと紹介したから驚いた。いつ、移籍したんだろ?と思って。
単なる間違いだったんだけどね。M2カンパニーが正解です。ネタはブレイクものでもやっていた曲に芝居をかぶせるやつ。
「小さい秋」と「村祭り」(あの曲ってこういうタイトルだったかな〜)「CHACHACHA」。実に見事です。芸術です、ここまでいけば。
デンジャラス。ネタは“3年生を送る会での出し物”。演劇部顧問のノッチ先生と、安田先生で出し物を決めるというネタ。
ぜーんぜん、面白くないよ〜。どうしたらいいんだぁ〜。時間の過ぎるのが遅い〜。今時、猿マネで笑いをとろうとするか〜。
U-turn。ワールドカップネタ。岡田監督に扮する土田さんと、カズに扮する対馬さん。サッカー好きの土田さんらしいネタで
やってて楽しそうなのが何より。しかーし。サッカーってわからない人は全然わかんないからねぇ・・・。
フランスに慣れるためにフランスパンを持っていくとか、選手は現地集合とか、カズに向かって「おまえの母さん♪三浦〜」
とか、小ネタをはさみこみつつ・・・。でも、土田さん嬉しそう〜みたいな。
カメルーンのオマンビィーク(うまく聞こえないけど・・・放送禁止ギリギリだって・・・(笑))、フェラー選手とかとにかく
さりげなく下ネタ・・・(笑)。U-turnの下ネタ、好きです。どんどんやってください(笑)。それにしても持ち時間長くないか〜?
ノンキーズ。アップさんネタ。今回は山崎さんが1人何役もこなし、最後には外人役まで・・・。このコンビは顔に似合わず
下ネタ、毒舌ネタをさりげなく持ってくる。そういう場面の方が私は好きだな。歌をかっこよく歌っている時より。
今回は企画コーナー(ジェスチャーゲーム)のあとに新曲も披露してくれました。

ネタの要所要所、ちゃんと面白い所で自然に拍手が起きるというのは、なんか純粋に見ているって感じがして
好感がもてましたね。太田プロファン・・・というか、事務所の戦略勝ちですね。

ネプチューンファンの私が言うのも変ですけど、U-turnも次に来るくらいの人気者だという意識でいるんですけど
全然違うなぁ・・・。ネプチューンファンは狂信的な感じがするけど、U-turnファンは特に土田さんを前にすると
単に恋する乙女って感じでかわいいんだよねぇ。なんでしょうね、この違いは。
まぁ、会場前の芸人さんが出てくる度に起こる、台風のような女の子たちの大移動はかわりませんけどね(笑)。
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