東京笑い者 1998年2月24日 新宿ビプランシアター

雨が降っていた。初めてのビプランシアター。傘の山だった。
とにかく「おいおい、おまわりさん来たら怒られるぞ」というくらいに道にはみ出し、一般の通行人の邪魔になり・・・と
よく地域から追い出されないなぁと感心するくらい主催者側客の誘導が全然出来ていないのである。
で、客の方はどうかというと案外冷静。ただ、他に居場所がないからそこにいるといった感じ。
開場の案内が始まっても別にマイクを使うワケでもないから、入り口近くでおじさんが普通の声のトーンで読み上げている
整理番号を聞き逃さずに入るだけ。つまりは雨の音で声がかき消されていても、聞こえなかったらそれは不運でしたね、という
だけの話。たとえいい番号でも気がつけば立ち見・・・という怖いシステムになっている。
実際私も100番過ぎくらいの番号だったが、たぶん80人目くらいに入れていたのではないかと思う。

プラスドライバーのオープニングトークからスタート。どうしてもこの方たちはトークに弱いっていうイメージが強い。
大丈夫なのかな。初っ端から角田さんが行ったという長渕剛のコンサート話で盛り上っている。あまり聞きたくない話題だ。
登竜門コーナーからスタート。このコーナーは5人が手をあげると、その場でネタ終了。
ベンチプレス。ネタはリュックサックを落とした先生と拾った生徒。意味不明なオチにもっていこうとする展開なんだけど、
うーん。つまんない(笑)。
福田哲平。透明人間になれる薬ネタ。見えない博士という役柄を設定して1人のワリにとても頑張っていると思う。
1人芝居のうえにノリツッコミみたいなのがあって、結構おかしい。別なネタも見てみたいと思った。
ノーマーメス。漫才らしい。どこかで見た顔、番組の前説とかそんな感じで。バレンタインの話題から入ったけど・・・。
会場内が気のせいか私語で溢れる(笑)。話題自体がおもしろくなければツッコミ、ボケも面白くない。客もどうしていいやら。
結局、合格せず。途中退場。
ダメ人間共同体。ボクシングネタ。緊張をほぐすためにトレーナーがいろいろとコメントするという話なんだけどもね。
いまひとつ。途中退場。
純和風。ホームスティネタ。日本人の家庭に来る日本人のホームスティという設定。設定は面白そうなんだけど…。
途中退場。
南葛高校。キャラがしっかりしているよねぇ。フランケンシュタインみたいなんだもん(笑)。一度見たら忘れない。
母親が出ていった家庭での兄弟のネタ。このコーナー始まって初の会場の盛り上がりぶり。
「ペンネーム・かあさん」とか「めそめそ号泣」とか、淡々と出てくるボケのキーワードがおもしろい。

コンテストコーナー。手を挙げてネタ終了みたいなコーナーの後って、間違えて手をあげたくなることないですか?(笑)
バカ田バカ夫。名前の感じからしてダメかな〜と思いつつ見てたんだけど・・・ネタは「男の料理110番」。
視聴者からのハガキでの要望で鍋のおいしい作り方を伝授するという話で、「材料はそのへんにあるものを入れて・・・」
といいつつつハガキをやぶって入れていくみたいな・・・。トチリも多いのでどこまでが素で、どこまでがネタなのか
わからない危うさがちょいと面白かったりして。「僕の場合はコントはマンガからのパクリです。
今日のコントは、ジャンプに載っています・・・・なんて」。夕食バンザイのファンの私としてはハマってしまいました(笑)。
ギャラGA。宅配ビデオネタ。これは思わず、手を挙げてネタを中断させたくなりましたよ(笑)。
キャラになじめないというのが大きかったかな。あと、テンポがいいのかもしれないけどズレているようで・・・。
長澤大輔。催眠術師のネタ。濃いキャラクター設定が悪い味を出してしまったパターンって感じ。音響効果もよくなくて。
会場からは“こわーい”との声が。私の中では却下。
ボインミサイル。もうね。手を挙げたくてしかたない時間帯でした(笑)。ボケの方がレスリングスタイルなんだけど・・・。
うー・・・・。なんでこんなにつまんないの。
360モンキーズ。現役大学生の2人。紹介アナウンスで大学生と紹介されたもんだから登場してすぐに「え〜っ」という
会場のざわめき。可哀想に。ネタは「叫部」。ネタの筋書きは面白いと思った。けれどもう一度見たいとは思わない。
タイムトラベラー。八百屋に強盗に扮した経営お助け人が来るというネタ。今までの出場者たちに比べたら面白い。
アルファルファ。日曜日、母親が出かけた家の中で1人遊ぶ子供と父親のネタ。子供の遊びに父親が付き合おうとする
のだが変に大人びていている子供のキャラがおかしい。怪獣ごっこをしながら父親に「死ね〜、ダメ亭主!」
子供「どうして子供は生まれるの」
父親「こうのとりさんがね・・・」
子供「男と女が情事を重ねて・・・・・快楽の海に溺れる・・」
父親「あっくん!!だめっ!!知り過ぎっ」
自動車のおもちゃで遊んでいるはずなのに検問ごっこになってたり、“押しボタン式信号ごっこ”をやろうと言い出したり
この子供・あっくんの様子がめちゃくちゃおかしいのである。さすがはアルファルファ。いいぞぉ。
ファンキーモンキークリニック。精神科のお医者さんと患者のお話。ルックス的にはすごい好きなんだけど・・・。
なんだろう。何がいけないんだろう。なんかね。今一つ。
このコンテストコーナーは会場のお客さんの投票によって優勝者が決まる。ラストに結果が出るらしい。

ここでゲストの質問コーナー。今回のゲストはピーピングトム。待ってました♪
なぜかここで、U-turnの土田さんも一緒になって登場。仲がいいのね(笑)。
会場からよせられた質問から・・・。
「桑原さんがケガをして復帰して変わったことはありますか?」
桑原さん「相方の鼻がさらに大きくなったこと。去年の鼻がこれで・・・」また、つけ鼻持ってるよ・・・(笑)
桑原さん「数人吸い込まれるから気をつけてね」
今村さん「ここまで鼻ではじけれるようになったのは、最近なんですよ(笑)」
プラドラ(司会者)「どれくらい入院されてましたか?」
桑原さん「入院は3ヶ月半くらいですね。ミサイル出たりしますけどね。走ると早いですよ。」
まだビスが入ってて、今年の夏くらいに抜くそうです。抜いたら・・・また踊ってね♪
・・・・・
「今村さんと桑原さん、どちらがバレンタインブレゼントもらいましたか?」
今村さん「誕生日と重なっているので、あまり・・・4つか5つ」
桑原さん「いますごいのはボキャメン。ネップチューンはすごかった。事務所の机の上にも山盛り。」
桑原さん「僕は・・・10コくらい。マジでは・・・おかんと(すみこさん)(笑)。」
すみこさんは黒豹のタイツをはいているいい女らしい。
今村さんは塩のプレゼント、桑原さんはお守りが一番多いらしい。
・・・・・ここで私の質問が読まれてしまうんだな。「しんがりさん!」
今村さん「おお〜、かっこいい名字やな」
プラドラ(司会者)「え、これ、しんがい?ですか?、しいがいですか?」
ここで前の方にいた友人たちが「しんがい!」と舞台の方に教えてくれたそうで、舞台上から
「なんでこっちから返事があるんや。すごいネットワークやな〜」と笑われました。すごいネットワークは確かに・・・(笑)
・・・・・
「今村さんは相方に鼻をバカにされていますが、逆に今村さんから桑原さんのパーツで気になる部分はありますか」
という質問を私は書いたのである。
今村さん「相方は目でしょう。この離れた目でしょう。知り合った頃は目がもっとちゃんとしてて男前やったんですよ。」
プラドラ(司会者)「ちょっと待ってくださいよ(笑)」
今村さん「年々大陸移動しているですよ。だから25年に一度の周期くらいでまた丁度よくなる」
桑原さん「太陽の黒点と一緒です。徐々に動いている」
今村さん「あとはいびきですね。・・・ヒュルルルルルルル〜ヒューって。」
桑原さん「相方は歯ぎしりですよ。(寝息で)タンスがピューッって・・・(鼻のなかに)」
その他、ダンスの話。今村さんのダンス歴は高校から。大阪のクラブでヒップホップ系からはじまったらしい。
桑原さんが最近は動けなくなったらしく、今村さんが家で1人で鏡の前で踊ってたりするらしい(笑)。
桑原さんは今、400メートルダッシュしたくらい疲れるらしいんだけど・・・是非、踊って欲しいよぉ♪
・・・・・・・
「バレンタインでチョコ以外にもらった変わったものはなんでしたか」
今村さんの家の前に大好物のエビフライがぶらさがっていたらしい。
あ〜、つい長く書いてしまったよお。

ゲストコーナー。マンブルゴッチ。面白かったのよ。バカ爆走で見た「火事」ネタで。前回見た時よりまとめてあったし。
さっそく次。プラスドライバー。引っ越してきた家に次から次へと新聞販売員がやってくるというネタ。いまひとつハズレ。
角田さんのキャラのしつこさが、私の気に入り具合を左右することがなんとなくわかった。それだけ。
ピービングトム。ネタは銀ちゃん。相変わらずよく出来たネタ。彼らのコントはいい。日常生活に使いまわしもきくし(笑)。
さて次。U-turn。何ヶ月か前のナベプロライブで見たドラエもんのネタ。もう一度見たかったので嬉しかった。
下ネタも飛び出してくるし。ただ照明が一部凝り過ぎてい見づらい部分もあったけど。照明チェックくらいしようよ。

さてさて大急ぎのゲストコーナー紹介でした。エンディングのコーナー。コンテストコーナーの結果発表。
2位はタイムトラベラーとファンキーモンキークリニックの同点2位。FMCはすごい悔しがっていた。
そして1位はアルファルファ。喜びでみんなが駆け寄っていくなかで地味にU-turnの土田さんが
飯塚さんのお尻を触ったらしい。やっておきながら、土田さん、それを指摘され照れていた(笑)。
盛り上るまで時間がかかるライブだったけど、後半は満足でした。

会場を出て、出待ちでもしようかという体制に入っていたのだが、どうも人気のある芸人さんたちは裏から出た様子。
「しょうがない。帰ろうか」と駅に向おうとするとあちこちで人だかり。若手中の若手芸人の青田買いである。
若手もファンにかこまれてニコニコして相手をしている。不思議な世界だなぁと思いながら見つめていると、その人だかりに
車が一台横付けされ、偉そうなおじさんが出てきた。「おまえら、とっとと帰れってんだろうがっ!おまえらがそんなんだと
ここ使えなくなるんだよっ!」と蹴らんばかりの勢いなんである。びっくりしちゃった。
若手もお偉いさんには逆らえず、ファンの前で恥をかかされるわ・・・でムッとした顔で帰る若手芸人さん。
けどさ〜、そのお偉いさん。その前に入場の仕切り、なんとかしないとだめなんじゃないの〜?
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