第38回赤坂お笑いDOJO 1998年3月2日(放送は15日) TBSホール

いやはや。成り行きまかせとはまさにこのことか。“好き”という気持ちは強いものだ。
前日のピートムライブですっかりピートム病にかかった私は、招待状の抽選にも漏れていたにも関わらず
気がつけばTBSラジオ前にいた。
招待状を必要とするものに、当日券なんてあるのかどうかもわからず会場前に「なんとかなるだろう」と
到着した私たちが見たものは500名に及ぶ人の列・・・。そんなに入るんだ・・・。
いや、500人もいるんだからキャンセルの人だって1人や2人、いや出来れば4人くらい「いてくれるのではないか」
実に成り行きまかせのライブ参加である。まずは当日参加が可能かどうかを確認しよう。
「とりあえず、係の人に聞いてみないと。笑顔でね。とびっきりの好印象を与えて・・・」
「お色気路線で係の人のハートをつかもうかしら」
「やっぱりはじめの一言は“ファスナーあげてくださる?”かしら?」
「あ、でもそれより田舎から来たということにして泣き落としは?」
「田舎にTBSラジオは入るの?」・・・・とかなんとかいいつつ待っていると係員登場。
細身の係員さんは私たちの異常な視線には気付かず、「今日は結構、揃っていらっしゃるようでわからないんですけども・・・・
とりあえず招待状お持ちのお客様を先に入れてから・・・立ち見になるかもしれないので・・・」。心なしか後ずさりしている。
「ええっ、もうなんでも構いませんっ!待ちます、待ち続けますっ!立ち見だって、土下座だって、あめんぼだって〜♪」
危うく歌いはじめそうになる私たちを、苦笑しながら立ち去る係員。そんなに冷たい目で見ないで・・・。

開場が始まり、結果、無事入れることが決定。2階の奥の奥だけど、見れればいいのだ。うわいっ♪
はじめに浦口直樹アナと向井政生アナの登場。なんだかわからないけどラジオだというのに気合の入った衣装だ。
1組めの対戦は“底ぬけAir−Line”と“NO11
底ぬけはショートコント。この人たちの長いネタはまだ1回しかみたことないよぉ。ショートもこれはもう彼らの名作というか
キャラにはまっているので、それはそれなりに面白い。けども、おもしろかったりそうでなかったりの波はある。
NO11は「インディーダイジ」というネタ。途中、底ぬけとの対戦になったことをグチっていたところからしても、
きつかっただろうなぁ、知名度的には。けれど、なかなか面白いネタだった。どうせなら対戦相手のことなどネタに使わずに
「気楽にやってます」という雰囲気を出して欲しかったというところかな。川平慈英さんのマネは上手かったねぇ(笑)。
2組めの対戦は“プラスドライバー”と“デンジャラス
2組とも初めて見るネタではなかった。プラドラは、1月のラママでのネタと同じく「時代遅れの高校生」。彼らのネタは
中ヒットがいい打率であるかわりに、外れるときには外れる。このネタは、私的にはハズレ。
しかし、対戦相手のデンジャラスはもっとハズレ(笑)。こちらは2月の太田プロライブと同じ「卒園式の出し物」ネタ。
私がこのネタを編集していい立場にあったら、ノッチの出番を2分の1にカットするだろう・・・っていうくらいノッチがしつこい。

さてここでDOJOやぶりのコーナー。いわゆる予選コーナーというわけです。
会場内10人の手が上がればそこでネタは打ち切りというしくみになっている。
まずはカラテカ。たたみかけの予想外コント系。いろいろごっこして遊ぶというネタで、なかなか面白かったかな。
夕焼け第3ビル。ネタは人間ドック。3人組で途中でカットされた。
がんす。私も手をあげようかと思ったほどだった。黒人差別用語の連発。笑いのタブーにチャレンジする精神は買うけど
実力がないと引いてしまうよぉ。途中で退場。爆笑と同じタイタン所属らしい。
カリカ。今回の中では私は一番だったと思う。ネタは「面接」。意味不明ネタに持っていきそうな雰囲気があったけど、
ネタ自体、とてもわかりやすかった。最初のうちはわかりやすさも大切かもしれない。
フェイント。ジャニーズ事務所に入門しようとする男のネタ。以前見た別ネタの時も面白くなかったけど、今回もダメでしたね。
ジャニーズという現実の世界(それも女の子がめちゃ詳しい世界)をベタでネタにもってくるなんて・・・。途中退場。
コントーズ。ホームルームネタ。確か途中退場。先生役がなんかしゃくれの設定だったかで、はっきり発音してないから
セリフが聞こえずらい。音が命のラジオでそりゃないだろう。ヅラもあまりにベタすぎていや。
マッシュジャム。女の子2人でカンフーコント。ネタは微妙に惜しい。カンフーを取り入れる所も面白い。
けれどリズム感がいまひとつ伝わってこない。頑張ってほしいなぁ。途中退場。
フロントバック。映画。新人タレントのネタだったと思うんだけど・・・。なんだか江頭とノッチが入ったキャラだったなぁ・・・
ということしか憶えていない。
パックンマックン。久々に見た外人さん(笑)。ネタは出前。なんだか今回はパックンの方がセリフかんでいた気がする。
けれどネタはなかなか面白かった。

さて後半。3組めの対戦。“エレキコミック”と“アンジャッシュ
エレキコミックは「刑事ネタ」刑事と重要参考人のかみあわない会話。最初は意味不明すぎて笑えなかったけど、段々と
ジワジワとおかしくなっていく。そんな感じ。けどもただ意味が不明でおかしいだけで、あぁよく出来ているなぁ・・・というネタ
まではいかなかったかな?
アンジャッシュ。こちらは驚いた。ネプチューン・名倉潤さんの前身、ジュンカッツの電話ネタとそっくりだった。
なんかそれを微妙に変えてあって、それはそれで面白いから抗議するという類のものではないんだけど・・・。
びっくりした〜。
最後の対戦は“ピテカンバブー”と“ピーピングトム
ピテカンバブーは「ふじこふじお」ネタ。ドラエもんがどんな経緯で出来上がったかを再現するというようなネタ。
スケッチブックを使って途中、笑いをとっていたんだけどラジオであれは通用するのかな〜。私たちは面白かったから
いいんだけどね。
ピートムは「ブルーバード今村」。これを待っていたわけです(笑)。前回にも増して濃くなっているブルーバード。
ネタ自体独特の世界を作り上げているので、たぶん好き嫌いははっきりわかれるのだろうけど、ラジオ的には
向いているネタだとは思うのよね。さて・・・どうだろう。

最後の挨拶トークだけが写真撮影可ということもあって、会場はさながら婚約発表記者会見場か?というくらいスゴイ。
底ぬけの古坂さんが変身ヒーローに扮して登場したり、そこにプラドラの時代遅れの高校生2人が絡んできたり
その高校生がブルーバード今村の隣に並んでいる姿が、まさに援助の世界だったり(笑)。
ラストのトークが一番、盛り上っていたかな(笑)。

帰り、友人たちの間では「ブルーバード」ごっこが流行りはじめていたのは言うまでもなく。
みなさんも電話ではまず「奥さん」、そして「ブルーバード♪」とかけあいましょう。
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