T・I・Mフリートークライブ VOL.15 1998年3月21日 お江戸日本橋亭

自転車でライブへ出かけたのは・・・去年8月、ネプチューン、T・I・M、ピーピングトムの合同ライブへ出かけて以来だ。
あれが私にとって初めての生ネプ、生ピートム、生T・I・Mだったんだから・・・懐かしい話である。

さて場所はお江戸日本橋。物語は2人の旅芸人が・・・って違うっ。でもなんかものすごいね、不思議な感じ。
この日の開場は午後6時半だったのだけど、その前の昼には落語かなにかが行われていたらしく会場の前には
数人のおじさん客と、そしてT・I・Mの開場を待つ若い子たちが混ざってて・・・。それでもって場所が日本橋。
会場内も全席お座敷。入り口で靴を脱いであがっていく。そして、下足番に18KIN。
入り口でスタッフの方が18KINの彼に向って「おい、誰も“18KINだ〜♪”とかって言わないな(笑)」って言ってるのが
聞こえて、慌てて私と友人たちが「あ、18KINだっ!」「あ、本当だっ♪」と声をかけてみました。ダメっすか(笑)。

会場が満員のお客さんで埋まって、T・I・Mのお2人の登場。さっそく、前の席が空いているのをみつけたお2人が
立ち見の男のお客さんを誘導。前の方(といっても端っこの席だけど)に男の子がいるライブなんて新鮮っ。日本橋マジック。
まず、ゴルゴさんがするどい眼差しで「きゃあ〜!禁止」みたいな目で会場を嘗め回す。
しか〜し、会場からはレッドさんに見惚れている女の子の吐息、ため息、雑音。(この場合の雑音はいわゆる黄色い声)
レッドさんにしか声がかからなかったことを僻んでなのかはわからないが(笑)、とうとう「写真、禁止!」。
前回、あまりのフラッシュの多さにクラクラしたという理由からでした。そりゃあ、ポケモンもビックリだわな。
いやっ、それにしても1列目の女の子、話し掛けすぎだっちゅーのっ。イエローカード。

まずは髪型のお話。ゴルゴさんの前髪は相変わらず上へ〜上へ〜なのに比べて、レッドさん。
前髪降ろした途端に大人気。これの謎ときのような2人のトーク。
レッドさんの言い分。
「いつもおまえに命令されてて付き人みたいになっている。前髪もあげろって命令するから、
それだけは反抗して降ろした」 らしい。そしたらもう、すごいもんねっ♪
ゴルゴさんもなんかイメージチェンジしようという話から、来月のトークライブまでに5キロやせると宣言。
目標が達成できなかったときは、前髪をおろしてくるそうです。
最近、ファンレターもレッドさんにばかり来るらしい。「T・I・M様」と書いてあっても中をあけると「レッドさんへ」と書いてある。
すねるゴルゴさん。
「なんで、T・I・Mを見に来ているのに男として見るっ?」
ちなみにゴルゴさんは、インスピレーションでファンレターを見るらしい。気合の入っていないレターは読まないらしいので
返事がほしければ気合を込めて書かないとだめですね(笑)。
今、レッドさんあてに来るファンレターはどれも情熱的らしい。
それについてレッドさん
「わし、今、勘違いしとんねん!」。まぁとにかくモテモテの時期らしい。
すごいですよね、普通30過ぎてここまで若い子にチヤホヤされるって普通じゃないですもん。勘違いしとき〜。

先日、ピートムさんとの打ち合わせで新宿で待ち合わせをしていた時の話。
歌舞伎町をピートムのお2人とゴルゴさんで歩いていた。(これは3月のバカ爆走の後ですね)
するとファンが寄ってきて「写真お願いします」。
誰にでもいい顔をする今村さんと優しい桑原さんは写真を撮ってあげていた。先をスタスタ歩いていくゴルゴさん。
ゴルゴさんの写真も撮りたかったらしく、今村さんがゴルゴさんを
「アニキ、アニキ」と呼びとめた。
しかし、そこはヘルス街。「アニキ」という呼び方もマズイが、
「歌舞伎町だからダメっ」という理由でピシッと言って立ち去った。
あとで、今村さんが
「あれはよくないよ。ファンなんだから」というと「歌舞伎町だぞっ!」と叱ったらしい。
なにがなんでも歌舞伎町にこだわりがあるのかと思ったら、
「ファンの子がいることで、店の女の子の写真が見れなかった」
というのが理由だったとか。

昔、ゴルゴさんは豹柄のジャケットを持っていて、それと黒のスラックスはいてヒゲもはやして、
パンチパーマかけていたらしい。なんかそれは・・・職業が違う?(笑)

そんなゴルゴさん。タクシーにのると短気のあまり運転手さんに先に威圧をかけたりするらしい。
一度、事務所までタクシーに乗った時に「いくらくらいかかるか」という賭けを運転手さんも含めた3人でやった時に
運転手さんが賭けに負けて、料金をまけてもらった経験があるらしい。そうか・・・賭け・・・、いいな(笑)。
温厚かと思いきやレッドさんもタクシーの前に飛び出してきた通行者に向って「ひき殺せ!」と言ったことがあるとか。
先日は缶のコーンポタージュのコーンが出てこなくて、頭に来ていたらしいし・・・(笑)。
ゴルゴさんの短気はファンにも向かう・・・。
ゴルゴさんの前髪を急に触った小学生のファンの胸座をつかんで説教(笑)したというお話。
いいんですよ。こういう昔気質の人がいた方が・・・(笑)
レッドさんは
「こういった暴力騒ぎで5年後に捕まって、T・I・Mは1人になりますから」とも言っていた(笑)

何のコーナーというのか分からないけど・・・新聞記事を組み合わせて新たな見出しを作っちゃうコーナー。
いきなりここで、健ちゃん情報。というのも、ネプチューンの映画主演記事を出してきたからなんだけどね。
この前日、ゴルゴさんのところに健ちゃんから携帯電話がかかってきて「これから行ってもいい?」という話になった。
もちろん訪問のノックは「とぅるりんとんとん、とぅるりんとんとん」(笑)。
洗濯していたゴルゴさんをみて「長渕先輩・・・、そんな先輩見たくねぇよっ!」と叫んだりしていたらしい(笑)。
そのあと4時頃、ラーメン食べに行ったという話でしたよ。
このコーナーで米良の写真が出てきた時の客席の「こわ〜い」という反応が私的には面白かったけど(笑)。

今回のゲスト、18KIN。いきなりシャツをまくり上げられてヘソ毛披露・・・おいおいっ(笑)
しかし話は至って真面目。コンビ組んでからもう6年たつという18KIN。高校卒業してすぐに、欽劇に入団して
ダンスの練習とかさせられたが辞めてしまう。次に欽ちゃんに日光江戸村で前説をやれと言われたが、不況のあおりで
仕事がポシャる。今度は工藤静香などの事務所、荻プロというところに通いだしたがここも辞めて・・・・。
18KINという名がつく前には“早漏・遅漏”という名前が付きかけたこともあるとか。ちなみにT・I・Mは“星に願いを”に
決まりかけたらしい(笑)。もちろん、あの名曲で始まっていたらしい。そりゃ、売れへんっ。
荻プロには、この後アクシャンが入ったらしい・・・けど今は2組ともナベプロ。うーん。荻プロは損しているのか?
次に18KINが所属したのはズーム。そこに入っている間にいままで、この2人を世話していた張本人の人が
借金を作っていなくなった・・・。ズームでの1回目のライブを期にここもクビ。
1年間くらいのブランクの間に、ボケの方(あ、名前知らんっ)が結婚するという話まであったらしく・・・。
これについては今度、ネタにするとかしないとかという話をしてた。ギャグにならないとも言っていた(笑)。
そしてつい1年前にナベプロに所属したらしい。若手のイメージがありながらいろいろとあるのねぇ。
人気をつける手として、T・I・Mから18KINに出された提言は「ネプチューンと友達である」と言いふらすこと。
ゴルゴさんがネプチューンのラジオで健ちゃんを騙したりと仲のいいところを発揮したところファンがぐーんと増えたらしい。
先日のピーピングトムのトークライブで18KINがダンスを披露したという話。30分前にダンスを仕込まれたという話で
「大変でした」という18KIN。
ゴルゴさん曰く
「でも、ダンスで笑いが取れたんだからいいじゃないか。久仁は、笑いが取れねぇんだから」
常日頃から今村さんをバカにしてばかりのゴルゴさんを見て
レッドさん
「一度、(久仁さんと)2人だけのトークが見てみたいなぁ」

18KINが舞台袖にはけると同時に大隈イチローさんが登場。早口言葉対決開始。大隈さんが持ってきた
「赤槙原、青槙原、黄色槙原」 「ひとついなりずし、ふたついなりずし、全部いなりずし」
「幕張メッセ、もうかりまっせ、いしだ壱成」「わかったか、若貴兄弟」「掛布がふりかけふりかけられた」
延長戦「カールルイス、パールライス、カールライス」の6回勝負で大隈さんの勝ち。
次回の挑戦を約束してこのコーナー終わり。

さ〜て。お楽しみのレギュラーゲスト・桑原貞雄さんの登場だいっ。
赤いジャージ姿のT・I・Mのお2人に対抗して、桑原さんは青いジャージで登場。3人目のT・I・Mを主張するだけあるな。
横山やすしのものまねまでしてくれるサービスぶり。舞台裏で待っている間、客席の1人の女の子をずっと見ていたらしい。
ピートム・ネプが大阪で映画の撮影をしていたら、なぜかT・I・Mの2人が大阪に来ていたそうです。それも自腹で(笑)。
映画裏話。健ちゃんが目を細めてガン飛ばす表情を演じても、どこかしら「涼しい顔」になってしまうとか(笑)
映画の撮影は大変ながらも、貞さん、初めて役柄を演じてて楽しかったと感じたそうです。
ドラマにも出ているし、最近では貞さんだけ事務所から役者としての勉強をしに行かされているという話が出て・・・。
ゴルゴさん
「よっ、役者志願っ」
レッドさん
「ドラマとかよく出てたもんな、前から」 しかし・・・
貞さん
「めちゃくちゃコメディアンやりたいのに」
貞さん、その役者の勉強する場所(養成所みたいな所に通わされたらしい)でコメディアンらしい演技力を発揮して
先生からは「わかりやすいけど、なんか違う」という評価を受けているらしい。

さてさて。そんなわけで、会場を出た頃には日本橋の夜はもうどっぷりと暮れ、そんななかお江戸日本橋亭の提灯と
女の子達のフラッシュがきらめいていた午後9時。
私は未だかつて無いほどご機嫌な桑原さんと写真を撮ってもらい、家路へと自転車を漕いだのである。
不思議な夜だった。
inserted by FC2 system