大富豪 1998年10月25日 渋谷シアターD | |
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ダンディ坂野、COLORS、そして怪人社。この3組、私にとっては、この一連の第5次お笑いブームという ブームのちょっと前にたまたま知ることの出来たグループである、という共通点がある。 貴重な話である。なにが貴重って、私がちゃんと覚えていたということが(笑)。 私がちゃんと覚えていたほど、インパクトが強かったんでしょうねぇ、当時から。 そんな怪人社の所属するオフィス怪人社主催のライブに初めて出かけました。 司会は怪人社。思えば、このIKKANさん。初めて見たときに、とても“ええ声”だったのを記憶しています。 あの頃はそうだ。「テレビ東京の番組に出ます」とか言っていて、その番組を会社で見たなぁ・・ さ、このまま行くと、想い出に浸るばかりなので、さっそくライブレポート始めましょう。 福田哲平。葬式ネタ。この方のスケッチブックネタ以外のネタは初めてかもしれないですねぇ。 なんか展開とか面白く見せているんだけど、実は面白くないのかな、という感じ(笑)。 ハレルヤ。死者の世界。いきなり冒頭で「あまりに上祐にそっくりだからって撃たなくても・・・」と来たから それはあくまで、ちょいとしたフリで、別にキッチりとしたネタの頭があるんだと思ったのよね。 上祐にそっくりというのは確かにそっくりで面白かったけど(笑)、上祐という名前のニュース性とかから 考えても、今頃それをメインに持ってこられても・・・という感じがしました。1回なら、笑えるけど。 オチはキレイにまとまっていたんだけど、想像は出来ちゃったなぁ・・・、それもかなり前半から。 パラノイドパラダイス。兄弟と言われても最初、どちらが兄なのかわからなかった・・・と、 このあたりで気づく。どうもマニア度が高いぞ、このライブは。兄弟を知っているという人の優越感が 客席にジワジワと広がっていくのを感じた。最初、舞台照明を使ってダンスを披露していたのだが、 その間、少なくとも私の背後からは「弟、髪切った〜?」とかの個人情報の行き交いが聞こえてきて “えっ?ネタより髪かよっ”とツッコミたくなった。あ、矢部ちゃんのマネ、とてもよかったですよ(笑) 永野。受験勉強を独特の芸風で。この人の芸風はともかくとして、外見は「ぎゃぁぁぁぁ、かっこいい」と いうほどのことなのだろうか。疑問だ。とにかく、私の背後のオナゴは、この人のファンなようで ジャージでクネクネしながら不可思議な言葉を発している彼の姿にこの「ぎゃぁぁぁぁぁっ、超かっこいい〜」 を繰り返すのである。人の好みを云々言うつもりはないが、彼もそんな姿をしている時にかっこいいと 言われるのは・・・どうかな(笑)。私の中では彼の評価はのぐおと同じ。わからない(笑)。 元ブラジル代表。デニーズ辞職式。 きぐるみピエロ。催眠術教師。叱られた腹いせに生徒から遠隔催眠術を受ける教師の姿は面白かった。 一緒にいった友人は教師役の彼があまりにスラスラと歴史の教科書をソラで読み上げているのがおかしかったらしい。 確かに、さりげないほどに教科書をずーっと読んでいた・・・。あの特技はすごいんじゃない?(笑) 北陽。合唱祭。本当に強いなぁ、この人たちは。女を捨てているワケではなく、でも女を媚びてもいなくて すごくいい感じです。ツッコミとボケのバランスもとてもいいしね。 「気球に乗ってどこまでも」の課題曲を勝手に「魔王」にしてしまうセンス、素敵です。 鉄拳。「挙ではありません。拳です。」と語っていたけれど、アンケートなどで字の間違いが非常に多いそうです。 私の手帳にも確かに「鉄挙」と書いてある(笑)。これじゃ「てっきょ」ですもんね。以後、注意。 すごい久々に見た感じがしました。前、何をやったのか思い出せないほど。 でも、今回は面白かったですよぉ。スケッチブックネタなんだけど、絵もこれまたうまいし、テンポもあるんですよね。 独特のしゃべり方と、書いてある絵(ルパンの可能性に挑戦したようなネタだったんだけど)が合っているの。 スケッチブックネタではここ最近の一番のヒットかなぁ。 パックンマックン。ネタは先日の新番組争奪ライブと同じいろんな漫才。 DO−YO。この方達はいろんなところで名前を見ますが・・・・人気があるんでしょうか?ネタは一日署長。 女子高校生が一日署長になって、容疑者を困らすというネタなんだけど、最初はショーパブのノリに驚いた。 ショーパブにいそうな顔しているのよね、またこれが(笑)。でも見せ方がとてもしっかりしていて、 結構いろいろと細かく笑わせて頂きました。嫌いじゃないからね、ショーパブネタって(笑)。 ドランクドラゴン。いじめの犯人を捜す校長の挨拶ネタ。前にも見たことあるんだけど、何が楽しいって、さりげない ネタなのかアドリブなのかわからないほどの塚地くんのツッコミ。最近の私のツボ当てる天才です、彼は。 シャカ。ジューシー尾崎のスペシャルポエムライブ。テンポがわりとスローだったので、もっと大熊くんの 言葉を聞きたい私には、ちょっとばかり物足りない感じがしました。が、細かいところうまい。 ブラックBOX。ここまで他の出演者が大方がコントで来ていたから、漫才というよりトークで来たときには ちょっと期待ハズレ。このかたたちのコントがもっと見たいのに。 前さんが意外とオタクで、プラモ作りが趣味だという話など。うーん、仕方ないか?仕事かけもちだったもんなぁ。 ここで客席の採点の集計。 その間、怪人社久々のネタを披露。「お経の邪魔」。ステージ中央でただひたすらお経を読んでいる荒川さんの 周りで次から次へと、彼のお経の邪魔をしようとするIKKANさん。何が飛びでてくるかは、荒川さんも知らないようで とにかく、IKKANさんの策略にまんまとハマって笑いまくっている。あまりに笑いまくるので、これも芝居?と 思ったほどだった。最初はこの荒川さんの笑いが気になったんだけど、段々、彼が笑うとこっちもおかしい・・・みたいな 状態になってきて、かなり楽しめました。IKKANさんの物使いがとても上手で、「あぁ、子供のころとか、人形遊びとか 得意だったのかな〜」なんて考えてしまいましたよ(笑)。出した物を舞台にまんべんなく広げていくところとか、 「さすが、考えてるっ」と思ったり、荒川さんが最後に笑いを押さえながらも当然のごとくのオチを(笑)一言残すのとか、 なんかどこまでが計算なんだろ?と思ったり、こっちも楽しかったし、舞台の2人も楽しそうだったなぁ(笑)。 フェレットのハインリッヒちゃんも出演して、これはこれで卑怯なくらい可愛かった。あぁ、抱っこしてみたいっ。 集計結果は1位が鉄拳。2位がブラックBOX。3位が北陽。なんだかとても意外な集計結果。 1位はともかくとしてね・・・ブラックBOXというのが・・・。 最後は鉄拳さんの要望で、全員集まって記念写真をとろうということで舞台上はなんか本格的な取材のような 体勢になって、一気にここで会場内からフラッシュがたかれました。あ、もちろん私も撮りましたけど(笑)。 今日のライブで思ったのは、とてもいい意味と悪い意味の「マニアなファン」が多かったなぁということです。 ちょっと見るだけでは「誰のファン?」とわからないほどさりげないんだけど、それは実はすべてが身内内で 暗語で通じている・・・みたいな部分があったり。笑いにシビアなようで、そこには揺るぎ無いほどの贔屓目が あったりと・・・。それがいい作用の程度で止まっている人と、「やばい」というところまで行っちゃっている人と。 すごく独特の雰囲気がありました。また、しばらくしたら行ってみたいな。 |