プロダクション対抗 コメディ&ダンスキング’99 1999年6月3日 なかのZERO 小ホール

まず、タイトル見て・・・なんのことかわかります?わかんないっしょー。
でもね、ひいきの芸人さん見たさに行ったんです。この謎のライブ。
で、結果。今回のこのライブほど、アンケート悪口だらけにしたライブは初めてです。
反省会やるなら、特別ゲストとして私を呼んで、言いたいこと全部言わせろ〜!!という気持ちです。
アンケートに書ききれなかったことも含めて、ここで言いたいこと言います。

まず・・・・。開場の2時間前から整理券配布ということで、40人以上の人が整理券を取りに来ています。
ところが。開場は整理番号なんぞ関係なし。10番台の前が40番台の人だったりします。なんじゃい、そりゃ。
整理番号意味ないなら、2時間前なんぞに配るなんて言うなぁぁぁぁぁぁ!!!

会場入って、受付のすぐ隣で、なぜか松本竜介さんが本を売っています。わかります?元紳介・竜介の竜介さんです。
誰も買いません。あげくに、前説のような告知のために舞台に上がったりしています。気持ち沈みます。
芸能界の侘しさを、こんなお笑いライブの前に見せるなぁぁぁぁ!!!気持ちが沈む!!!!

その前説のような竜介さんの相手をしているのは、今日の司会だという若い男女2人です。
女はモデル立ちのまま何をするわけでもありません。男はパーティーや子供相手のショーの司会などをやっているという
素人に毛が生えた程度のようです。マイクの持ち方がすっかり水商売です。話も弾みません。
竜介さんも気の毒に、一生懸命話を盛り上げ様としますが、そんなんでもし盛りあがるくらいなら、今ごろ
紳介さんくらいの活躍をしていたことでしょう。どんどん気持ち悲しくなります。
あげくに、会場は不必要なほど広く、前から詰めて座っているワケではないので、客席がまばらです。
3分の2くらいしか入っていない客席・・・・、こんなんじゃ盛りあがるものも盛り下がるんとちゃうんかいっっっっ!!!!

さて、始まります・・・・と思ったら、いきなりダンスキングの予選からです。いきなり、3組のダンスを唐突に見せられます。
客席にはお笑いファンと、ダンスファンというよりは、出演者の友達といった感じの人々が埋め尽していましたが、そのダンスファンも
盛り上げるというワケでもなく、静かな会場でただひたすらと踊る出演者たち・・・・。
3組が踊るのですが、審査基準は会場の拍手の音のレベルを、あの騒音とか測るような音量測定機みたいなので計測して
その大きさで順位を決めて行くというものです。
先ほども申したとおり、無駄に広い会場、3分の2程度しか埋まっていない客席・・・・。
たった1つの音量測定機で何が測れるっちゅーんじゃあぁぁ!!司会の女が舞台袖で差し出すだけなんだぞぉぉ!!アホかぁっ!
あげくにですよ。それなりにマジメに踊り終えたダンスチームの評価を始めますっていうときに司会のバカ男が言ったセリフが
「さぁ、○○が面白かったと思う人、拍手〜!!!」・・・・・・・・・・。
面白いって何やねん!!彼女・彼らは別にボケることなく、ただ踊っていただけじゃん!
上手かったとか、格好いいとかいう日本語が適当とちゃうんかいっ!まっとうな日本語話せる司会者を連れてこいっっっ!!

苦痛のダンス予選の最初のブロックが終わり、ここでお笑いの登場。
1回戦は3組ずつ登場し、また音量測定機で計測。拍手の量が多いコンビが次の2回戦へと進むというシステムです。
で。これが驚くのですが、3分ネタなのです。3分たつとネタの途中でもそこで終わりです。3分とは短くない?
確かにダンスも3分で終わりというのがルールだったけど、音楽とネタとじゃ違うやろ〜と。音楽は尺が決まっているけど、ネタは会場の
反応を見ながら、間とか考えないと聞こえない場合だってあるわけだから。
まぁ、どんな感じになるのかな?と思いながら、まずは最初の3組が登場。
ヘッドロックン。ニュー8×4のCMオーディションネタ。あのぉ・・・・野口製作所の方じゃないんですかねぇ。解散したの?違うかなぁ。
(後日情報により、元野口製作所の宮田くんとフロントバックの新コンビだと判明。まりしゃんありがとー)
ツッコミの人が黄色いメガホンを使って、ツッコむというコント55号時代のコントでした。びっくり。
一組目にして、3分でネタ終わらず、オチなしで終わりました。なに?
ぴんぽんず。ぴんぽんずらしいミーハー小ネタ入りのコンビニの営業妨害ネタ。最後まで行けたかどうかも覚えていません。
ブックスセンター。待ち合わせの遅刻というネタ・・・・。初めて見ましたが、目新しさはどこにもないです。バンドのDr.募集を
ドクター募集と間違えた・・というところは面白かったですけど・・・この人たちもオチまで行かず。

ここで1ブロック終わりです。芸人さんの名前間違えてたらごめんなさい。司会の男が素人に毛が生えたもとい、素人以下で
滑舌が信じられないほど悪くって「ヘッドロック」と言ったり、「ブラックボック」といったり、まぁ・・・・全然ダメなんすわ。
司会進行をナメんなぁぁぁぁぁ!!!台本通りのことしか言えないバカでも、しっかりしゃべられる程度にはしておけ〜!!!
それでですね。この時点で3組の中から1組、進出チームを拍手で決めるっていうんですよ。
オチまで行っているの1組だけで、どこをどうネタの評価をしろっちゅーんじゃいっっっ!なにが評価基準なんじゃぁぁぁぁ!!
あげくにですよ。タイトルをもう一度見てくださいな。プロダクション対抗って書いてありますよね。だったら・・・・
どこのプロダクション所属なのか、言えばぁぁ???どこがなにで、プロダクション対抗なワケよ。あ゛〜っ?
結局、一番の拍手の音量をもらったのは、ヘッドロック。2回戦進出です。

さ、次のブロック行きましょう。今度は北北西に進路をとれからです。
こちらは、うまいこと3分にネタをしぼってきました。痴漢ネタで、いろんな変わり種痴漢バージョンを見せて行くパターンです。
耳元で「タラちゃん・・・・・・かあさん・・・・」とささやく痴漢。女は「やめてください。“ちょっとそれ取って〜”と心の中でつい
言ってしまう〜」といった感じで。
エルシャラカーニ。なぞなぞに関する漫才。オチまで行かず。
DO−YO。ビジュアル系寿司屋ネタ。オチまで行かず。
ここでまたしても審査を求められます。だからぁ。3組やって1組しかオチまで見てないんだってばぁ。
このブロックは結局、エルシャラカーニが進出を決めました。

3ブロック目は、ブラックBOXとエレキコミックと、ペンタゴン。・・・・となるワケですが・・・・。
あ、ここでもう1つ、主催者の大きなミス発表しちゃおうかなぁ。このトーナメント相手の並びなんですけどね、
「厳正なる抽選の上、対戦相手はすでに決めてある」って司会の方が言うわけですよ。抽選だぁ?明らかにレベル分けされとるやんっっ!
それもAブロックより、最後のブロックがどう見てもメインって感じな揃いなわけ。アホかいな。
実力をバラけなかったおかげで、1回戦で実力者同志でつぶしちゃったよ・・・・。バカじゃないの?

ブラックボックスは、ここではドラえもんネタ。音ネタなんですけど、わかりやすくって面白い。先日の大富豪のネタと同じです。
でも、そう。大富豪はネタ時間もたくさんあるわけだけど、3分だと・・・・・案の定、ネタの途中でおしまい。
エレキコミックは、銭湯ネタ。これは面白かったぁ。久々に見ました。特大の牛乳ビンの中に閉じ込められたり、銭湯になぜか漂着したビンが
浮いてて、中に「Help Me!」の文字を見つけ「Me too」と返すなんぞ・・・・最高に面白かったです。
ペンタゴンは女の子2人組。ロイヤルガストでバイト・・・・というネタ。

もうこのあたりになると、オチまで行かないのが普通になってきます(笑)。だから誰が最後まで達成したのか覚えてません。
全部、ネタの予告編です。ある意味。不完全燃焼甚だしい状態です。
この3ブロック目はブラックボックスとエレキが同等くらいに面白かったのに、残るのはたった1組です。前の2ブロックの優勝者より圧倒的に
面白かったのに・・・・。エレキが落ちたワケですが、もったいないったらありゃしません。
面白いのを後に取っておこうという策略のトーナメント組み合わせだったのかもしれませんが、大ハズレ。つぶしちゃった。もう・・・・いや。

4ブロック目。ここで信じられないことがおきます。
最初に登場したはなわさん。アンプの調子がどうしても整わず、ただひたすら音が出ないのを調整するハメに・・・。時間はどんどん過ぎて行きます。
でも、司会の誰が救いの手を差し伸べてくれるワケでないのです。3分が立ちました。すると信じられないことに、司会が登場。
「えぇっとですね、一応ここで審査の方を・・・。それでは拍手をお願いしまーす」と御陽気に言いやがったのです。
トラブルに見舞われて、ネタが出来ずにいた人を3分放っておいてですよ。なにが審査よ。会場中がブーイングするなかで、
「それでは拍手〜」と強行突破しやがった・・・・・。
普通さぁ、主催者の方の配慮で、たとえば順番をいれかえることだって出来たワケですよ。それが素人司会者を始めとするアホ揃いで、
ただ立ち尽くすだけのはなわさん。アカペラでも進行しようと、はなわさんが唄い出した途端に裏で調整していた人がひょこっと顔だすため
はなわさんが「ん?」という感じで気を取られて停止・・・。タイミング悪すぎる。
ここで偉かったのは、ぴんぽんずのかわもとくんと、ブラボの前さん。2人はスタッフのフリして、舞台に出てきてはなわさんに絡んで、
場をうまく和ませようといろいろとしてました。もう、本当・・・ええ人たちやぁ。
セリフ忘れならともかく、機械上のトラブルで困っている芸人さん(まぁ、どうもアンプの故障のようだったんで、会場設備というワケでは
なかったんだけど)を、進行上、何の助けもせずに、あげくの果て、それを審査しろとはどういうことやねんっ!
ブーイング収まらぬうちに、次のアルファルファ登場。
さとしさん一言目に「度が過ぎるアクシデントって大変だなぁ〜ら」と、はなわさんのトラブルを笑いに変えます。
これくらいの余裕、当然です。
あったりまえです。
舞台上に、今回の司会者みたいな素人は置かないでください。芸人さんってえらいなぁ。
たまごおじさんとして、豊本さんが登場したのち、ショートコントへ。ショートコントでも3分には収まらずに、途中で終わりました。
最後はスープレックス。バイトの面接に腹話術で応じるというネタでした。スープ、すごいじゃん!と思ったのは、
いつものアゴ美ちゃんネタではなくちゃーんと3分でうまくまとめてきたことです。
キツネの影絵の手のポーズでボーズ秋永くんの(いつボーズにしたんだろ?)おでこをびしっとつっこんだ時の音は
すごかったなぁ・・・・(笑)かなり痛かったと思います。
このブロックは、むちゃくちゃでしたが、スープレックスが勝ち進みました。それにしても、審査基準がおかしすぎる。

ここでダンスの方の2ブロック目です。省略。

お笑い準決勝。ヘッドロックンvsエルシャラカーニ。ヘッドロックはチアリーディング。またしてもオチつかず。
チアリーディングの衣装とかキチッと揃っているので、「う〜ん、事務所どこなんだろ。でかいとこかなぁ?」と思ってみてました。
エルシャラカーニは、職員室を舞台にしたコント。新鮮さはなく、オチも見られず。ヘッドロックの勝ち。

もう1組の対戦はブラックボックスvsスープレックスブラックボックスはバンド脱退。父親が死んだのでバンドを脱退したいという
加藤くん(ピーマンさん)と、2人きりのバンドなので、辞めてもらっては困るという前さんの会話がおかしい。
「加藤は加藤でも、昔の加藤じゃないんだっ!!」と、父が死んで、もう今までのままではいられないという加藤くんに
「そんなケースはいくらでもありますぅ」という前さん。
“ごはんですよはごはんですよであってごはんですよじゃない。座布団は座布団であってザ・布団じゃない。・・・・”
最高に面白かった。面白いのに・・・・3分に入らず。消化不良で吐くぞ、まったく。3分の意味がわからなくなってくる。
多くの芸人さんが3分でやることを断念しているのだ。それで途中で全部終わっているのに、それでも3分・・・・
企画倒れも甚だしい。

スープレックスは、再会番組のネタ。さりげなく、知ってか知らずかバラ珍ネタで紳介さんの名前が出てくる(笑)。
ちゃんとこちらも3本でまとめてきてた。どうしたの〜、スープレックス、まじめじゃない(笑)。
こちらの審査の際には、そういえばそうよね・・・ということで、音量測定機の横でお互いに叫びあって、数値をあげていた(笑)。
そ、そうだよ。それやればよかったんだ(笑)。

えっと・・・・ここでダンスの決勝。省略。

お笑い決勝はヘッドロックンむとブラックボックス。ヘッドロックンは芸人オーディション。
全然面白くない芸人がオーディションに登場、審査員が「それじゃダメだ」と、ネタをつけていく。そのネタが意味不明な動きの連続で
文句を言う芸人。だが、通してやってみようという話になり・・・・。これって「笑わせろ」じゃん。村木じゃん。
ブラックボックスは・・・・やってくれたぁぁぁぁ。私は今日、これが見ることができただけでも嬉しいかもしんない。轢きたてネタです。
「轢きたては香りがええんかっ!」「シャウエッセンかっ!」「クララだっちゃ」「カール食いたい・・・・」
あぁ〜、最高ですぅ・・・・・って、なんで最後まで行かんの・・・。
3分で切ることがそんなに大事?客を何だと思っているの?面白いのが見たくて来てるの。制限時間ってなによ?
面白いんだから最後まで見せてよ。面白くないから打ちきるっていうならわかるけど、時間が来たから切るっておかしいよ、やっぱり。
ブラックボックスも敢えて、尺を切らなかったって感じがしました。面白いのをとにかく見せられるだけ見せようっていう・・・・。
じゃなきゃ、あんな自慢のネタを持ってこないよ、最後に。・・・・・・あぁ、主催者のアホさ加減に頭きっぱなし。

最後の音量測定機判定は(本当に最後にして、この審査方法も)ブラックボックスの評価時に他の出演者のほとんどが登場して、どんちゃん騒ぎ
して音量をアップしてました(笑)。ま、確かに汚い方法ではあるんだけど(笑)どんな手を使おうと、面白ければそれでいいと思う。
ヘッドロックンには悪いけど、やっぱり断然今回はブラックボックスのネタの方がすごく良くて、そんな測定機ごときに間違って判定されたら
芸人としての沽券にかかわるもん。他の芸人さんが、そうやって測定に一役買って出てきたときには、あぁ、この制度をやっぱり彼らも
快くなんてこれっぽっちも思っていなかったんだなぁ・・・・と思って嬉しかったです。
主催者より芸人のほうがよっぽど偉いね(笑)。

さて、ここで全然話題が違うんですけど、ダンスコーナーのまとめみたいな形で、ダンス部門のプロデュースしたという人が出てきて
ダンスしてくださったんですが・・・・これがね。「タナカヨシユキ」っていう人だったの。名前聞いてピンとくる人、私と同じくらいすごい(笑)。
漢字間違っていなければ、田中傑幸だと思います。“れいかんやまかん”の田中くん・・・。(だよね?)ダンス甲子園の・・・・。
懐かしかったぁ。ダンスは相変わらず上手でした。かなり年とってたけどね(笑)。この人を見ることができたのが、ブラボの轢きたてネタと
同じくらい嬉しかった(笑)。

最後、表彰式というか、優勝者発表ということで、ダンス部門は田中くんが、お笑い部門は今回のプロデュース担当という松みのるという
方が登場。「優勝は・・・・・阪神タイガース!!!」ずるっ・・・(芸人さん、付き合いいいから・・・)。
「優勝は・・・・・・・ブラックタイガース!!!」ずるっ・・・・。(寒すぎる。季節外れに凍死する・・・・やめてぇ〜)
ま、ブラックボックス優勝です。
このプロデューサーにして、このライブありだな、と思いました。

普段なら、そんなこと書かないんですけど、アンケートに「お気に入りの芸人を教えてください」という欄があったので
何名かの芸人を書いた後「でも、このライブには出さないでください。レベル的に彼らに失礼です」という風に書いてきました。
芸人さんの稼ぎを邪魔することになるかもしれませんが、私の大事なエンターテイナーたちを、こんな舞台で汚されたくないです。

だいぶ辛口なことを書き連ねましたが、これが帰り道、延々と友達と語った内容のほとんどです(笑)。
芸人もプロであり、私たちもたいしたことないかもしれないけど「客のプロ」なんです!!
主催者側が素人でどないしますかぁ。もっと学習してください!


〔フォローのコーナー〕
このライブは2回くらいはつづいたのかなぁ…。
なんか恥ずかしくなるほどの怒りにまかせて書いたレポですね(笑)。
でも出演者の呆れた感じがこれほど届いたライブって、結構珍しいですよ(笑)。
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