TOKYO GAG COLLECTION 1999年6月7日 豊島公会堂 | |
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これが新生4回目になるのかな・・・・東京ギャグコレ。1回目の時はあまり面白いというワケでもなく やたら客席が閑散としていたことだけを覚えているのだが、今回は実に盛況でそして質が高かった。 事務所混合タイプのお笑いライブとしては、最高級クラスといっていいのではないのだろうか。 へこんでいるコンビがない。みんなそれぞれが力があって面白い。 この前の史上最悪ライブ(コメディ&ダンスキングという寒寒ライブ)のせいで感覚が狂ってんじゃないの〜? なんて心配はいらない。 なにせ、「2回目のチラシに名前が載った人には、チケットプレゼント〜!と言われて、名前が載った私は 浮かれて待っていたのに、その後一切チケットの発送がなく結局嘘じゃないのよぉ〜!!」と怒っている私でさえ、 そんなことも忘れるほどに、楽しめたのだから。←結構根にもつタイプ(笑)。 まずはオープニングVTR。かっこいい作りになっていたようだが、なにせ広すぎる会場。あまり映写の状態が思わしくなく、残念。 次。このライブの不可思議なところ、その1。最初はお笑いと関係のない分野のパフォーマンスが繰り広げられる。 今回は歌とタップ。桜井シロwithシルクハットの「雨に唄えば」を意識した舞台パフォーマンス。 ま、こういう舞台パフォーマンスが入ることで豪華な感じがしていいかもしんない。 司会は優勝3連覇のピーピングトム。思うのだが、このライブ。どうもピートムファン率が高い。 どこかで改善しないと、たぶんいつまでもピートムが優勝し続けるかもしれない・・・。 トップはアルファルファ。ネタは一日署長。何度も見たことのあるネタだけど、相変わらずさとしさんのツッコミの勢いが 小気味良くて好き。さとしさん扮する強盗は、朝5時起きで眠たがっているし、曲芸への参加を要求する一日署長・ 徳大寺には、「海老一かってんだよっ!」と文句をつける。さとし派の私。 Over Drive。近頃、注目株ですな。大阪系のわりに、東京での評価もグングンと上げている感じがします。 取り調べでのデカ長と、そのデカ長を持ち上げるアシスタントの部下刑事のネタ。 厳しい面持ちで取り調べながらも、突然、「うまれつき同性愛者だ」と告白するデカ長。 それにうろたえることなく「ギャップも十分だ」と、フォローする部下。 犯人の男には今夜の約束を申しこむくせに、女性被害者の名前は全然覚えようともしないデカ長。 すごく順調に面白かったのに、オチの直前の全然笑う場面でないところで客席の1人が大笑いしたために オチへのアプローチを言いなおすハメに・・・。めちゃくちゃ残念な終わり方でした。 オチつぶしのお客さん。反省しなさい。今日の夜は泣いて眠りなさい。 やるせなす。あぁ・・・・このネタが見られただけでも今日の来たかいがあったというもんです。 先先月のナベプロライブで発表した、おかまの金森くんのネタでした。星の子ミチルのサトリが大好きな金森くん。 「ルーラル ルーラル ララピコ ルーラル タラティコ ルーラル マルカッサ♪」強烈キャラを演じる石井ちゃん、 それを冷静にしっかりしたトーンで突っ込む中村くん。芝居のレベルといい、上手い。 ダンディ坂野。いやぁ、登場でびっくりしちゃった。「きゃあ〜」ってものすごい歓声だったから。 そんな人気?そういう人気となると、彼の魅力がわからなくなってしまう私であります。 寒いネタを寒くやるのを、いかに堪えて見るか・・・「なんでこんなことがおかしいんだろ、私ってば」と思いながら見る、 いわゆる珍味的な楽しみがあったのに、大衆の味になってしまっていました。なんか違和感。 今回は野菜ジョークでした。 バカリズム。怒るとワンピースを着てしまう癖のある男のネタ。いかにもバカリズム的。ワンピースを着た松下くんが 怒りのあまり、動く時には必ずくるくるっと回って、スカートの動きを出すんだけど、それが実にね、いい計算だなぁと 思ってみました。ただ、もっともっとひねりが欲しくて、もっと見ていたいって気がしましたが。 東京ビンゴビンゴダイナマイトジャパン。ニュースで遊ぼう。実はこの方たちのネタ、今まで2本しか見たことなかった んですよ。別に見るチャンスに恵まれなかったとかそういうワケでなく、行くところ行くところ、いっつも同じネタだった んです。ところが、今回は新しいネタでしたねぇ。ニュースに見たてて、いろんな時事をとりあけていくという感じで、 PHSメール、パチンコ、リストラ、ミュージカルカフェ・・・。リズミカルが彼らの持ち味ですから、それがうまく生きてて 今日は面白かった。実に。 ゲスト・東京ボーイズ。おじいさん3人なんですけど、好きなんですよぉ、実は(笑)。 なんちゅーか、頭がやわらかげなところがいいんです。毎回必ずなんですが、最新曲について知識を披露する 場面があるんですけど、そこもカムことなく、しっかりと言いきるので、すごく本物っぽく(本当に知っているかのような)て いいんですね。そして、3段落ちだとすると一番の大ボケの人がいい味だしてましたねぇ。 まぁ、頭叩かれたときの音が実にいいこと!熟練のワザだなぁと思いました。 世代を超えて、笑わすことの出来るっていうのは、すごいことです。 ここで休憩。この前半戦のあいだ、ずーっとスタッフの動きが忙しなく、そちらに目を取られて邪魔される場面が 何度かあったんですが、どうもカメラ撮影の注意のために動き回っていたようなんですね。 入り口で、カメラチェックもされなかったし、カメラの撮影に関する注意事項も出なかったから、撮影OKなの?と 思っていたんですけど、ダメだったらしいんです。それを前半の間、ずーっと1人1人に注意して歩かれたら、 すごく気が散りますよね。常識じゃないか・・・なんて思わずに、始めから注意すべきだったと思いました。 後半戦。ラーメンズがトップ。ネタは日本語学校「中国篇」。 先日の単独ライブでかなりの質の高さを見せ付けたラーメンズですが、その直後の今回は、原点ともいえる 日本語講座を持ってきました。たぶん、CDの売り上げに関連してのネタの選択だったのでしょうが、口の悪い芸人さん などは「あいつらは“しんばし”だけだ」なーんて言っている人もいるので、そういう人の鼻を明かすために別のネタ でもよかったのになぁ・・・なんて思いました。 今回の日本語では、「オッパイハニホンノカミサマデス」「オッパイハノニホンノキュウジツデス」 「オッパイガシラ4マイメ」「ニッコウオッパイムラ」と、“オッパイ”がポイントだったようです(笑)。 号泣。先日の大富豪と同じネタ。どうも、この人たち私の好きなタイプではないようです。 言っていることは面白いと思うんですけど、その言い方とか、ネタの使いまわし頻度により感じるネタの不自然さ。 要するに何度もネタを見ていれば、ツッコミのたとえば「えーっ!!」という反応も芝居だとわかるワケじゃないですか。 それが自然に見えるか、不自然に見えるか・・・・なんですけど・・・・。そんなところが苦手の要因のようです。 アンジャッシュ。“アンジャッシュはネタにあたりはずれがあるからねぇ・・・”なんて友達といいながら、ネタを探っていた んですけど、まったくもって当たりの日でした(笑)。営業マン同志の心の声・・・なんですけど、自然に入りこめる 芝居のレベルの高さ、そして聞きやすい間。うーん、実力発揮といったところでしょうか。すごくよかったです。 最後は司会も務めたピーピングトム。ネタは同窓会。ヤクザものになって田舎に帰ってきた久仁人と、元委員長の 貞子の再会・・・っていう設定なんだけど・・・・。どうも最近、ネタに尽きているのか、誤魔化し誤魔化し笑わされている 気がしてなりません。それは私だけの思いなのかなぁ〜って思っていたんだけど、古くからの彼らのファンが最近、 どんどん離れていっているという話をあちこちで聞くので、みんな同意見なのかもしれません。 最後は出演者全員、1組ずつ出てきて、告知など。 東京ビンゴビンゴの三浦さんが、貞さんに引かれていてリーダー「こいつ、ファンレターに本当の知○遅れなんですか? って書かれたことがある」と言う話に不謹慎ながらも笑ってしまいました(笑)。 まぁ、ここではラーメンズがCDの販売告知をして、仲の良さを証明するなど、ラーメンズ症にかかっている私としては たまらない一瞬でした。 舞台終了後、観客は投票を済ませ(この投票結果は、次回のチラシが出ないとわからないんです・・・)外に出るわけ ですが、今回はなんといっても、ラーメンズご自身がCDを即売するというので、私の興味はすでにそちらへ・・・。 投票場所が混んでいたので、友達に「ラーメンズ、やるせなす、アンジャッシュね!!!」と投票用紙を託し、外へ。 憧れの(?)小林さんから直に購入することが出来て、喜んだあまりその時点で私の症状はさらに悪化し、さらに CDへのサイン、写真などをお願いして壊れきりました(笑)。 コバケンさんとお話しすることは私の憧れだったんですもの・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!♪♪ 少し脳波が乱れていた私は、普段は逃げるくせに、やるせの石井さんともハイテンションに挨拶を交わしたりと異常ぶりを発揮。 その後、帰宅するまでの間、裸のままで「ラーメンズの日本語講座(サイン入り)」を手にして帰ったことは言うまでもうありません。 こわれた〜!!(笑) 余談。帰宅途中の電車でごっつい体の外人さんが、電車内をまるで愛犬を連れているかのように、赤い掃除機をひっぱっていて (彼にとってはどうやら本当にペット扱いのようで、いろいろと装飾もしてあった)それがかなり笑えました(笑)。 そして新宿では、某芸人さんを発見。なんだか、笑いの神様がエスコートしてくれたような夜でした。 |