CROSS OVER 1999年8月21日 銀座博品館劇場
ふかわりょうとやるせなすの合同ライブ。去年まではチベットの微笑というタイトルでダンサンブルをまじえて3組で
やっていたのですが・・・・まぁ、深いことは聞くのはよそう!(笑)
本当はね、やるせファンにあるまじきと言われてしまうかもしれないんですけど、行く予定はなかったんです。
でも事情があって、どうしてもみたくなって2日前にチケットを取りました。6列目の真中・・・。
やはり、チケットは1人で取るべきなんでしょうかねぇ。案外と穴場の席が取ることができるみたいです。

オープニング。中村くんがジュースを買いにくる。当たりつきの自動販売機だ。見事当選。次のジュースの
ボタンを押すが出てこない。するといきなり照明が変わり、フィーバーダンサーズがやってくる・・・・。
白い全身タイツでいろいろなフィーバーな場面をパフォーマンスするふかわくんと石井ちゃん。
唖然として逃げだそうとする中村くんだが、強制的にイスに座らされ鑑賞させられる。

オープニング映像。アルファルファの豊本さんが編集したもの。おしゃれな仕上がり。

留守番電話サービスセンター。中村くんが彼女へ電話をかけると、留守番電話サービスセンターにつながる。
ところが、このサービスセンター、故障中でおじさん(ふかわ)が生で対応してくれている。
それもカセット(メタル)に録音するという形で。おじさんは中村くんの留守電メッセージにちゃちゃを入れたり、
歌をかぶせたりしているために、何度もやりなおすはめになって結局テープが足らなくなり、結局、通りがかりの
掃除のおじさん(石井ちゃん)に記憶してもらい代弁させるという手段に出る・・・。
これね、この設定。ダウンタウンのコントであったんですよね。あー。

写真ネタ。「○○中」どこかのオフィスの廊下。トイレとおぼしきドアに張り紙。そこには「会議中」から始まり
「親愛中」「接客中」「逃亡中」「テスト期間中」「大中」「多摩第3中」・・・「田中」。

甲子園。前田高校が高校野球に出場。試合後のヒーローインタビュー。エース・中村とキャプテン・石井が
インタビュアー(ふかわ)に勝利者インタビューを受けている。
ふかわ「いったん、スタジオにお返しします!」
石井「あのぉ・・・まだ何も聞かれていないんですけど」
インタビュアーは気がつけば、中村くんにしかインタビューしていない。中村くんとしても、石井ちゃんが
先輩という立場上、先輩を立てて欲しいとインタビュアーに、取材のやりなおしを頼む。
渋々、取材をやりなおすふかわインタビュアー。
ふかわ「この喜びを誰に伝えたいですか?」
中村「監督です」
ふかわ「(石井ちゃんに)この喜びを監督さんに伝えたいですか?YES or NO!」
石井「・・・・・・YES」
応援してくださった方への感謝のメッセージを言いたいという石井に「じゃあ、尻文字で・・」と
マイクを向けないふかわ。しばらく悩んだあげく背中を向けお尻をつきだす石井に・・・
中村「先輩!やらなくていいんですよっ!!」
やっとのことでメッセージを伝えるチャンスをもらう石井。しかし、言い終えてもふかわはマイクを下ろさない。
必死でマイクをはずそうとする中村。
ふかわ「えっ?オチは?」
中村「オチとか・・・。先輩はまじめなんすっから・・・」

このあたりから、ふかわくんが笑いのツボ。うまい。一年前にみたチベットのときに比べて、ふかわくんが
断然面白くなっている気がする。

音ネタ。「親心」一人暮らしを始めるという中村にお母さん(ふかわ)が「豆腐だけは持っていきなさい」と
しつこく言い聞かせるネタ。これは・・・・なんか長かったなぁ。

自動車事故。もう、このネタ笑えました。演技派のやるせなすとマイペースのふかわくんにしては珍しいほどの
ハイテンポのネタ。それも3人ともボケ、それを誰か手の空いている人間が突っ込むという感じの流れに
なっていて、ものすごく面白かった。
ドライブの途中、3台の車が事故を起こす。3人とも動揺しているのか、ワケわからない会話になっている。
「警察呼ばなきゃ」と言っていたはずが
石井「あ、ジーコを呼ばなきゃ」
中村「ジーコ呼んでどうすんだよっ!・・・・・俺、手持ちの金、2000円しかねぇもん」
ふかわ「おまえ、2000円でジーコ呼ぶ気かよ!」
中村「事故のショックで男になっちゃった・・・」
ふかわ「おまえは元から男だよ!!落ちつけよ!事故起こしたってワケじゃないんだから!」
中村・石井「事故起こしてんだよっ!」
ふかわ「なんで俺が、あ・・・・デジャヴ」
といった感じで、もう混乱がめっちゃくちゃテンポよくって笑える(笑)。
ふかわくんと石井ちゃんがもめている横で
石井「何やってんだよ!パーティー中に・・・」
ふかわ「何パーティーだよ」
中村「リッツ・・・」と、リッツを探してみたり・・・。
中村「おまえ、さっきからやってサザエさんの真似にてねぇんだよ」
ふかわ「してないよ。・・・出てはいるけど」
石井「何役?」
ふかわ「このままの役だよ」
中村「えっ?実写?」
110番にかけろといっているのに、天気予報と間違えて電話をかけている石井のかわりに
落ちつけと電話をかわる中村
中村「110・・・・と。(石井に)まったくどこかけてんだよ・・・。ひと雨くるねぇ・・・」
と、中村くんも天気予報(177)にかけちゃっている。
もう、メモをとるのが本当大変な速度で進んでました(笑)。面白かったぁ。

幕間。「この曲を全ての疲れている人へ」基本的には写真ネタ。写真は石井ちゃんがサラリーマンに
扮して街の中で歩き回っている・・・という。そこに坂本教授の「BTTB」(うまく表示できないよね)が流れて
くるんですが・・・・それが、ふかわくんの生演奏。うまいんだな、これが。
ずーっとふかわくんの生演奏を聞いてみたかったので、すごく嬉しい。さっすがぁ、という感じにかっこよかった。
間違えてはいたけど(笑)、たぶん暗譜でひいてたからすごいよぉ。かっこいい。

かっこいいふかわくんのあとに、すごい不気味なもの(笑)を見させてもらった。
中村くんが遊び仲間のセッティングをしているけど、遊び相手がつかまらない。
そこに怪しい女(でも綺麗(笑))に扮したふかわと、その追っかけみたいなおじさん(石井)が登場。
「みないでよ」と言いながら、ハンカチをおとして、お尻を突き出して拾ってみたり、足を広げて座ってみたり
セクシーな動きを繰り返すふかわ。セクシーなポーズが決まるたびに、すっごく嬉しそうに喜ぶ表情の石井。
中村「見てねぇよ!そいつ(石井)、誰だよ」しかし、答えようしない。
動きはエスカレートし、かばんのなかから霧吹きを取り出し、Tシャツの胸の当たりを濡らし出すふかわ(笑)。
下の黒いブラジャーが透けて見えてくる・・・(笑)。あきらかに挑発。
中村「勘違いしてんじゃねえよ、帰れよ!」と切れる中村に、最後は
股間さわり攻撃・・・これには、中村もやられて・・・同じように怪しく石井のあとをついていく・・・。
もう、このふかわくんキャラが最高に怪しく美しい(笑)。

音ネタ。不動産。家を借りるために不動産屋で家を探している中村。しかし、不動産屋(ふかわ)の
用語の説明がどうもおかしい・・・。

天気予報。チャーボーとチャーコの天気予報という番組を担当している夫婦。真夜中の2時であろうと
夫婦そろって激しいダンスをともなうこの番組の練習を怠らない。受験勉強中の息子、チャースケは
遠慮気味に文句を言うが伝わらない。とうとう。我慢ならなくなって親の不思議な仕事のせいで
学校でいじめられていることなどの文句を両親にぶつけるチャースケ。しかし、母親(ふかわ)に
「チャースケのためにお父さんは頑張っているのに・・・」とぶたれる。(どうもブったのはアドリブ)
飛びだして行ってしまうチャースケ。父親であるチャーボー(石井)は練習に戻る・・・。
石井「チャーボー!」
ふかわ「チャーコの!」
中村「・・・・・チャースケの!」
息子が両親の仕事を理解してくれたのだ。3人そろって最後はダンス・・・。

写真ネタ。「さわらずにいられない」
いろんな触らずにいられない場所を紹介していくのだが、こまかく赤いやじるしがついているのだけど
それがまったくもって見えない。残念。

理髪店。先客・石井、理髪師・中村。そこにふかわが客としてやってくる。
マンガがもうないので「婦人公論」読んでてくれる?とか、勝手にモミ上げきられたりとか、髭剃りで流血
させられたりするたびに、内心の怒りが照明と音楽で表現されるが、あくまで内心だけ(笑)。
最後は妄想で理髪師と客を殴り倒すところまでいくのだが、あくまでそれも妄想。
現実はなにも言えずに会計も済ませ・・・と、今度はなんの問題もないところで怒りの照明と音楽がなる。
「あれ?」と観客が思ったところで、実は・・・
石井「俺のほうが先に来ているんだけど!!(怒)」
うまーい。こういうオチ好き。

だまされやすい男。なんにでもだまされるミツオ(ふかわ)が、公園でかずや(中村)にだまされまくっている。
でもたわいのない騙しで、なんか喜んでいる様子。騙されるたびに「うぅぅーん!!」ともだえる様子を見ていた
プロダクションの男性(石井)が、彼をMr.ウーンとして売り出したいと申し出る。
騙されているんだよ、というかずやの反対を押し切って、活動を始めるミツオ。活動は順調のように見えたが
給料も払われず、結局騙されていることをしり人間不信に陥ってしまう。その頃、かずやは父の転勤で
アメリカ行きを迫られているが、ミツオのことを心配している。そこにすっかり人間不信に陥ったミツオがやってくる。
かずやが何を言おうと「だましているんだろ?」と疑ってかかる。
かずや「もう、俺、アメリカに行くからさ・・・」
ミツオ「それも嘘だろ!もう騙されないよ」
頑ななミツオだったが、かずやの心が通じたのか、やっと信じてくれて昔のようにだまされまくって遊ぶ。
かずや「電柱ってさ、醤油味がするんだって」
ミツオ「本当?」
かずや「うそ。」
ミツオ「うーんっっっ!!」
しかし、最後は「そんなわけないだろ」と冷静につっこまれて・・・昔のままのミツオじゃないんだよね(笑)。
最後にこういうしんみりネタをもってくるあたりが、やるせなすのこだわりかな。

昨年までのチベットと比べると今回の方が断然面白かった。ペースというかバランスがうまく噛み合ってて
悔しいほど面白かったです。それは、たぶん・・・やるせなすよりも、そこにひとりで入ったふかわくんの功績が
大きいと思います。お笑いファンじゃなくても、きっと楽しめたライブだったのではないかなぁ。
ま、ね・・・心残りは・・・VTRかな・・・(笑)
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