源治、博、丈太郎、歌 1999年10月6日 シアターD
ラーメンズとテツandトモの合同ライブである。4つのパターンのこのライブのチラシにはこう書いてある。
「え!?ラーメンズとテツandトモで合同ライブですか!?・・・・・共通点何もないじゃないですか。 byトモ」
「え!?ラーメンズとテツandトモで合同ライブですか!?・・・・・・・・・・・・・・やった!。 byテツ」
「え!?ラーメンズとテツandトモで合同ライブですか!?・・・・・俺でなくていいんでしょ。 byラーメンズ片桐」
「え!?ラーメンズとテツandトモで合同ライブですか!?・・・・・俺、緑のジャージがいいなぁ。 byラーメンズ小林」
NHK爆笑オンエアバトルで好成績を残すこの2組が、なぜ合同ライブを?
答えはチケット代にある・・・(なんて大げさな話ではない?(笑))『2000円のうちCD代1000円を含む。』
そう。この2組はCDを出している、そしてそれが同じプロデューサーによるもの・・・それが共通点。
肉体派のテツandトモと知性派のラーメンズ。それが合同となると・・・・???

整理券が出ないということで、ひたすらまっくらで本も読めない階段で待ちつづけるお客さんたち。
でも、不思議といつものシアターDとは雰囲気が全然違う。オトナな感じ。
うーん、どういうライブになるのだろう。なんでだなんでだろう。←関係ない。
開場。会場内に流れる曲は裸足の季節、ランナウェイ、魅せられて、モンローウォーク、いい日旅立ち・・・・
すばらしい趣味だ。階段に並んでいた客層を読んでのような、この選曲(笑)。

※ここで注意!今回のライブレポートをするにあたって、テツandトモさんのネタバレ度がどうしても高まってしまいました。
テツandトモさんのネタを楽しみにしている方、読まないほうがいいかもしれません。
とは言っても、ほとんどCDに入っているんですけどもね(笑)

そして始まった。
舞台には黄色いつなぎを着た小林賢太郎さん、赤いつなぎを着たテツさんがイスに座り前に、その後ろに
緑のつなぎを着た片桐さん、青のつなぎのトモさんが並んでいる。そして始まったのは・・・・「爆笑オンエアバトル」のテーマ曲。
いきなり出てきたぁ〜!!テツandトモのネタ(笑)。でも、さすがアレンジが加わっている。
ただの顔芸ではなく、ドライブという設定になっており、運転手が小林さん、助手席にいてイロイロと落ち着かないテツさん。
後ろの2人はおやつを食べたり、じゃんけんしたり仲睦まじい。助手席のテツさんがいじめられ役となって、みんなにぶたれたりして
・・・・そして、最後は追突事故!「やべっ!ベンツだっ!!」

4人そろって登場!テンションはテツandトモレベル。そう、ラーメンズのテンションがつられてかなり高い(笑)。
「私の名前は中本テツヤ〜♪、ちょっと面長いい男!」
「私の名前は石沢トモユキ〜♪中肉中背いい男!」
「私の名前は小林賢太郎〜♪、ちょっといい声いい男〜♪」
「私の名前は片桐仁〜♪片桐仁な片桐仁〜」
と、始まりましたぁ。まー、すごいですわ。
「この人〜♪、たまに堤真一に似てると言われてよろこんでるけど、だけどよくみりゃ、だけどよくみりゃ景山民夫、景山民夫〜♪」
踊りまくる小林さん(笑)。

このままの流れで、オープニングトークへ・・・・・・。
この時点ですでに小林さん「こんなにもお笑いが肉体労働だったということを、あなたたちに教わりましたよ。」
トモ「うちらもね、こんなに頭使わなきゃいけないのかと・・・・」
トモくんの訛りの話とか、小林さんが今朝シアターDで受けた電話の話や(娘さんのためにお母さんが電話してきたらしく
シアターDまでの道のりを聞かれたあげく、「娘が大好きなんですけど、私ね(ラーメンズのこと)全然知らないんですよぉ」
と言われて「あ、ボクなんだけどなぁ・・・・(笑)」と思ったという話)
衣装をまたプロの方に染めてもらったという話(単独の時も黒く染めてもらったらしい)、そば屋でシーフードカレーを食べた
小林さんの話など・・・・。最初からトークもテンション高めで、トモくんの訛りに対抗して(?)小林さんが瀬川瑛子のマネまで
してくれるサービスぶり。CD発売記念ファン感謝デーといった感じの雰囲気もナキニシモアラズ。
でもそんな中でも、片桐さんはボーッと立っていて「何もしてない」と言われて(笑)
小林「ミドリ(つなぎの色)頑張れよ」
片桐「アォーイ!アーーーーーーーィ!!」と叫んでた(笑)。

4人の思い出の歌へ突入。
テツandトモ「僕の初恋、幼稚園、名前はジュンコと申します〜♪僕の初恋、中3で名前はオサムです〜♪
テツandトモ、テツandトモ、(お尻突き出し)ケツandホモ〜♪」とくれば、
ラーメンズ「僕は中学生のとき、二階から飛び降りた〜♪僕も小学生のとき、五階から飛び降りた〜♪
仁と賢太郎、ジンとケンタロウ〜、レントゲン撮ろう(ボキャブッた(笑))♪」 歌い終わって、恥ずかしそうな賢太郎さん(笑)。
“全部嘘なのよぉ〜♪”
トモ「学校の先生は〜♪授業中、こう言うの・・・♪
小林「石沢!今、国語の時間だぞ!・・・・・・先生には後ろにも目がついているんだぞっ!!」
トモ「全部嘘なのよぉ〜♪」
トモ「テストの当日に頭のいい子がこういうの・・・♪」
小林「私、昨日寝ちゃった〜」
トモ「校長先生が全校集会でこう言うの〜♪」
片桐「えぇ・・・、まだしゃべっている人が5万人います。」
トモ「全部嘘なのねぇ〜♪」
トモ「初めて自転車で乗るとき、お父さんがこういうの〜♪」(仁さんが自転車役で、賢太郎さんがそれに乗る感じで・・・)
テツ「絶対手離さないから〜」
小林「お父さん、なんだかこの自転車ベトベトしてる〜!」
全部嘘なのよ〜♪全部嘘なのね〜♪
そして気がつくと、舞台左側に小林さん以外の3人が固まり、右側に小林さんが1人ポツリと立っている。
小林「ね、ポカスカジャンってあんなカラフルだったっけ?」

小林さんイスを持って登場。舞台左端の客席のあたりに客席を背にして座る。
すると次に舞台に出てきたのは、テツさんを担いだ石沢先生(笑)。そうです。教材中本(笑)。
爆笑オンエアバトルの第一回チャンピオン大会のネタをワープロで一字一句書き起こしてきたというトモさんの
熱の入った小林先生の再現に、じっと見入るホンモノの小林さん。
ラーメンズのネタを演じるテツandトモの2人を見てる小林さんを敢えて見せるという、この手法。あー、好きだぁ。
「俺、そんなこと言わねぇよ(笑)」とか「変えすぎだよ」との小林さんのツッコミも入りつつ・・・・。
あと、生徒名が芸人というところもポイントかな。ダンディとかはなわとか(笑)。最後は「国数理社片・・中!」

暗転中、テツ&トモのCDから“なんでだろう”が流れる。
照明がつくと、今度はギターを持った小林さんと、片桐さんが登場。
「問題ない〜♪問題ない〜♪別に問題なーい♪今日はいろんな問題な〜い!」
ラーメンズ版“もんだいない”・・・・・ステキすぎ。
「コンブが海の中でユラユラするの問題な〜い♪(問題な〜い♪)」
「ワカメも海の中でユラユラするの問題な〜い♪(海だから〜♪)」
「サンゴが海の中でじっとしているの問題な〜い♪(硬いから〜♪)」
曲調は転じて続くはずなのに片桐さん歌のテンションがスローダウン・・・
“どうでもよくなって来ちゃった・・・・・”ダルそうに崩れ落ちる片桐さんを起こしてあげる小林さん。
すると「片桐仁です!片桐仁です!(やたらと元気(笑))」そして、歌は再開(笑)。
「彼女の部屋に初めて行って〜、○○(聞こえず)と畳の間に必ずこんなものがある〜♪チリチリのどこかの毛〜
・・・・それはマ○毛だマ○毛だろう〜♪マ○毛だマ○毛だろう〜♪しかも食べている、そしたら生えてきた〜♪」
小林「ガムテープの側面についてるのマ○毛でしょう〜♪」
片桐「(拾って食べる)マ○毛だねっ!」もう、この後はマ○毛の連発(笑)。
小林「どうでもいいことだけれど♪片桐仁の髪の毛はすべて・・・・マ○毛だろう〜♪・・・ラーメンズこんなことも言うんだぜ、
もしくはっ!ワカメだろ〜う♪・・・問題なーい、問題なーい、別に問題なーい♪」と最後はハモって歌い上げて。
小林「ラーメンズ、この歌CD化して発売しても・・・」
片桐「別に問題ない」
ちゃんとオチがつくのよぉぉお。すばらしい。
私の“なんでだろう”は「ラーメンズの下ネタはさわやかなのはなんでだろう〜♪」

舞台左袖に小林さん以外の3人が座っている。
小林「まちこ、ただいま〜。誰だ?俺の知り合いじゃないぞぉ。おまえも知らないの?」
知らないご老人たち3人が自宅の居間でくつろいでいる。どうやら「俳句の会」のご老人3人らしい。
片桐「弟が 欲しいと今ごろ 言われても」
岩沢「アブラゼミ 食ったら医者に 怒られた」
片桐「すずめばち よくよく見れば ドライヤー」
中本「若先生 診察室で 看護婦と」
片桐「おまえたち サラリーマンを なめんじゃねぇ」
季語は無視だわ、死んだおばあさんに俳句をささげているわ、エロ川柳になっちゃうは。
で。やっぱり3人は誰なんですか?という話になり最後は
3人「ひとんちで 俳句を読む会・・・」
小林「知らないよ」と、五七五でまとめておしまい。
渋い。そして、トモさんの老人ぶりが怖い・・・。それにしても、またマチコさんだ・・・・単独の時から登場するこのマチコさん。
思わずリアルに小林夫妻を想像(笑)。とってもカタギな堅実一家という感じ・・・・(ネタの中のマチコさんに対するセリフから
想像するに・・・・)。賢太郎さんの賢は堅なのかも?と思ってしまった(笑)。

お絵かき兄弟。関西弁モードの小林さんとギターを持ったトモさんが登場。
ホワイトボードに小林さんが絵を書き込みながら、絵描き歌を歌って営業をしている兄弟らしい。
マギー司郎さんを意識したしゃべくりの小林さんがなんか、かわいい。
「このネタね、五反田のタバコやのおばちゃんには人気があったんだけどね」
いくつかの生描きの小林さんの絵を披露しつつ(これもなかなか素晴らしいサービスだと私は思いました)
最後は爆笑オンエアバトル落ちでしめて、「見てんじゃねぇーよ!」との捨てゼリフでおしまい。

今度は片桐さんとテツさんが登場。2人は最初、手が触れ合うだけで「あぉーっ」とか「うぁ〜」とか
奇声を発しているんです(笑)。そのうち、2人の触れ合いが深くなっていって、組体操っぽい
動きに至っていくんですけどもね。セリフというセリフはなく、ずーっと「うひゃぁぁぁぁぁ!」とか
「ウホウホッ」とか奇声を発しつづけているだけなんですけどもね(笑)
2人のキャラクターだから、これでもおっかしいんですよねぇ。

「あずさ2号」舞台にはラーメンズの2人が立っていて渋く歌い始める・・・のだけど、声はテツandトモのお2人。
要は口パクなんですけど。まー。胡散臭い(笑)ラーメンズの歌いっぷりもステキですが(しかも小指を立ててまでして(笑))
テツandトモの陰マイクの歌がやたらと本当に上手いんだよねぇ(笑)。
このネタは二人羽織りのような面白さというのかなぁ。ところどころ「雨の西麻布」を歌っていた頃のとんねるずの
面白さに通じる部分もあるかなぁ、なんて私は思いました。

「日本語学校〜京都篇」小林先生がいきなり拍子木を打ち始め歌舞伎風に授業がスタート。
「これは山の手線にあられるか?」「そうです。箱根登山鉄道です」
「あいや、立たれぃ」(余談。商業演劇ではこういう言い回しを「時代に言う」とも言うらしい)
そしておなじみの「新橋っ!」と行くんですが、生徒の彦左衛門(テツ)とときみつ(石沢)は今ひとつしっくりこない。
ときみつはこぶし回して歌い始めちゃうし(笑)。そこで、さねあつ(片桐)が「新橋っ!」と見本を見せると、
小林先生、ニンマリとOKサイン。
ときみつ(トモ)は教室から追い出されてしまい、残る2人で授業が進められる。
「これは何ですか?」「わかりませぬ〜」「なぜだかがわかりませぬ〜」「なぜだろう〜」なんでだろう・・・・
ここで、石沢さんのギターの音が聞こえ始め・・・「なんでだろう」を歌い始める4人・・・。
小林「渋谷の街が時々ものすごい臭いのなんでだろう〜♪」
トモ「黒ブチのメガネをかけた人がなんでか老けた顔に見えるのなんでだろう〜♪」
片桐「ウォシュレットのトイレに入るとウォシュレットが最強なのなんでだろう〜♪」
テツ「新潟の潟っていう字書くとき、ちょっと緊張するのなんでだろう〜♪」
小林「どうでもいいことだけれど、インドカレー食べるとき、ごはんでじゃなくて・・・ナンでだろう〜♪」
さりげなく「なんでだろう」、顔の表情「なんでだろう」、セクシー「なんでだろう」
最後は小林さんがちょこっとオチを忘れてしまったらしく、やり直すという珍しい場面もありましたね(笑)。

エンディング。タイトルのなぞ解きから、全員の祖父母のお話を。
トモ「母の父で・・・、おじいちゃんは医者をやっていまして」(石沢さんが話し始めるとみんなが合わせて東北弁になっていく(笑))
テツ「(丈太郎は)鍛冶屋。」
片桐「(歌は)現在、生と死の境を・・・」歌さんは幼稚園の先生だったらしい。
幼稚園の先生時代に、生徒がうんこを食べていたという話を孫の仁さんによくしていたらしく、それを強烈に覚えているという片桐さん。
小林「あ、それで片桐は今でも食うんだ」
片桐「食わないでしょ、うんこは。」
小林「博は・・・俳句の先生・・・ハイジンです(話の流れで一瞬、俳人という漢字が浮かばなかった(笑)」)
片桐「ハイジン?手ヘンか人ベンか・・・(笑)」←俳人、排人?(笑)
今回のネタの中で、俳句の会のネタは、博おじいさまにちなんで作られたネタだそうで。
テツ「こう考えると、一番肉体派だね、俺んとこが。やっぱり体使う。遺伝だ、遺伝。」
知性派の小林さんとは違う・・と言い出したテツさんに
片桐「そんなことねぇよ!」とフォローする優しい片桐さん。片桐さん、優しい。
そんなテツさんと片桐さんを見て、小林さんが2人のあの奇妙なネタの話をしだす。
小林「なにアレ?(笑)再三言ってるんですけど、あれでシアターDオールスターに出ろって(笑)」
片桐「緑星人と赤星人が出会って・・・」
トモさんは一番苦労したネタは「教材中本」だったそうですが。
小林「僕は嬉しかったですよ」
テツ「苦しいワリには、ノリノリでやってましたよ。(トモさんは)小林さんの大ファンなんですよ」
小林さんのファンだという発言に沈む片桐さん。「いや、ラーメンズの・・・」と、フォローをするテツさん(笑)。
あとCDの話では、ダビングしないで買ってください・・・という話を。
小林「俺、CD自分で出して初めてわかるね。レンタルをテープに入れるって罪なんだなぁって」
片桐「江戸時代なら死罪!」
チラシには「緑のジャージが着たい」と書いていた小林さんの色が黄色になったワケについての説明。
トモさんと小林さんのネタ、片桐さんとテツさんのネタがそれぞれあったので、色の組み合わせのバランスを考えて
緑を着なかったそうです。衣装を染めてみたり、配色へのこだわり・・・。いいですねぇ。職人ですねぇ。コントの職人。
しかし、これだけハジケ終わったあとでも、とても丁寧な言葉でトークする、そんな小林さんがいいですね。
高校生のお客さんのタメ口にも、丁寧な言葉で聞き返す・・・素晴らしい。
・・・・・そして全員揃っての「ありがとうございましたぁ」で終わり・・・あれ、暗転が長い・・・・。

と思ったら、再び舞台の照明が付き4人が。今度は笑点の音楽が流れて4人であの顔芸で締めました。
これで本当におしまい。

なんか、1回しか見られないことがすっごく残念なライブでした。もっともっとみたい。
そりゃあ、定期公演にはして欲しくないけど(笑)、ファン感謝デーという感じもしたから・・・・んー、まぁ、特別なライブでした。
ラーメンズ単独の時のラーメンズとこのライブでのラーメンズをセットにしたら、もう何にも怖くないって感じ(笑)。
テツandトモもマジメな面、狂気じみた面(笑)いろいろ見られて面白かったです!うーん、しばらくはこれでニヤニヤしそう♪

それにしてもさー、この1週間後にはチョコレートハンターでしょう・・・。小林さん、やっぱり怪物だわぁ。


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