ノンキーズ単独ライブ「分泌物3」 2000年2月6日 スペース107 E列
実をいえば、わたくし。1997年の暮れ頃「ノンキーズって嫌い〜!」と公言して憚らぬヤツでございました。
そんな私に周囲の友達は「あきさんにノンキーズ、好きになってもらいます!」と宣言してました。
さてさて、それが功をなしたか、はたまた何のご縁かこうして、3回目にして単独に行くこととなりました。
(チケット入手に手を尽くしてくれたA子ちゃん、ありがとう。)
いろいろと前回などの評判は聞いていたんですが、小技が効いてましたねぇ。小技が。
もちろん、所々の大技もありますが、小技がおしゃれ。

まずは、パンフレットが売っているんですねぇ。これは1回目から毎回売られているらしいのですが、
映画みたいなパンフレットでとてもいい感じ。スタッフの名前のところを見ると、[デザイン・オークラ]の名前が。
あー、またしてもオークラマジックにかかっている私であります。
客席につくと、今度はネタの一覧がかかれていたりするチラシが置かれていて、レポ書き人間にとっては
これまた実にありがたい。

最初に注意を!このライブ、スカパーで放送されました。できればそちらを入手してごらんいただきたい。
ネタバレを避けたい方は、このまま読み進まず帰ってください(笑)。よろしくお願いします。

開演。突如、という言い方でもいいくらいのきっかりに始まったサイレンと赤いパトランプ。
スーツ姿にめがねをした2人が凛々しく立っている。客席をぐるりと見回してニヤつきはじめる。
「なんや、あれ(笑)」
「うわー、よう見えるなー」
どうやらめがねがポイントらしい。
・・・・VTR。映画のコマーシャルのような、CMが流れる。
守護霊背後霊、水子の霊などが見えるというめがね、「ウルトラアイ」のCMだ。

オープニングVTR。オークラさん制作のVTR。ノンキーズってイメージカラー、赤なのかな。

「犬」ワンちゃんをもらってくれる人をじゃまーるで見つけた主婦(山崎)が、犬の貰い手と喫茶店で待ち合わせする。
一方、テレクラで知り合った主婦を待つ白川さん。2人がお互いを勘違いして、同じ席につくが・・・。
ワンちゃんを「可愛がってくれますよね」と言えば、「ええ、可愛がりますよぉ」とエロモード全開の白川さん。
ずーっと会話をしてみて、最後にやっと疑問に思う主婦。そこに全身犬キャラものをつけた男が入ってきて・・・。
このネタ中、会話の本筋とは違うツボで笑っていた私でありました。
たとえば「だって私が怒られるんですもん。いっつもそう、あの人」
という、山崎さんのセリフが妙に現実っぽくてかなり引きずって笑ってました。

音ネタ。「2000年プロ野球公式戦」出場選手の名前を読み上げていくが・・・。

「ぼやき」便器(山崎)のぼやき。コテコテな関西弁でぼやきつづける便器が最高。
女子トイレになったら・・・という想像をして
「あかんあかん、ウォシュレットからなんか出てきそうや」
そこに入ってくるサラリーマン(白川)。壁に落書きしたり、長々と便器に座り込む。
(ちなみに山崎さんの腕がU字の部分ね。だから山崎さんの上に座っているワケです)
便座にすわっている白川さんが携帯で電話を受け、トイレであることを隠したいがために
「えっ?今?ちょっとしたパーティー会場。・・・うん、立食」
「おまえ、座っとる!ワシ、うまいな、ツッコミ。」
白川「ふんばりばりばり〜♪ぱりぱり♪」

音ネタ「出産」。呼吸法を教えられている産婦(山崎)。看護婦の教える呼吸法がなんだかおかしい・・・。
「スースーフー」
「自分のことをあたいと言おう」
「メキシコ帰りの二枚目乞食」
「舌を出せば永六輔」

「公園」。会社がつぶれ仕事にあぶれた男(山崎)が公園で一休みしていると、そこにアップさんが。
ホワイトボードを引きずりながら登場。英語の授業をはじめだすアップさん。
「アポロストロフィっ!!」
さらに、授業は本格的になりスケッチブックに書かれた絵を英語で言うというないように発展。
このスケッチブックの絵、いつここ菊池氏によるものです。
その光景をひたすら呆然と見守るサラリーマン。

タイトルは忘れましたがVTR。エロ本を買ってきた白川氏。自宅に帰ると母(山崎)がいる。
さっそく自室にひきこもって、エロ本を読もうとするが母が様子を見に来るので、邪魔でなかなか読むことができない。
やっと読みはじめるとそこには母のあられもない姿が・・・。

「渋谷モアイ像」はっきりしたことを言わない白川くんと待ち合わせしている彼女のももこさん(山崎)
2人の関係をはっきりさせたいももこだが・・・。
白川「あなたはまるで、安岡力也だ。近づこうと思ってもなかなか近づけない」
白川「ももこさん、ももこさんの今の気持ちはさなぎが脱皮して蝶になる映像をリアルタイムで見ているようだ」
ももこ「じれったい!!」
白川「僕の心はまるで、元旦の朝郵便受けに向かう時のようだ」
山崎「年賀状何枚来てるかな、ドキドキ・・・ってバカ〜!!」
白川「僕はももこさんが大好きだっ!僕の今の気持ちはまるで・・・・東スポのようだ」
山崎「全部嘘じゃないのっ!」

音ネタ「神様」。領収証を書くために名前を聞くと、神様と名乗る男。神様にかかってきた電話は大仏さん。

「ウエイトレス」いまどき風の高校生アルバイト。
「マック超好き〜」「私肝油ドロップ超好き〜」なーんて会話をしちゃうような2人。
めぐっぺ(白川)がトイレで巨大な岩のようなウン○をしてきたから、見てきなよぉ・・・と言い出し。
無理具合がなんとも言えず、いい感じ(笑)。

音ネタ「演歌」

「脅迫」 喫茶店で上司と待ち合わせをしているサラリーマン(白川)。専務に昇格した山崎部長が到着。
そこに白川の息子たかしを誘拐したという電話が入るが、周囲のほかの誰にもバレないようにしろ、という犯人。
その命との引き換え条件が「英語を使うな」。アイスコーヒーは「黒い豆の汁」、レモンは「黄色」、ワシントン
の説明もジェスチャーケームになる始末。なんとか、これはクリアして次の指令が入る。
今度は「ラップでしゃべれ」。しょっちゅう掛かって来る電話にイライラしている上司に叱られた白川は・・・
「すすすすみません、だだだ大事な電話がかかってくるんです」それもポーズつきで。
白川のふざけた態度に、東京本店への栄転話も白紙だ、と怒る山崎専務には・・・
白川「すすすすみません、ももももうしません、君は1000パーセント」
山崎「なんやっ!オメガトライブやないけっ!!」
次の指令は「アントニオ猪木になれ」
白川「え〜数々のご無礼、まことに失礼・・・少々私、ふざけすぎておりましたぁ。えーっ、馬場さんの亡き今・・・」
山崎「馬場って誰や!」とうとう、怒って帰ってしまう山崎専務。
ここで電話が再び。「おまえ似てねぇ〜!!」
白川「たかし〜!!!!」プーップーップーッ・・・・。

「この人に聞け!」女性(伊藤雅子)のインタビューVTR。
プロレス解説者(山崎)がインタビューをする形で映像が流れる。
山崎「それでは、出身と出身校お願いします」
女性「東京の新宿女学院です」
山崎「得意技は?」
女性「ドラゴンスクリューと、卍固めです。」
山崎「この世界に入った新人時代のことをお聞きしたいんですけど」
女性「最初の3年間はメキシコに渡りまして、外人相手に毎日毎日奮闘しました。なにせ向こうの人は
身体が大きいじゃないですか。痛くて痛くて・・・」
VTRは巻き戻される。今度は、風俗レポーター(白川)が同じ映像でインタビューをする。
白川「まずはお店の名前を教えてください」
女性「東京の新宿女学院です」
白川「得意技を教えてくれる?」
女性「ドラゴンスクリューと、卍固めです。」
白川「この世界に入った頃のこと教えてくれる?」
女性「最初の3年間はメキシコに渡りまして、外人相手に毎日毎日奮闘しました。なにせ向こうの人は
身体が大きいじゃないですか。痛くて痛くて・・・」
白川「でかいよね〜」

「代々木つっこみ学院」
「なんでやねんっ!」からレッスンするツッコミ学院。
レッスン1「太ったひとに対して」
白川「おまえは、ゴーストバスターズの最後に出てくる白い・・・かいっ!」
山崎「おまえが二重だとは今まで気付かんかったわ」
白川「おまえいっつもピンクハウス着とるな」
レッスン2「ボケなしでつっこんでください」
白川「清彦ちゃうわ。なんでSADSのボーカルが清彦やねん、なんで着物きたおかまやねん」
白川「今日もきれいな人ばかりですねぇ。こらちからのりぴー、のりぴー、・・・皮膚病やないけっ!」
レッスン3「応用」
山崎「おまえの顔は礼宮か」
山崎「おまえの母親、スナックのママやないけっ」
山崎「おまえネタ中、セリフ忘れすぎちゃうんかっ」
白川「おまえネタ中、カミッ・・・」
山崎「おまえアホやろっ!」
山崎「おまえ、部屋に女連れ込んだらすかさず間接照明にしてるんとちゃうんかっ」
白川「した途端、帰られたんとちゃうんかっ!」
山崎「おまえTUTAYAでエロビデオ借りようとしたら店員がファンの女の子やったんちゃうんかっ!」
白川「信じられませんとか言われたんちゃうんかっ!!」
ステキな応用バージョンを聞かせていただきました(笑)。

「遅刻」稽古場で待ち合わせしているインスタントジョンソン。メンバー3人のうち2人が遅刻してきて、
うち1人はまったく謝ろうともしない。そこで、ずっと待っていた1人が激怒。ケンカに発展するが・・・
と、そこにヤングマンの音楽に合わせて、ナイスなファッション(チューリップのような形の帽子に
イケてないTシャツ、半ズボンという表現がぴったりのパンツ、ピンクの靴下)の2人が登場。
和やかな持ち味でケンカの仲裁・・・?をして帰っていく2人。

銃声が鳴り響く。死にそうな男性の声。そこに電話がかかってくる。
「もしもし、まぁちゃん。俺、へらちょんぺ」
「・・・・・(息絶え絶え)」
「おい・・・・やってる?合コンで女連れてったからさぁ・・・」
「違う・・・生き・・・・」
「おい、イクとか言うなよぉ、そんなにいいの?」

「タイムカプセル」タイムカプセルを掘り出しに何年かぶりに小学校の校庭を訪れている山ちゃん。
クラスメートが集まるハズだったが、自分1人しか来ていない。淋しく思っているとそこに、クラスメートのへらちょんぺが
やってくる。懐かしい話に花を咲かせながら、お互いの近況について語りだす。
山ちゃんは、ウルトラアイの販売で躓き、へらちょんぺはテレ東ことテレビ東京ではなく、テレクラ東京に
勤めているらしい。もう1人の親友、まぁちゃんは念願の刑事になったが、つい先ほど殉職。
死ぬ間際に電話していたのが、へらちょんぺだったらしい。それも大いなる誤解のもとに(笑)。
タイムカプセルの中からは、いろんなものが出てきて・・・将来の自分にあてた手紙なども出てくる。
すでに死んでしまったまぁちゃんが、将来の自分に当てた手紙を山ちゃんが代わりに読み上げる。
念願の刑事になれているか、など内容が泣ける・・・。
へらちょんぺの目は本当に潤んでるし、ほんまに泣きそうな雰囲気。
しかし、実のところこの手紙はまぁちゃんのではなく、山ちゃんの手紙なのでした。
じゃあ。まあちゃんは何をタイムカプセルに入れていたのかというと・・・。ブタのぬいぐるみ1つ。

エンディングのご挨拶は、ノンキーズと客演のインスタントジョンソンの5人で。なんだか最後のネタの影響で
ちょいとぐすんくらいの雰囲気もある会場です(笑)。
そんななか、お芝居の終わりのように、会場右見て左見てで挨拶して終わり〜。

ラーメンズ単独のあとだったんで、いろいろな思いがあったんですけど
ノンキーズはノンキーズであるな、と。同じくスカパーで放送されることになっている2つの単独なわけですから
スカパー、いい選択したじゃん!と思いました。これはもう一度、スカパーで確認するっきゃない(死語)。
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