「東京≧大阪」2000年2月11日 劇場MOMO 前から2列目桟敷
まずは、待てと。
この公演をお笑いのレポートとして書いていいのだろうか。・・・・・・いいんです(笑)。笑えたから。
知らない方のために、さらによく知らない私が簡単に説明すれば、
EHHヨというキテレツな人々を知ったのが去年の後半、大富豪というお笑いライブ。
いきなり舞台で3人の男性が全裸になったもので、知らずに目の前に見てしまってぶらさがる3つのものに
叫び声をあげる者、私のように大笑いして笑い転げた者と、まぁ、大騒ぎだったわけですわ。
そのあと、私のような人間は彼らの所属する集団(劇団?)HIGHLEG JESUSという母体にも
興味を持ちまして、昨年暮れでしたかねぇ、渋谷で行われたイベントにも行ったりしてたんですよ。
このイベントはレポート書くにも書けないほどの騒ぎでしたので、レポートが存在しないわけですが
今回はちょこっとだけ書いてみようかなぁと。ちょこっとだけですよ。
詳しく書くと、それでなくても遅れている婚期が永遠にやってこない気がするので。

まずは河原雅彦総代が舞台の奈落から登場。照明も厳かに始まったか・・・と思いきや、
「こんばんわ〜」と普通のご挨拶。会場が拍手で迎えるやいなや、「人がこんばんは、と挨拶したら
ちゃんと挨拶し返さないと」みたいなことを言いまして、もう一度「こんばんは」からやり直し。
今度は客席の数人から「こんばんわ」の返事。現代版いかりや長介かと思った・・・というのは大げさです。
まずは総代のフリートークを軽く。この劇場、新しく出来たところでそのオープニングフェスティバルとして
の公演だという説明。汚さないようにしないとね・・・(笑)
それから、今回は3部に分かれているのですが、1部・・?の「あじさい」という作品以外は、つい最近まで
まったく見ていなかったらしく、最終的にチェックを入れたときはすでに時遅し。
「監修はしとけばよかったか・・・と」 この総代の言葉の心躍らせてしまう私は・・・ま、いいか。

さっそくその「あじさい」からスタート。
ミミヨという姉と夏彦という弟の資産家の姉弟が愛し合っている。しかし、世間の手前、他から貧乏人の
娘を金で買い受け、夏彦の妻として迎えて子供を作らせようと計画する。そして、子供が生まれたのちには
妻はもう不要のもの。お手伝いのカズコの力を借りて妻を処分し、ミミヨと夏彦とで2人暮らそうというのだ。
今回の妻候補の娘は、結婚した約束をした人がいるにも関わらず両親の借金の肩にこの館へ来る。
親に捨てられたも同然の娘は、同じく捨てられたというカズコに共感を持ち仲良くなるが・・・
うまく説明できなくてごめんなさい。
夏彦とミミヨの父親も昔、自分の妹を愛して子供を作ってしまったりと・・・まぁ、そういうお話。
そういうお話なんですが、愛の証明に鼻くそを食べて、だとかさすがはハイレグ。
このミミヨ姉さん演ずる中坪さんという方が豪快な顔立ちしているんだけど、キレイなんですわぁ。
この物語は後半に続いているんです。前半はこの家の異常に感づいた医師を殺して、庭のあじさいの
根元に死体を埋めているカズコを娘・メメが見つけるところで終わり。

「上海リフレッシュホリデー」
会場後方から、チョコレートをばら撒きながら、正真正銘の外人はん、リン・ホブディが登場。
高音域気味の声で流暢な日本語を叫んでいる・・・なんかおかしい(笑)。
そこにアシスタント?の岸潤一郎さんがピンクのスカートをお召しになられて登場。
案の定、スカートの下はなにもはいておらず。その2人の掛け合いがわけわからなくて素敵。
日本とアメリカの国境がなくなったと思ったね、この瞬間。このレポ2度目の大袈裟。すいません。
テレビショッピングもどきのことをするんですが、商品は「本気」と書かれた雑巾。
「マジックなんとか」っていう商品だった気がする。本気と書いてマジね・・・(笑)
これで生理で汚れたパンツも一発できれいになる・・・と、すごいことをおっしゃる。
いや、おっしゃるだけじゃなく、脱いじゃって実物を出してくるあたりがすごい。
あげくに、客席を指差し「イエロー!!イエロー!!」と叫んだり。さすがはハイレグ。
後半はやっぱり猫が好きのパロディー・・・なんだか、パロディー・・・という解釈がわかんなくなるけど(笑)。
女性1人(さらしに赤いふんどし姿)と、男2人兄弟。この3人が些細なことでケンカを始める。
食べていたケンタッキーフライドチキン(タバスコがかなりの量ふりかけられている)が口から、
吹っ飛んで舞台には肉のかけらがあちらこちらに・・・。ソーメンが出てきたと思えば、もちろん
噴出して白い線状のものが舞台にちらばり・・・バレンタインを前に沙紗のようなチョコレイトを作ろうと
企て出してきたのは、普通の板チョコ。これを口の中でそれぞれ溶かし、ボールに吐き出す・・・・・
はい沙紗の出来上がり・・・ってバカ(笑)。あー、1列目に座らなくてよかった(笑)。
この兄弟の1人(松下哲)が登場した時に「小太りの山崎まさよしです。報われないつかのまの〜♪」
と歌いだしたのが、私としてはムッとしながらもツボ。

「あじさい“後半”」
ミミヨ姉さんは相変わらずきれい。そんなミミヨ姉さん、自分の方の婚約者(もちろん世間体のための婚約)
も殺すこととなり、弟の方はといえばこちらもせっかく妊娠した娘・メメを殺そうとする始末。
そんな姉弟を見ていて、メメを逃がそうとカズコが立ち上がるが・・・。
カズコは実はこの家の血縁者であり、そして彼女もちょいと異常愛を抱いていて・・・。
なおかつ、逃れたメメも実は・・・とオチがつきます。んー、面白い。

「EHHヨライブ ミレニアム」
最初はバンドスタイルから。それぞれの胸には「野田地図」「蜷川幸雄」「月影千草」の名札(笑)。
これだけでも私は充分です(笑)。「安達祐美にマヤは無理っ!!」だの、照明はおちてくるわで
ガラスの仮面フリークにとっては、もう・・・挙句に入場時に配られたチラシのなかに
「紅天女」のチラシまで入ってるんだもん。最高です。
このバンドスタイルによる「暗転明転」という歌は名曲だったなーと思いました。歌詞覚えてないけど(笑)。
ここで“EHHヨガール”という謎の白タイツの女が出てくるのですが、これが不思議な魅力でねぇ。
「探そうぜっ♪アイデンテティ♪」と奇妙な歌を歌ったり(オチとなる歌だったんだけど・・・ネタはいえないなー)
するんですよ。1人EHHヨショートコントをやったりね、目が離せません。
あと、マトリックスならぬ「ア○ス・リーブス」主演マトリセックス。深くは語るのをよしたいところです(笑)。
全裸のア○ス(山田)に盗聴器が仕掛けられているといって、掃除機でチ○○を吸ってみたり、
掃除機の中から出てきたたくあんを盗聴器といって、かじって客席に投げたり、ゴム手袋使用の上
一枚むいてみたり客席1列目の女の子を出口だといって、飛び込んでいったり。・・・そんな感じです。
しかし、客席が冷静なんだわぁ(笑)。この女の子もきゃあーとも言わないし(笑)。
このあとは、本物3人によるショートコント。“テスティモ”が素晴らしいです。
このショーコントと月影先生はもう一度見たいなー。お願い♪EHHヨ♪

てな感じで、簡単にご説明申し上げました。
簡単にせざるを得ないわよねぇ。だって、こんなのメモしていたら怪しいじゃん(笑)。
いや、ハイレグに女1人で行く時点でかなり怪しいか・・・ま、いいか。

ま。面白かったんですけど、客席の案内にはちょいと工夫が欲しかったですね。
いい番号の人々が結構つらい席で見る結果になったから。でも、面白かったわー。
もっと大声で笑いたかったけど・・・(笑)。遠慮しちゃった、うふ。私もまだまだ乙女ね(笑)。
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