エレキコミック単独ライブ「威風堂々」 2000年3月14日 下北沢駅前劇場
洋モノ演劇しかさせてくんない、と聞いていた下北沢駅前劇場でエレキコミックが初単独?
いやーっ、歓迎。下北沢なら面白いものをみたあと酔っ払いたちで埋まった電車にも乗らず、
ここちよい客席勝手に打ち上げ大会のあとの熱った頬を風にあてながら帰れるってワケでしょ。
歓迎です。大歓迎〜!というわけで、気持ちよく会場入り。
おおっ、アンケート用紙の配布はラリアッツの山内くんがやっている・・・。トゥインクルで
お手伝いで若手芸人を使っているのって、初めて見たぁ。なんだか新鮮。
それも一生懸命でとてもかわいい(笑)。
さてさて、会場内に入るとすごく演劇チックでかっこいいい。全体的に暗くて、舞台上手と下手の柱に
オレンジ色のエレキマーク。そして舞台には男性2人が支柱を支えて幕が張られていて、そこに
字が写されている。なになに?文字をしばらく見ていると、「看護婦風」「最速老婆」「細菌太鼓」
「昆虫定食」「大助花子」・・・・四文字熟語のつもりらしい。
これが入場の間ずっと流されてるのでヒマにはならない。楽しい。
そして、開演時間・・・「威風堂々」の文字になり、
←初代エレキ君の登場(本当は白だよ)エレキ君による前説。
「まずは最初に大雑把に出席をとるビリ〜。男いるビリかぁ〜!
女いるビリかぁぁぁ?よく来たビリ〜。招待席の人いるビリかァ〜。
みんな後ろを見るびり〜、あの招待席の人たちはタダで
入っているビリ〜。」
こんな可愛い前説は見たことがないな(笑)。

実は入場の際にチラシと一緒にレコードが配られていたのですよ。
豪華でしょ。でも中身は違うんだ(笑)。
で、ビリー君により「狩人のレコードが入っている人、当たりだビリ〜。」と、レコード説明。
私はちなみに「年上の女」というのが入っていたビリ〜。

威風堂々のテーマ。タキシード姿のお2人。今立さんの打つドラの鐘からスタート。
谷井「有名な空手家、猪熊三四郎は修行の後、女をレイプし女をレイプし女をレイプし・・・、
その女に向かって“君の愛には答えられない”と言ったという」
今立「勝手だねぇ〜(ドーンッ〜)」
谷井「幕末を生きた坂本竜馬は日本発の天パーだったという」
今立「うちの相方は天パーID130番だという(ドーンッ)」
谷井「レ・ミゼラブルの主人公、ジャン・バルジャンはパンを盗んでつかまったとき、威風堂々
ハチミツもいいですか?と言ったという」
今立「出来ればトースターも、と言ったという(ドーンッ)」

オープニングVTR。レコードのジャケットにも書いてあるんだけど、今日のメニューというか
ネタの一覧というかね、それを持った2人が動き回る・・・という可愛らしくもかっこいいVTR。
やはり、谷井さん、音楽いいでないのー。

ジョゼッペ・トルナトーレ。まずは映画「ローマの休日」の真実の口のシーンが流れる。
そして舞台に出てきたのは、真実の口・・・(笑)。よく出来てるわー。
その裏側の世界を描いたネタ。新人の手つかみ職人のトルナトーレ(今立)。そこに熟練の職人、
ジョゼッペ(谷井)がやってくる。真実と嘘を見分けて手をつかむコツを伝授するジョゼッペ。
「ドリブルドリブルシューエンッキャッチ」
手手配で天才ほら吹きニストの安斎はじめさんを探したり、いろいろと仕事は大変。
そんな2人にも世代交代の時期がやってくる・・・。
新人トルナトーレにどつかれて、ふっとび引きずり廻される谷井さん・・・いいわぁ、いい動き。

VTR。ジュースを買う男

ボクNUMAえもん DEATH。漫画家・麦粉麦雄の作品が初めてアニメ化され、初の放送日。
プロデューサー(谷井)との会話。しかし、アニメなのに生放送。不安に怯える麦粉麦雄。
そしてそこにスタッフからの電話が入り、声優陣がハイジャックされ来られなくなったという・・・。
音声なしで行くか、2人で乗り切るか・・・
麦粉「アニメ化されてどうアレンジされるんでしょうね。楽しみだなぁ〜」
プロデューサー「かなりシュールかなぁ〜」
結局、2人で登場人物100人以上の「沼えもん」の生吹き替えにチャレンジすることに・・・。
説明も要らないほどわかりやすい話ですが、もちろんドラえもんが元になってますわな(笑)。
「沼えもん」とは・・・“天保10年没。そして江戸に復活。れっきとした腐乱死体。”
(予備知識。沼えもんのエンディングソング元歌はくるり?)

エレキのタイムショック。タイムショックを思い浮かべてください。
「エレキのタイムショック!1分間で10問。当たれば天国外せば地獄。エレキのタイムショック!!
今回の挑戦者は谷井一郎くん!」
「天パー、この正式名称は」「天然毛髪パーキンソン病」「ピンポンピンポン!」
「ジャーンピーンクイズ!!」「(ジャンプする谷井)」「ピンポンピンポン!」
「張り切りクーイズ!」「絶対答える、次の答えわかんなくても」「ピンポンピンポン!」
「食っちゃ寝、食っちゃ寝すると太る。食っちゃ謝る食っちゃ謝るしてるとどうなる?」
「卑屈なデブになる」「ピンポンピンポン!」

VTR。谷井宅へ真実の口がやってきた

ミフネ。同級生、谷井くんと今立くん。
今立「今日自習だって。何して遊ぶ?」
谷井「オペラ!!オペラ〜♪オペラ〜♪」
今立「見たことねぇだろ。世界中に怒られるよ!」
○ンコ爆発○ンコバーンッ!!で遊んだり、とにかく仲良し2人組。
そんな谷井がミフネに恋をして、恋をかなえるために、おまじないを始める。
恋愛神社に伝えるラブマシーンに乗って呪文をかなえれば恋が叶うと、2人力を合わせるが・・・。
・・・・上手く伝えられない・・・(笑)。ダブルボケくらいの勢いで、ネタの隅々まで楽しい。
いつか何かの機会に生で見てみてくださいませ。

VTR。スザキ荘。これはすごかったぁぁ。谷井さんの住まいである八王子のスザキ荘のPRビデオ。
今現在住んでいる方々有志によるミュージカルビデオに仕上がっていてすごい(笑)。
楽しそうです。1ヶ月19000円のお家賃、八王子駅から徒歩1時間。いかがです?ってことで
大家さんの電話番号まで、お知らせしてました。

愛のカタチ。今回の単独で一番気に入ったネタ(笑)。花子(谷井)と太郎(今立)が愛を告白している。
2人で作る愛のカタチ・・・ということで、30キロの紙粘土を投げあうというシンプルなネタなんだけど
最高におかしかった(笑)。爪がはがれたかのような痛みやら、捻挫をしたりと、満身創痍で
臨んだネタらしい・・。「一瞬一コマ、森林が見えたぞ。ブレアウイッチみたいだった」「
なにせ、駅前劇場。汚したらものすごく怒られるということで、下に敷いたビニール
からはみ出さないように気を使う2人もおかしい(笑)。
浮気を発見、不潔となじる花子に太郎
今立「おまえのほうが不潔だろ。」
谷井「どこがよ」
今立「全体的に」
谷井「言い返せないけど・・・」
今立「おまえなんかぶさいくだろう!」
谷井「なによ・・・色男ね。どう、誉められたらいやでしょ?」
今立「返す言葉もない・・・」
そして今度は憎しみのカタチを作成。とにかくおかしい(笑)。30キロの粘土を投げてみないと
わかんない面白さ(笑)。粘土が投げつけられて、飛ばされる谷井さんの髪がプワーッと舞う。
そこに的確な今立さんのお言葉。エレキコミックのカタチ。

VTR。今立さんのツッコミ修行。下北沢の町並みのあらゆるものにツッコミ。

インディアンラプソディー マクシマム もしくはテキサスコンドル州立病院
↑これが正しいタイトルでいいのかわかんない(笑)。
今立さんが預かった荷物をとなりの家に持っていくと、そこにいたのはインディアン。
タレント志望の「狼と踊る男のとなりに住む男」さんだった。
インディアンの彼の嫌いな人は「実家から通える距離」。そいつはいつもトマホークを背中に
さしてくるらしい。・・・ま、そんなことはいいんだけど(笑)、そのとなりに住む男は、部屋の中で
隕石が来たときに備えてトーテムポールを作っている。今立さんのツッコミ炸裂。

エンディングVTR。綺麗な桜の舞う感じのスタッフロール。

エンディング。お2人そろってのご挨拶。谷井さんの声が枯れている。←ガラスの喉の人だからね。
適当に話するクセのついた今立さんと(笑)、清純マンガ大好きの谷井(そんな髪型で、と今立さんに
言われてた(笑))さん・・・ステキな2人だ。
「ありがとうございました〜」と最後の一言を言って帰るのかと思いきや、今立さんが財布を落とした(笑)。
あははははは!おまけ付きだ〜!
「落ちましたよぉ、すいません〜♪」ときた(笑)。どうりでスモーク臭くなったと思ったんだ(笑)

「ボクもね、こういう格好でエンディングを迎えるというのはね・・・」と、今立さん。
もう谷井さんは声がガラガラ。
本当に最後のご挨拶・・・・「以上、エレキコミックでした」
と、終わるかと思えば頭を下げた2人に銃声が(笑)。谷井さんが銃弾に倒れる。
助けを求め叫ぶ今立「・・・天パーが直毛にかわり始めている・・・谷井〜〜!!」
救急車を呼びに行く今立さん。
「本日はエレキコミック、威風堂々におこしくださいまして・・・」とアナウンスが入り始め、
「なお、舞台上の死体には一切お手を触れないようお願い申し上げます」で終わり。

会場客席ではアンケートを書くお客様。そして舞台上には銃弾を浴びて死んでしまった谷井さん。
ピクリとも動かない。本当にそのまま客がはけるまで、ずーっと死んでいたのでした。

エレキコミック初の単独ライブ・・・初だったんですねぇ。とってもとっても楽しかった。
谷井さんだけに音楽のセンスもいいし、映像で言えば過去のライブで一番面白かったと思う。
私たちのお仲間は気分よくこのあと、飲みに出かけて帰り、会場前を通ったらトゥインクル軍団が
撤収の最中でした。友達から芸人仲間やらが大勢いて、最後荷物を運び終えた車の助手席から
谷井さんは手を振ってファンの方に挨拶していきました。まー、アットホームな単独ライブだわぁ。
見て、見終えて気持ちいい。楽しい限りでした。次回も期待してしまうビリ〜。

一言反省。どうしてもこの楽しさを文面で伝えることができないっ!ごめんね。
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