東京腸捻転 2000年8月20日1部 芝abc会館ホール
テレビ朝日完売劇場レギュラー出演者を「腸捻転軍団」と呼び、それより若手の芸人を「胃拡張軍団」と設定付け
ライブスタート。シュールナイトから名を変えて、東京腸捻転になって2度目。若手が出るのは今回初めて。
前回は鳥肌実氏もいたし、ツッパリ亭津田沼はスープレックスだった・・・(笑)。
司会は田畑祐一アナウンサーと安生洋二の2人。まずは前回と同じくプロレス実況中継の雰囲気さながらに
オープニングのご挨拶。これがまー、重いのよぉぉ(笑)。軽くサクサクッと笑いたくて来ている人間には拷問だな。
あ、拷問は言い過ぎ。虐待・・・嫌がらせ・・・・(笑)そこに各出演者紹介のVTRが流れはじめる。
すると一列目の中央にいるカメラさんがくるっと後ろを振り替える。はいはい、今回も会場後方からの出演者登場
なんですね。客席一番後ろの扉が開き、まずは胃拡張軍団から登場。白いTシャツに青いコンビ名の文字。
次は黒いTシャツに白文字の腸捻転軍団の登場。みんな前の人の肩を持って階段を降りてくるんだけど・・・
賢太郎さん、それは仁さんの髪の毛です。おさげになってますがな。

ここでテレビ朝日のライブスタッフの悪い癖(んーっ、もう。まいッチング。)、台本台本台本。台詞台詞台詞。
一応ね、自然に掛け合っている風にやっているんだけど、どうにも無理があって(笑)あまりに臭い白々しい
雰囲気に(欽ちゃんが言ってたよぉ。お笑いの台本が厚いと失敗するって(笑))会場はしらっ。
だいたいマギーさんがマイクを持って、ツッコミの口火をきるっていう設定がおかしいもん(笑)。
その空気を破ったのは賢太郎兄さん。
カンペを出して「あ、俺か?・・かっこ、ツッパリ亭のモノマネで…できるかな?」・・・ありがとうございます。
小林「安生さんとかけましてぇぇ〜」
川島「バカにしてる?」
小林「(小声で)…秋永帰ってこい!…・・安生さんとかけまして、銀座の鮨屋ととく。
その心は・・ネタもないのにエラそうにするなっ!…(ト書き風)全員大拍手。大盛り上がり」

火災報知器。卒業式の旅立ちの言葉。微妙に元光GENJIの山本純一似の高松くんの制服の着こなしが
現役っぽいなー・・・という点を評価し、このコンビについては他、割愛とさせていただきます(笑)。
ダンディ坂野。紹介コメントが“ネタの短さ天下一品!”ときました。そう?
彼のネタの場合、なんとかジョーク、今回で言うスポーツジョークよりも怪しさだけで成り立っている英語の
数々が一番面白いです。「イートイン!サンキュー、フォンドボー」「サンキュー、ライブラリー」
今回は江角まきこのマネまで飛び出したかと思えば「待ちな!」の一言。でもOK〜!ダンディでした!!
磁石。デートで買い物。彼らはもちろん胃拡張軍団なのですが、しかし、彼らは伸びるの早かったですねぇ・・・。
試着室に入る彼女は彼氏に「覗いたら恩返ししちゃうよ!」。悪いことの基準は「死に値する?」と確認。
将来結婚したら子供は野球が出来るくらいほしいな・・・という話をしてれば
「う・・・・生まれる。セカンドが生まれる」・・・・・。本当に若いのか?というくらいしっかりしてる。
ツッパリ亭津田沼。パンチのヅラにちゃんと和装。座布団ひいてスタイルは落語そのもの。
「笑え〜〜〜っ!ボーッとしやがって。俺が笑わすんだろ、客が笑うんだろうがっ」
「なんだろうね。なんであれ…、トミーズ雅なのかね。今更って感じするよね」
…に、始まって24時間テレビの話になったのね。普段なら笑わないかもしれないんだけど
見事に私が昨夜からたまたま見ていた部分ばかり、話題にするからすごくおかしくて(笑)。それも毒のテンコ盛り。
マギー審司。「初めて見るっていう人いますか?・・・その人たちには新鮮だと思いますよ・・」と
相変わらずのトークぶり。大丈夫です。10回以上を数えてる私でも、まだ面白いです(笑)。
「(手品をパッ)1万2000円・・・。手品は金だよ」

中MC。今回からの協賛、デジキューブからのプレゼントやらを客席の席番号で抽選。
田畑アナと安生さんの仕切りが・・・・く・・・くるしいっ。プレゼントというワクワクするはずの場が・・・静まり。
プレゼント景品は声を吹き込むメッセージフラワーとファイナルファンタジーのサントラ版なんだけど。
メッセージフラワー・・・ねぇ。見た目は、どうにもこうにもトイレにしか今時飾れないよーという感じの造花。
だったら今日出演してくれた芸人さんの声を吹き込むってどうよ?そしたら喜んでワクワクしちゃうんだけど。
サントラ版・・・って。それよりもゲームソフトそのままをくれたらいいのに。
ま、ライブは面白いネタあってこそでプレゼントというのは粗品ですから、期待してはいけませんね。失敬失敬。

後半一組目はホームチーム。喫茶店でコーヒーを頼む桧山。しかし店員(与座)はおかしなものばかり持ってくる。
風呂おけに入ったコーヒー、二宮金次郎像の本の間にちょこっと入れたコーヒー・・・。
与座くんのパントマイムに客席だけでなく、桧山くんも爆笑のホームチーム。仲良しでいいわぁ。
Over Drive。ショートコント「頑張れデカ長」をいろんなバージョンで。
“石野が曖昧だったら”“しりとり好きだったら”“緒方が石野のメガネを気に入ってたら”“石野が緒方の情熱に
負けたら”・・・など。
ラーメンズ。どうです。小林が自宅に電話をかけるシーンで「あ、僕だよ。今気付いたんだけどさ、このコント室内
なのに靴はいてんだよね。ま、いいや。アメリカン、アメリカン」…あ、本当だ。靴はいてる。
寝るシーンになって「アメリカ人もこういう時は脱ぐよな」と靴を脱いでキチーンと揃えてた賢太郎氏。
ほんっと几帳面でしょ(笑)。このあと靴下だけでは、舞台の上すべっちゃって大変。
それはよくわかるけど、オチ前に靴をはくために間をあけちゃったのは…それこそ、どうです?
オチがついた瞬間、客席、シーンとしてたもんなー。
最後、暗くなった舞台で2人そろってキチンとお辞儀していく姿は、やっぱり・・・かっこいいねぇ・・・。
外見じゃなく、やることがかっこいいねぇ・・・。
あ、それとあれだね。エレキの銭湯って何度見ても飽きないんだけど、あれはネタのセリフ自体が変化していて
楽しんでいるわけだけど、ラーメンズの場合、ネタと関係ないところのアクシデントで最近笑ってたりしてね
あんまり…・だよなー、なんて思う今日このごろだなーなんて思ったりしている私でした。
マキタスポーツ。ジョージとメアリーの結婚式。ジョージの日本留学時代のホームステイ先で世話をしたという
田中氏が英語でスピーチをしにやってきた。英語のスピーチを日本語でこう・・翻訳したネタなんだけど(笑)。
「私は戦後でした」とか「ジョージ、にくメアリー」とか(わかります?意味)「アメリカの歌歌う。処女のように〜♪
いますぐ抱きしめて〜〜」で号泣(笑)。泣き笑い号泣。「海賊たち…あなたしらないの?あなた知らないの?」
オチの危険度も満足です。涙が頬を零れ落ちました(笑)、笑いすぎで。
笑いすぎてて気付かなかったのですが、会場の他のお客さんはあんまり受けていなかったようですね。
このあと出てきた田畑アナいわく。「最近のお笑いは見る方も知識がないと…」。
あぁ、それは最近の傾向なのか。マキタさんのようなネタを、わかんない世代が多いって理由で排除されちゃうと
お姉ちゃん哀しいなー。わかんないなら、勉強してわかんなさいっ(笑)。

エンディング。ホームチームがケンカして登場。腸捻転軍団みんなでそれを止めながらの登場。
またちょいとしたことで、ケンカを始めるホームチーム。与座くんを止めていた小林賢太郎氏、
そのまま唇を奪う…の巻(笑)。そして桧山くんが、愕然とした表情(笑)。面白すぎです。
告知タイム。みんな違う局でのお仕事話。
川島くんは「日光でバイトしてまして…」ま、バイトみたいなもんだわね(笑)。
賢太郎さんは早くも田畑アナウンサーのものまねを披露しておりました。

エスパー伊東が登場。上半身裸、下半身黒のストッキングをはいて登場。
「誰かと間違えないで・・・黒いタイツじゃないから」わかりました・・・透けてますもんね・・・。
頭にかぶったゴム手袋を鼻息で破裂させるというネタ?(“力技もある意味超能力とも言えなくはない”
ということで超能力?)を披露。いまにも割れんばかりの手袋を頭にかぶったまま客席を暴走。
超能力・・・マジック・・・?(もうエスパーさんはどこに入るかわからんっ!(笑))といえば賢太郎さん、舞台端で
少しウケてましたね(笑)。このあと続けてみつまJAPANが登場。
初生みつまJAPANはやっぱり腹立しさのスイッチをわかっている方で、期待通りに
ムカつかせてくれました。ま、そんなことどうでもいいんですけどもね。

ここで完売劇場NG集VTR。いやっ、いいんだけどもね。いいんだけどさ、ライブの構成なんか違くないか?(笑)
まぁとにかくとにかく、このVTRを見てまた改めてエンディング続きみたいな・・ね。
「舞台袖でたばこ煙ってませんか?」とスモークを指摘した賢太郎さんの発言を、「何言ってんですか」で片づける田畑さん。
どうなのよ。これが日本最高のお笑いライブ?いやーっ、そんなこと言っちゃっていいのぉぉ?

全体評。とにかく自画自賛ぶりが恥ずかしいって感じ。ネタは面白いけど、せっかくの出演者なんだけど
それを全部司会者ならび全体の自画自賛の行き過ぎがつぶす。つぶしまくる。もったいなーい。2部に続く。

東京腸捻転 2000年8月20日2部 芝abc会館ホール
このライブはね、ちゃんと昼と夜は別のネタをやってくれるんですね。だから2部も行きました。はい。
オープニング進行はほぼ変わらず。階段を降りてくる腸捻転軍団。一番後ろ、安生さんが背負っているのは・・・・
賢太郎さん。賢太郎さんを右肩に担いでの登場です。安生さんの左手は仁さんの髪の毛をわしづかみ。
舞台について安生さんから降ろされた賢太郎さんは、安生さんに攻撃を与えてました。でも体の幅は安生さんの方が2倍(笑)。
1部とまったく同じセリフが繰り返されるオープニングトーク。今度はほぼ全員が「えっと、次は・・・俺だね。で、マイクを・・・」と
リハーサルのように進行させて、客席からは笑いが。

トップはラーメンズ。大阪公演へ迎うために早めの出番ということでしょう。ネタはバカ柳の引越し。
賢太郎さん一言目。「おいおいおいっ・・・・。バルサンたきすぎ。」・・・舞台上にはスモークが・・・(笑)。
揺るぎねっ!!は転がり放題。「贅沢なアパートだよなっ」。まー広い舞台ですから。
その広さゆえ、バッファローの置物の中身を覗きに行くという仁さんを止めきれなかった賢太郎さん(笑)。
私はですね、揺るぎねぇ。で終わる初回バージョンの方が好きです。(←マニアな意見(笑))
ツッパリ亭津田沼。頭にタオルをまいて、普通の兄ちゃん風に登場。彼の名はピーナッツらいた。
普段はストリップ劇場の前座で、タオル芸というものを見せているらしい。今日は特別に支配人に呼ばれこの会場へ。
タオル芸は全裸になって、タオルで局部を隠しサンバに合せて踊る・・・というものらしいが、今日は支配人に脱ぐと
怒られるのでパンツをはいて・・・というネタ。
スープレックス時代から思っていたけれど、ほんとに七変化するよね。面白い。
OverDrive。喫茶店で待ち合わせている学生時代の友人2人。石野は行動のひとつひとつが大袈裟になってしまう。
悩めば曲が掛かりだし、考え込めばまた違う曲が掛かり。
Tシャツを破ってしまい、着直す石野さんの姿に思わず吹き出してしまいました。なんかちっちゃいんだもん(笑)。
磁石。初めての買い物、実家への帰省。実家の母が見合い写真を息子に手渡し「実物の方が写真よりよく動くのよ」
マギー審司。「初めてみるって方、います?・・・今日はその人たちのためにやります」
マギーブイヨンをいきなり出して、「これは手品じゃねぇな」とつぶやいたかと思えば、マギーブイヨンの瓶の中から
いつもの鳩を出すわ、風船を膨らましたかとおもったら、途中で飛ばしちゃうわ、バナナ出したかと思ったら食べちゃうし(笑)。
私の友人が兄弟弟子さんだと思うんですけど、マギーと名のつく別人を面白くなかったと言っていたので、同じマギーを見るなら
マギー審司さんの方にしておきなさい、と注意しておいてあげました。

あ、どこでMCが入ったか忘れた。

火災報知器。ショムニビーム!!
マキタスポーツ。だけどぉ〜人間が好き〜♪で始まったネタ・・・このあと20分に及ぶリサイタルになるんですねぇ(笑)
「みんな恋してる?恋するってステキな衝動・・・ポイズン?」
降谷建志とは手紙のやりとりをしいるうちに「告訴する」という内容の手紙を受け取ったり。
「バキュームカーに乗って買い物に出かけたら〜♪“仁絵、保田圭、いのっち”に気づいて、糞尿バラまく〜♪」
をカローラ2に乗せて歌ってみたり。ショートコント「父と息子」を演じてみたり(あ、おいしいなー・・・と思っただけで
息子の夢を裏切る父(笑))、男のマネ、女のマネという謎のモノマネをしてみたり。
「おー、あんちゃんよ、そこのおろしニンニクをとってくれよ」「おさかなの目がこっち見てる〜〜〜」ほんとにねぇ・・・似てる?(笑)
「テレ朝といったら、看板番組はドラえもんか徹子の部屋じゃないですか・・・ぐらいですよ、本当に。」
こんな毒舌をはきつつ、椎名林檎が歌うドラえもんのテーマまで歌ってしまうサービス。
ダンディ坂野。いつものオーブニング曲がかからない!ダンディさんを初めて見てから早数年。初めてのことです。
なんと、「ダンディ坂野のディナーショー」をはじめちゃいました。“DOJO破りは今も破れず”なダンディさんが
シャ乱Q「涙の影」を歌い上げるダンディ。そして客席にビールやらおかしを配り歩く・・・。嗚呼。卑怯でも面白ければいいや・・・(笑)
ホームチーム。手紙。「靴下伸びろ〜〜!!」彼らは憎めない(笑)。

エンディング。ラーメンズが大阪に向かったあとですが、それ以外は一部と同じく告知。
そのあとエスパー伊東が登場。グルグル傘(傘を中心に30回転してまっすぐ歩くというもの)に挑戦。それだけで帰っていくエスパー。
そしてオーラスはみつまJAPANですわ。すごい〆だ・・・・。
このあとは一部と同じNG集が流れておしまい。

とにかく悪いことは言わないので、次回はもう少し謙虚に発言なさることをお薦めいたします・・・(笑)。
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