ラーメンズ・バナナマン「setagaya genico」
2000年10月3日4日 北沢タウンホール


このライブは後日、放送されています。できればそちらをご覧ください


指定席ってのはありがたい。のーんびりと会場の席につく。
舞台は白い壁。白い3段の階段が4つ。

設楽登場。手には銀のケース。「僕は大変な秘密を知ってしまった」
“アイツ”に伝えるため、走り出す。設楽VTR。赤を基調にしたオークラ作映像。
設楽の駆けつけた先。小林登場。
「それどころじゃないんだ!大スクープだ。東にものすごいひきょうな男がいるらしいんだ!」
誕生日プレゼントと勘違いをし、設楽から箱を奪い“卑怯な男”の元へと向かう小林。
小林VTR。青を基調としている。
小林の駆けつけた先。そこには“卑怯な男”日村が。
「今はそれどころじゃないんだ。今とても悲しいことがあったのだ。それがどれくらい悲しいことかって・・・」
悲しいことは、お気に入りのシャツに焼き肉のタレをこぼしたことらしい(笑)。
しかしさすがは卑怯な男。悲しみにくれてばかりいず、卑怯なことをしたあげく
どさくさに紛れて銀のケースを奪って逃げる。
日村VTR。黄色が基調(なんて黄色が似合う人なんだ・・・)。
日村がたどりついた先にはクソ若じじぃ(片桐)が。このじじぃに売りつける気らしい。
じじぃはこれが大変な品だといって「詳しく調べなきゃ」とケースを奪い去る。
片桐VTR。緑色で。
片桐は6年間寝ずに研究を重ねた結果、大切な秘密を知ってしまう。。
誰かにこの秘密を伝えなければと、人を待っているところに現れたのは
設楽。片桐ににこの秘密を聞く。
設楽「なんだって!この大切なことを誰かに伝えなければ!!!」

↑かなりオークラ色がつよいネタと見た。

genico オープニングVTR。
格好いいオークラ映像。しかし相変わらずのオークラ映像。

銀のケースの安全装置を解除している監査員(小林)。それを見守る男3人。
これから男3人は誰が電源を入れるか・・・という電源係選択試験を受ける。
小林が読み上げる数々の条件に一番多く該当するものが電源係となる。
「一風変わったヘアスタイルね、と言われたことがある」該当→片桐・・・日村。
「時々ヤクザとしか思えない表情をすることがある」該当→設楽。
おかしな質問ばかり続くので、3人の監査員への反発が始まる。
結局、片桐が選ばれて電源を入れる係になるのだが・・・・・。

これで最後にフタがバンッってしまるの不思議じゃなかった?

冷房の調子が悪いことを気にしているサラリーマン・小林。
そこに設楽がやってくる。
「痴漢撃退法撃退法って本が出たの知ってる?」なーーんて世間話をしながら
部屋の暑さを気にしている。どうやらクーラーが故障しているらしい。
2人で空調の効く場所を探している。肩車などをしながら探しているうちに
絡まったまま倒れ込み・・・そこにやってくるのは片桐。
「説明すんの面倒だから、今の言うな。誰にも」
なんだかんだの誤解がありつつも、3人が集まったところで会議が始まる。
なぞなぞ本「なぞなぞ100」の問題が96問しかなかったので追加で4問
作らなければならないという。
しかし、リアル過ぎな考え方(つまり固真面目)しかできなかったり、なぞなぞと
なぞかけを勘違いしちゃう設楽と、なぞなぞとクイズと料理レシピが
一緒になっちゃっている片桐と、ダジャレにしちゃう小林・・・では
なかなか問題が浮かばない。
「こんな時になぞなぞ仮面がいたらな」
なぞなぞ仮面という、70年代〜80年代になぞなぞブームが到来した際に
なんでも解いてしまうヒーローがいたらしい。
一応なんとか問題(ま、なぞかけもアリなんだけど(笑))が出来たが
一般の人に難易度を試したいと思った時に、そこにいたのは
クーラーを直しに来ていた作業員(日村)。
なぞなぞをさっそく出して答えてもらうと、見事な即答ぶり。
あげく問題作成を頼まれれば
「誰でも持つことが出来て、大きければ大きいほど昼も夜も忙しくて
それを捨ててしまうと、すべてが過去になるものなーんだ」・・・・。
この人は単なる作業員なのか・・・それとも?

初日「うんこをしたあと・・・」という所で、
仁さん「うんこを食べたあと・・・」といって、マジ苦笑。賢太郎さん、パシッ(笑)。

VTR。なぞなぞ仮面主題歌。
「なぞなぞ仮面のおじさんは心底純情無垢な人〜♪普段はエアコン直す人〜〜♪」

「助けて〜」仁おぼっちゃまの叫び声。そんな仁さんを捕らえているのは悪人(小林)。
助けに来たのはもちろんなぞなぞ仮面。なぞなぞ仮面の見事な解答ぶりに困った悪人は
助けを呼ぶ。そして現れたのはブラックなぞなぞ仮面(設楽)。
「近くにあるようで遠くにある店ってなーんだ」
「そんなものはないっ」「ロイヤルホスト!」とオトナの解答しかこたえられないブラック。
敵同士の追っかけあいに夢中で、一人取り残される仁おぼっちゃま。
片桐「助けて〜〜〜!!!!」

テニスをする日村。ボールを拾いに来る設楽と小林。最初は2人必死に奪い合って
ボールをとっていくが、そのうち興味がなくなったのか、ボールを拾おうともしない。
あげくに日村選手のウェアもはぎとっていってしまう。

半身ハダカにさせられた日村が最後まで設楽を追うが、結局捕まえられず・・・。
この倒れ方が、笑いのスタイルとしてとてもステキ。肉体が笑い。

小林、片桐、日村の3人がそれぞれエプロン、カチューシャ、三つ編を付ける。
小林「どうも。妻のさきえです。」
片桐「長女のみなこです」
日村「次女のくみです」
3人「よろしくおねがいしまーす」
本日のターゲットは広告代理店勤務の妻1人娘2人の設楽という男。
さっそく3人は妻や娘になりきって、設楽の家で設楽の帰りを待つ。
「あ、パパおかえり〜」
「誰だ、おまえは」
「ほらほらほら、いい加減にしなさいっ。パパは疲れているんだから。」
「ただいま。・・・誰だおまえは」
おでんを作って待っている甲斐甲斐しい妻。パパとお風呂に入ろうと言いだす久美。
いざ入る(入るんかいっ(笑))段階になって「ち○こついてんじゃねぇかっ!!!!」
誤魔化しきれなくなった3人は、設楽を押え込み縄でしばり写真を撮る。
「我々はおまえの本当の家族ではない。おまえの本当の家族は全員死んだよ」
実は3人は保険会社の人間で、死んだ妻たちが身代わり家族保険に入っていたため
それの支払いにきたところだという。
身代わり保険とは(A計画とは・・・っぽいな(笑))、家族が死んで寂しい思いをしている
残された遺族に家族の身代りになって寂しさを癒す保険らしい。しかし。
「死んだのは妻や娘じゃない。妻や子供たちは今実家の長野にいる。俺はそこに向かう
高速道路のど真ん中だ」
そして設楽は3人のうちから小林に妻たちのことを頼み、白いモヤの中に消えていく・・・。

あー。この話大好き。真剣に泣きそうになった。設楽さんの芝居で。

「違うんだ、そうじゃないんだっ!!」
踊り出す片桐。(かばんから何まで仁さんの私物(見たことあるものばかり(笑)))
「決めた!!!」

設楽、小林、日村の3人。3人は片桐に「話がある」と呼び出されているのだ。
「おい、痴漢撃退法って知ってる?その撃退法・・・痴漢撃退法撃退法って本がさ、出たらしいよ」
そこに遅れて片桐がやってくる。
「俺、来月から変態になる!」
1週間前、カワムラユキコに「なによ、この変態!」と言われたのに傷ついて
ディスコで踊った後、本当に変態になろうと決めたらしい。
そのディスコから日村の所には片桐から「うんこ食ったことあるかー」と電話が来ていたらしい。
日村「なんで俺にだけ電話するの?俺、変態じゃねぇよ」
小林「うんこ苦ぇからなー」
設楽「えっ?食ったことあんの?」
真剣なうんこ談義が始まる。(設楽さんの「うんこのコロッケ・・・」に爆笑してしまいました(笑))
片桐さんの変態化計画のために、みんな真剣に変態の定義について語りはじめる。
この4人の中で誰が一番変態か、を決めてみたり。論議が熱くなる。
片桐「なんだよっ、どんぐりっ!!」←もちろん日村さんのこと。
“この中で誰が一番変態か”、という話から発展して“こん中で女だったら誰が一番ブス?”
“ゴレンジャーだったら誰が何色?”と質問が続く。
小林「まず(日村をさして)キレンジャーだろ〜」←これで一気に日村不機嫌(笑)。
“ルパンだったら?”
小林「だったら、ルパン(設楽をさして)だろう」
設楽「俺?(嬉)。あ(小林さして)、次元って感じだろう〜」
片桐「俺、五右衛門?」
日村「髪の毛だけだろっっっっ!!!」結局日村さんは、銭形警部。
日村「一味に入れろよっ!!!!」
今度は“国のイメージ”
小林さんはイギリス、設楽さんはカナダ、仁さんはインド・・・。
日村「じゃ俺のイメージはなんですか?」
設楽「北朝鮮」・・・・・小林、片桐深く肯く。
日村が完全にすねてしまったので、変態の話に戻し変態チェックをしようと言い出す。
みんなで今まで過去にした変態の話を紙に書いて片桐が読み上げる。
日村はやたらと長い文を書き綴っている・・・(笑)。
それぞれの変態を発表し終えてみると、すっきりしてしまった片桐。
変態はもういい、と言い出す。そんなのダメだよ!俺だけじゃねぇか・・・と泣き出す日村(笑)。

日村さんキャラ炸裂(笑)。

痴漢撃退法撃退法のVTR。画はどなたが?見覚えあるんだけどなぁ・・・。情報求ム。

それは6年前。生まれ育った街を飛びだしてピエロばかりの街にたどり着いた設楽少年。
そこで出会った2人のピエロ・・・どんな弾丸もよけてしまうスピードピエロ(日村)と
どんな弾や暴力を受けても痛いと言わないピエロ・The・ガマン(小林)の物語。
ピエロの中のピエロ、キングオブピエロの座を争っている2人の男と、設楽少年は出会う。
少年は怪しいピエロ2人にケンカを売るのだが、その速さ、その強さに勝つことが出来ない。
仲が悪いながらも、お互い良きライバルとして認め合う2人のビエロ。
そんなピエロを見て設楽少年も心を開き始めるが・・・。
そこに現れたのが新しい争いの種・・・コロンビアレディーこと男が女かわからない
なんともいえない不思議な魅力を持った片桐。
2人のピエロはこの女性を巡って、再び争いをはじめる。
片桐「今のあなたたちはまるねで私が愛したヒットラーとムッソリーニのようですね」
日村・小林「うーん、なんとも言えない」
キングオブピエロの座とコロンビアレディーの奪い合いの最後の決闘で3人は死んでしまう。

6年後の設楽少年は、名を「キングオブピエロ」と名乗る・・・・。

銀のケースを持った設楽。
「僕は大変な秘密を知った男。それを長い年月をかけて世界に知らせた。僕は地球を救った男」
世界中の人に誉めてもらった男は、その快感を知る。
「あぁ、今日も誰かに誉めてもらいたい。そうだ。あいつに誉めてもらおう〜」
スタッフロールVTR。
誉めてくれ、と頼みに来た設楽。大スクープでそれどころじゃない、という小林。
西にとっても親切な男がいるらしい。
また誕生日プレゼントと勘違いして、銀のケースをもらって去っていってしまう。
スタッフロールVTR。
親切三昧を受ける小林、お礼にと銀のケースを差し出す。
“親切な男”日村はそれを持って恵まれない人に会いに行く。
親切な人が訪れたのは恵まれない男(片桐)の元。
銀のケースの中の金銀財宝に驚く片桐。
「さっそくこいつで銀座に繰り出すぞぉぉぉ〜」
「幸せに〜!恵まれない人〜〜〜!」
スタッフロールVTR。
「あまりに幸せで私の命も後わずか。」
金銀財宝を持って飛び出した銀座で、誰かと荷物を間違えて
すり替えてもってきてしまったらしい。
ケーの中の秘密を言い残して絶命する片桐。
設楽「誰かにこの秘密を知らせなければ〜〜!!!」

エンディング。4人出てきて一礼。
千秋楽し設楽さんだけがシャツをズボンに入れていることを指摘して和やかにおしまい。

今回はパンフ(バナナの時はよく配られる)も挨拶状(ラーの時よく配られる)も
なかったので、書き取れた限りご紹介しますと・・・。

まずは4人のお名前。
そして作・演出。設楽統、小林賢太郎、オークラ。
舞台監督。 海老沢栄。
音響・寺澤信。照明・松元智美。映像制作・オークラ。
美術・ニールセン、田名綱恭子。衣装・坪井志津香さん。
音楽協力・豊本なべ明長。ビデオオペレーター・奥村公大。
フライヤー・箱印図案工房。
special thanks ハッシュ、豊田竜大、井戸田潤、小沢一敬
くりんきんとん(そうメモに書いてある(笑))、土屋さん。

以上でーす。
豊本なべ明長って・・・(笑)。そのナベは・・・。

思って、アンケートに書き忘れてきたこと。
1.ラーメンズにコント衣装、というのが新鮮だった。
仁さんの短パン、賢太郎さんのエプロン。ピエロ姿(これが終演後、論議の元(笑))。
2.賢太郎さんの女言葉は箱さら以来な気がする。
3.ラーメンズという枠をこえた時の2人の弱さ、そしてバナナマンの枠を越えた強さを
改めて感じた。ウラ日テレと同じ感想だ。
4.賢太郎さんこそ、仁さんあっての・・・人なんだと痛感。
5.設楽さんの演技力の高さ。私がプロデューサーなら秋から木10主役で使う。
6.オークラさんの映像はとってもかっこいいけれど、いつも同じパターン。
賢太郎さんにも実はそれが言えちゃうのかなって。
でも2人とも怪物なんだから、こんな壁はとっととブチ破ってほしい。

と、いうわけで、ラーメンズ支持には変わりませんが、
この舞台はバナナマンに3000円置いてきたかった。
テレビでの活躍、そして舞台での幅の広さ。「はばのひろさ」
はぁぁぁぁぁ、なるほど。といった感じ。
ユニットで思わぬ発見をした、そんな感じです。
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