第2回免疫魔神公演「くるくる惨め」2000年11月30日 シアターD

くるっとまわって灰色吐息。もいちど廻ってまっ黒け・・・
くるくるくるくる廻っていたら、とっても目がまわりました・・・

ほの暗い青い舞台に視線のうつろな怪しい人たち。
ここで会場に知らずに入ってきたら、宗教だと思われても致し方ないといったところかな(笑)?
宗教ではないにしろ、ここでくるくるくるくる・・・と、免疫魔神の魔法にかかっておけば、いいカンジ。

オープニングVTR。
昔、編集の先生に「この編集にした理由はなに?ここのこのDVかけたのは、どういう狙いがあって?」
と質問されてロクに答えられずにいた自分をふと思い出しました(笑)。

親バカ。ちえと竹内の夫妻。子供は快児。脱脂粉乳で育った1歳の快児は目に入れても痛くない
(麻酔をすれば)ほど可愛らしい。呼べば、目だけ動かして反応するし、サラミを遊び道具とする。
ニヒルな笑顔で微笑む。ぞうさんを歌えば、アレンジを加えるし、マジックといって大福をひっくり返して
おはぎにしたりする才能もある。
父「どんな仕掛けがあるんだぁぁ!?」
快児「タネなし・・・種なし・・・・種なし・・・・」
母「あなたお父さんに向かってなんてこと言うのっ!」
快児が壊れはじめる・・・「もうダメだ!リセット」

商品ナンバー01。種無し夫婦に最適「すくすく快児くん」

放課後。バスケ部のやっくんとマネージャー(なみえ)。
西高の小山快児くんにライバル心をもやし練習に励むやっくん。
それを見守る女子マネージャー。マブかったりホテッたりする2人の初々しいラブラブ会話。
(はい、死語がいくつ出てきたでしょうか)
そんな2人の背後を「恋心〜あてもなく今っ♪熱いねぇ〜♪」とパペットマペットが通る。
やっくん「今の誰?」
なみえ「用務員のおじさんよ」
高校を出たあと関西の大学に進むことになっているなみえだが、やっくんのいる東京を離れたくないと告白。
そんななみえは見かけによらず、体が弱く、会話中にも倒れる。
やっくん「どうしたの?貧血?」
なみえ「ううん!生まれるっ。立ち会って!!!」
あげくに
やっくん「誰の子?」
なみえ「そんなのわかるわけないじゃんっ♪」
恋のフリースローが決まったら、付き合ってくれというやっくん。
そんな決意をこめて投げられたボールは突然現れた小山快児によってカット。
なみえ「快児くん・・・・!大好きっ」

短編集1。「万有引力発見」「中途半端にすごい男」「正直者のワシントン」「ヘレンケラーのオールナイトニッポン」
(やばいっちゅーの(笑))「イタコ」「秀吉の知恵」「地動説」「質量保存の法則発見」「おやつ」
(「おやつは400円までですよーっ」「先生!バナナはマ○コに入るんですかっ?」強烈だ・・・(笑))
「いっこく堂」(パペットマペットならではのショートコント(笑))

将棋。先手・斉藤やすお9段、後手・竹内こうすけ名人の対決。読み手はちえ。
大量のおやつを出してきて「先手、おやつは400円まで」
対する後手、竹内はカロリーメイト(固体)とカロリーメイト(液体)を出してきて「後手、400円をそう使うとは」
竹内「俺達付き合い始めてもう2年だなー、ゴホッ・・・ごほっ・・風邪ひいて咳が止まんないや。咳が・・籍入れないか?」
ちえ「後手、最低のプロポーズ」
斉藤「12月2日、12月2日・・・」
ちえ「先手、あさっての方向を眺める」
竹内「ニッポン人だけど・・・・ニッポン人だけど、心はブラジル!!」
ちえ「後手、心ここにあらず」
実は斉藤九段と交際しているちえ。そんなちえを口説こうとする竹内名人。
竹内「恋も将棋も後手側の人間が有利です。よって、この勝負、私の勝ちです」

暗闇1。店員(快児)と客(やっくん)の会話。
生き物であり、丸かったり、フカフカだったり、ドイツ人の血がついてたり、
なんだかわかんないニセモノをホンモノ価格で販売する謎の店。
しかし買った客は大満足。

合唱団。快児が指揮をとり「大きな古時計」を合唱。指揮者の注文がおかしくなってくる。
「挑発して!」「ファーストキスの口で!」「もだえて!」「アホ丸だしで!」「田中邦衛で」
途中で指揮者の気まぐれで「ぞうさんのあくび」になったり、ソロアレンジが出たり
出演者の美声を堪能するコーナー(笑)。

短編集2。パペットマペットと快児くんのショートコント。快児くんの肩に乗っているうしくんとカエルくん。
3匹とも可愛い。「物知り快児くん」(ウシくんとカエルくんの衝撃の真実を告白)、「リストラ」
「見ざる言わざる聞かざるカルタ大会」「楽屋にて」「右ストレート」(ヤンキーチックなカエルくんが
男らしぃ〜)「ピラミッド」(組み体操です)「復讐の快児くん」

四角関係。やっくんはなみえちゃんが好き、なみえちゃんは竹内さんが好き、
竹内くんはちえちゃんが好き、ちえちゃんはやっくんが好き。
竹内「俺のビジョンにはちえさんしか映っていない。だけど、変わり者のちえさんには
東映アニメフェアしか映っていない。」
ちえ「ら行変格活用で略してラ変よね?」
なみえ「竹内くん!今度、なみえとふたりで動物園行こう!ぞうさんの5本目の足とか!」
それぞれに思いを寄せる4人。

暗闇2。快児とやっくんは7ヶ月めの双子の胎児。暗い母胎の中でヒマをもてあましている。
栄養素を吸収しつつ、産声の練習などをしている。
そのうち中でケンカを始めて、胎盤を間違ってはがしてしまい、流される2人。
・・・・・明転した舞台。快児とやっくん「おぎゃー・・・・」

くるくるテレホンショッピング。先週の商品は「すくすく快児くん」。
ユニクロのフリースと同じだけ売れたすくすく快児くん。
今週の商品の紹介は・・・まずはかつらの形をした文鎮、つまり「かつら文鎮」(桂文珍)。
次の商品は「ひっかけ君」。乳首の部分だけ繰りぬかれたTシャツを北竹内くん登場。
もちろん輪ゴムをひっかけるのは、乳首にね。部屋のインテリアにもなるステキなひっかけ君。
次の商品は滋賀県(いらないから、というすごい理由)。琵琶湖セット価格9800円でのご奉仕品。
次は商品名特になし?みとしくんの頭が幕間からピョコッ。これが800円。
最後の商品は快児くんの臓器。快児くんは大量生産のくるくる人間なので、いくらでも代わりが
あるためにボランティアで無料で奉仕。

文字文字。スクリーンネタ。ミッキーマウスは「裸にサスペンダー」、ムックは「赤ダスキン」・・・。

くるくる人間の作り方。カタコトな言葉で快児くんが、くるくる人間の作り方を説明。
くるくる人間になる素質を持った人を集め、パペットマペットの持つ怪しいジュースを
薦めて飲ませる。飲んだ人間はちょっとずつ憂うつな気分になる。
それを膨らます呪文。それは「パペットマペット!」
そのあと暗闇でいろーんなことをして完成するくるくる人間。

免疫魔神の音ネタは呪われているのか・・・。前回はネタが機材故障のため失敗。
今回は客席から延々と流れる携帯の着メロ、それも「寅さん」(笑)。お気の毒。
前回に比べて・・・そうだなぁ。気がついたらあばれヌンチャクがゲストではなくメンバーになっていた(笑)。
そして「くるくる」度合いが高まったのかな。洗脳要素というか。洗脳・・・違うな。なんだろ。
あ、あと明るくなった。明るくというか世間的になった。オモテに出てきた。
もちろん差別の言葉とかあるけど、前回に比べてアングラ雰囲気は無くなったかな。
前回は笑ったら人間としてダメなんじゃないか?と思うくらいのブラックだったけど
今回はそういう覚悟がなくてもサラリと見られるカンジ。
アメリカンブラックとでも言っておこうかなぁ〜。

ということで。パペマペちゃんがどうしても普通に可愛いので
快児くんの可愛さが毒々しく見える今日このごろ(笑)。ごめんなさい、なのでした。
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