ラーメンズ第8回公演「椿」 2001年1月29日〜2月4日 シアターサンモール

会場入り口正面に花をつけた椿の植木がぽつん。
この椿が気のせいか、日にちごとに花増えてなかったですか?
本公演初の指定席とあって、なんとなく余裕というか大人のムード漂う感じに
思えたのは私だけでしょうか、私だけということにしましょう。
今回は男性客の多さが目につきます。それも関係者席ではなく、一列めなどに。
素直に嬉しい、と思うのも私だけでしょうか、私だけということにしましょう。
凛として見ましょうよ、突き抜けた青空に咲く一輪の椿のように。ね。

舞台は前回までの白い布壁ではなく、青。これまた絶妙な青さ加減。
決して夏空の青ではなく、秋の青空でもない、冬の空の色。
そして衣装は白い(これまた真っ白でないところがにくい。)スーツ。
賢太郎さんは4つボタン、仁さんは3つボタン。中には長袖の白いTシャツ。
これまでと大きく違うのは、靴。最初違和感を感じたくらい裸足に目が慣れていたのですね。
スーツで素足もなんだから、ということなのでしょうか。靴もそろえてありました。

今回は最初からビデオ化を予想して、ビデオセールスの向上協力のため(笑)
ネタバレ度の低いレポートとして仕上げました。出来る限り。
それからネタ中の人物としての「小林」「片桐」に敬称を略したことをご了承ください。

糸電話。舞台の左右から赤い糸電話らしきものが出ている。
片桐が試しに電話に出てみると、なにやら向こうで声がする。糸電話の向こうに誰かが
いるようだ。最初はコンタクトに対して消極的だった小林だが、だんだん糸電話の向こうの
人物に興味を引かれ会話を続ける・・・電話の相手は一体誰なのだろうか。

心理占い。椅子に腰掛けている片桐と小林。小林が片桐に心理テストをやってあげる。
小林「これで何がわかるかっていうと、あなたの寿命がわかります!」
片桐「まじで!?」
残りの寿命は心理テストやりっぱなしで過ごそうと、心理テストが続く続く・・・・。

数・季・言。真っ暗闇。舞台にうっすらと2人の姿。言葉だけが聞こえてくる。
ガスコンロで中華料理を作ろうとする小林。火力が足らないのではとし心配する片桐に
ヨン・タウロン先生の秘技があるから大丈夫、と言う小林。
秘儀を伝授し終えたところで、さて料理に実際取り掛かろうというところで明転。
・・・・・・・・あぁ、オチは言えないね。
また暗闇。「一年中戦っている侍」・・・・過去の単独公演中、頭からオチまで一番短い
記録を打ち出したんじゃないんでしょうか(笑)
また暗闇。小林に「ユウギョリョウ」という釣りを教える片桐(関西弁)。釣り堀でもないのに
有料の釣り場だが、料金は払わないという関西人。係の人がウロウロしているので
みつかりそうになったら、ヤブに隠れて犬の鳴き声で誤魔化せ、という関西人。
気合から釣り糸の扱い、エサの種類・仕掛けかたを伝授し、さぁ、肌色なまずを釣ろう・・・・!
オチがやっぱり言えませんが、・・・・・すごい。

インタビュー。東京マスコミ専門専門学校(マス専専)に通う朽田(片桐)が、男優?の
マイケル本牧(小林)にインタビューしに来る。
朽田「どんな時に大人になったと思いますか?」
本牧「キップを・・・・・・無くさなくなった時かな・・・」
一流を前に緊張している片桐だが緊張のあまりなのか、形状記憶合金のマネや
触っちゃ行けないスイッチを「ねがいましてはー」と押しまくったり、放尿したりとおかしな行動を繰り返す。

心の声。お昼休み。喫茶店で遅い昼食を摂っているサラリーマン。
そこに見覚えのある男性がやってきたり、エローい女子社員がデートの誘いにやってきたり。
そのサラリーマンの本心を語るのは背後に立つ心の声。
(初日は仁さんがサラリーマンで心の声が賢太郎さんでしたが、
4日目は賢太郎さんがサラリーマンで心の声が仁さんでした。)

高橋。出てくる人物名・店名、名前すべてが高橋。
しかし高橋(片桐)は親の離婚で名字が変ると言い出し・・・。
一方の高橋(小林)も実は秘密があった。

斜めの日。誕生日を祝ってくれ、と自分ドッキリ誕生日の段取りの打ち合わせをする片桐。
自分で用意した誕生日プレゼントも小林にわたしてお金を請求したあげく、自分に
渡してくれと命令する。名前入りのケーキもすでに発注済みで小林にとりに行くことを
要求する片桐だが、しかし、今日は斜めの日。電気の供給も不安定だし、道も斜め、ガスの使用時間も
限られているし店の営業時間も変更が出てくる日なのだ。車の使用も止められているので
ケーキをとりに行くには歩いて行かなきゃいけないが・・・・・。

日本語学校アメリカ篇。ご存知、日本語学校です。考えてみればアメリカはなかったんですよね。
赤い教則本にバンダナ姿の生徒(片桐)、赤いカウボーイハットの先生(小林)が繰り広げる授業は
パワーアップ、テンポアップで変則的。田中角way!です。

悪魔。角を生やした片桐と小林。マイクを持ちエコーのかかった声で、あるお宅を訪問する。
「俺達は地獄の悪魔だ・・・・」
悪行の限りを尽したというその相手に、地獄の様相を説明しはじめる悪魔2人だが
どうもその悪行といい、地獄の様子といい内容がしょぼい(笑)。
どうやら悪行の限りを尽くしたという訪問先の相手は学生時代のお友達。
かつていじめられたり、好きだった椿ちゃんを奪われたりしたことの恨みらしい。

エンディング初日。告知する賢太郎さんの声が鼻声だと仁さんが指摘。
小林「おまえから移されたんだよぉ〜」仁さんが風邪を引いてたらしいんだなー。
小林「片桐さんはなんか反省しているようですけど」
片桐「ものすごく緊張しちゃって…めまい!最初の糸電話が落ちる恐怖…。」
めまいのせいでそうなったんじゃないか?という仁さんですが、…話がつながってない(笑)。
小林「あーなるほどね、めまいっていうのは見たものが揺れてみえるんじゃなくて、実際に
揺れることもあるんだね…・ないっ!!!」賢太郎さんのノリツッコミ好きです(笑)。
それから初日はプレゼントがある、と言い出した賢太郎さん。
座席の後ろに番号がふってあって、その当り番号の人には「鬼」でつかわれた
鬼カチューシャプレゼントを……という嘘を(笑)。賢太郎さんの嘘、たまに聞くと楽しい。
もちろん騙されないけどぉ〜〜〜!(笑)
4日目。通路にまで埋まった観客をみて「こりゃ火事が起こったら大変だぞぉ〜」と仁さん。
こういうエンディングになると真っ白になって告知を忘れてしまう、という賢太郎さんだが
ちゃーんと全部の告知をして「…・というのを忘れちゃうんですよねぇ〜」
これに対して仁さん、ノーリアクション(笑)。
小林「僕の片桐さんの好きなところは、“覚えてんじゃねぇかよ”って言わないじゃん(笑)。
そういうところですねぇ〜。」
たまに生活の中で仁さんはものすごいツッコミを入れてくることもあるらしく、
「ロクな死に方しねぇよ!」「生きる屍だなっ!」とか(笑)。
片桐「俺ね、察しない男としては自信はあるんだけどね。ミニコントに気付かないことこのうえない。」
こんな会話が続いている中で、仁さん「ま、まーまーね。」と相づちをうつ。
賢太郎さん「まーまーって言葉便利な言葉だと思ってません?」とツッコミ(笑)。
このあとも何回か賢太郎さんがミニコントのチャンスを作るんですけど
仁さん、気が付かないことこのうえなく(笑)。「ギネスもんだよ…(笑←斜めの日で賢太郎さんが
ずーっと言ってたのです)」でもそれが仁さんのいいところ♪
それにしてもスーツ。すごいなー。衣装さんって。
2月4日(7日目)昼のエンディングでは、テレビカメラが入っていたことに触れ、小林さんは
テレビカメラが入っていると意識しちゃうね、といってまるで長縄部のように前髪を降ろして(笑)
格好つけてました。いやいや、前髪を降ろして格好つける時代はすでに時の彼方な気がするんですけど(笑)。
そして仁さんはというと、急に腰をくねりだしトイレかと思いきや、「あの…・いや」と言葉を詰まらして・・・・
そして「○んこが…・」(ちなに“う”ではありません(笑))
小林「ということで、今日の最後の言葉は「○んこが…」です(笑)」
と、すごし〆になりました(笑)。
そして2人で腰をくねらせながら帰っていきましたとさ。

さ。ここから下はいろんなハプニングやら、私が思ったことをチラチラと書いてます。
別に読まなくてもいいです(笑)。

糸電話。初日、コロコロと電話を転がして床に落としてしまう仁さん。
「なんだよ、おまえはそうやっていつもチマチマしやがってよー」というセリフのあとも
コロコロ落として、拾い上げてそーっと元に戻す仁さんに
「なんだとー!・・・おまえも結構わりとチマチマしてるじゃないかっ!」
と、初日ならではの(?)場面もありました。
4日目は片桐「おまえはイチイチ、メソメソしすぎなんだよ!」
小林「メソメソ?」
片桐「・・・・・????おまえは・・・・ビクビクしすぎなんだよっ!なんだよメソメソって(笑)」
小林「ちょっと待って・・・・1000円な(笑)」なーんて場面も。
この話はかなり最初の方の時点で話の展開が読めた(笑)。読めてしまうと話のテンポが気になり
出してしまい(自分は答えが見えてるからどんどん進んで欲しいんだけど、彼らには客席全体に
伝えて行く、という作業がもちろんあるために、そこに時差を感じちゃうのね)、長く感じちゃうのよねぇ。
ま、仕方ない。そういう時は早くテストが終わった子のよう確認とかしていればいいんです、ね。
しかし、たぶんそういう意見が多かったのか、中日に観にいったときは最初の方からあえてわかる
ようにしてありましたねぇ〜(笑)。
余談ですが、初日は賢太郎さんもカミカミ気味。自分で頬をたたき、仁さんも賢太郎さんの頬をたたき。
心理占い。プーチンマーチンが実写版になったら、こんな感じ?とちょっと思いました。
不思議なボケが連発し、笑っていると次のセリフ聞き逃すぞーっていうくらいのテンポ豪速。
私は好きだなぁ。2人が可愛く思えたし、だるまちゃんとてんぐちゃんが(笑)。
特に5秒後に死ぬ・・・あたりのくだりが大好き。
なんとネーミングしていいやら、なんですが数・季・言。これは・・・・・見た瞬間、「これ、オンバトでやったら
話題になるだろーなー」と思いました。底ぬけのアテブリに通ずるものもありますけどもね。
初日、中華料理のところでオチがついたところで客席から驚き?という意味で「えーっ」という
声があがると再び暗転した舞台上から賢太郎さんが「えー、とかいうなぁ〜」(笑)。
「あ、そういうことね。え?あらら、そう最後まで・・・(笑)すごいわねー」といったところでしょうか。
最後には観客の拍手に「なっ!」と自慢下な賢太郎さんが可愛かったです(笑)。
たぶん、今回のネタの中で多くの人が一番か二番に印象に残った、と言うネタだと思います。
インタビューはオチがまさか広川太一郎が来るとは(まさか本公演でモノマネ!)思いません
でしたが(笑)、たまにはそんなのもいいかー、と。全般的に仁さんのキャラにやられた!という感じです。
レインボーブリッジを表現してみたり、(椅子に)座れ!といわれて床にお姉さん座りしてみたり。
マス専専→ジャナ専・・・いしださん?と、なんかそんな探りをしてみたりもしました。探んなよぉ〜。
心の声。心の声を題材にする人たちは結構いますね。
高橋。くどさが売りだろうけど、しかしそのくどさが私は苦手。もう少し短かったらよかったんだけどなー。
斜め。なんとなく、地震の多い国“日本”が浮かんで、あまり明るい気分で観られない作品でした。
ま、誕生日が近い時期だったので「あんまり誕生日ってアピールしない方がいいぜ」とのセリフにどきっ。
あのオチは・・・・・仕掛けがね、前のほうだとやっぱり見えちゃうんですけど絶妙な・・・でね・・(笑)。
日本語学校。「今更」というのと「今だからこそ再び」という意見、いろいろあると思いますが私は後者です。
いやぁ、素直に楽しかった。バカが弾けてて。ラップを聞いてるような感覚の部分もあれば、著名人の
並びにお父さん世代も笑っちゃうね!という感じもあり。最高ですね。日本語学校の中で一番好きです。
初日は田中角栄のモノマネに、思わず顔を隠しちゃった賢太郎さんでしたが(笑)。
初日、4日とも終わった後暗転中、首をほぐす仁さんと息切らす賢太郎さん。
悪魔。一瞬レッドキング?と思いました(笑)。
3日は豆とか投げるなぁ〜、と鬼になってました。節分ですからね(笑)

ここまで書いて今更ですが(笑)前回のレポートの違い感じていただけました?
椿。今回はね、なんか難しいこと論じるのもなんだなーと。
だって、花みたら「キレイだなー。いい匂いだなー」でいいじゃない。
御苑に咲いた『椿』は見たら「楽しかったな〜。笑ったな〜」でいいと思うんですよ。
なので、本当に「報告」です。

余談。アンケートにアイラインで書く人多いんですって。
片桐「眉墨じゃなくて、えんぴつっていうのがありますから。」
次回からは皆さん、筆記用具持参の上で行かれますように(笑)。
ちゃんと受験票も持ってね!……何受験?きっと片桐大学…・おーっと発車の時間…。といっても
ユリオカ・・・ではなく、新幹線なごみ、がね(笑)。
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