特別公演「零の箱式」 2001年8月29日/9月1日 シアターサンモール

今回の公演を今までのようにネタとしてレポートするっていうのは、
復習のようで(笑)なんか書きづらかったので、個人的な思い出とともに語ってみようかなと
思っております。ですので、そういうのに興味のない方はここでお帰りくださいませ。


復習…そう復習と書きましたが、ラーメンズテストを受けている気分でもありました。
舞台に用意されていくセットで次のネタが何かを当てていく、という問題を
こっそり楽しみながら心の中で解いてました。95点!といったところでしょうか。


今回は客演が3人。三宅信太郎・室岡悟・西田征史。
三宅さんは多摩美時代の同級生だとかで、室岡さんは以前にも客演なさっていた方、
そして西田さんは元ピテカンバブーというコンビを組んでらっしゃった方です。

「教材片桐」。箱式第二集から出典。
説明するまでもない、いまじゃストラップにまでなったネタでございます。
沖縄片桐大学は受験倍率も相当…ですが、学習内容の方も相当…なようでして…。
もう学ぶことはない?(笑)

思い起こせば98年9月…友達が「ラーメンズのなんか変なネタ、すごいから見てっ!」という
友達の興奮した言葉に「なになになに?」と興味津々になった直後にあるライブで見たのが最初。
ライブレポによると、その11月に単独でやったことになっているんだけど…合ってるのかしら?
賢太郎さんが白衣を着た大学バージョン、Yシャツにジャージ姿の高校バージョンといろいろありました。


「音ネタ・寿司店」。箱式より出典。
東急ハンズで売っている白いもの…ホワイトチョコ以外、却下したいところです(笑)。

そう!思い出しました。昔はネタとネタの間に音ネタやっていたんですよねぇ。
それを含めた音ネタ+新作を集めて放送したのがコントの時間。今じゃ貴重な音源です。


「テープのセールス(ネズミ講)」。箱式より出典。
速読ができるようになるというテープをインチキ臭くセールスしようとする小林と片桐。
できる限り頭の悪い相手を選ぼうと筋肉バカっぽい実はオカマちゃん(西田)、パクリを
得意とする売れないマンガ家(三宅)、無名も無名の役者さん(室岡)…に声をかけてみるが…。

実はワタクシ、このネタだけ初見だったんです。記憶力の悪い、という設定の仁さんですが
実際のところ間違えるセリフ分の記憶力はすごい量ですよね!


「音ネタ・告白」箱式より出典。
告白って…。シンプルな方がいいのよね。だからって全裸にネクタイは困るけど(笑)。

「たかしの父」箱式第二集より出典。
たかしの父も公園に出没したり、息子が社会人にまで成長したバージョンやら
片桐教習所で免状をとった?と思われる賢太郎さんのバージョンなどいろいろとありましたが
今回はパワーで言ったら最高級じゃなかろうかっていうくらいにパワーアップ!
「地球を英語で地ボール!!!」
「はにゅうのやどぉぉぉは〜♪…たかしぃぃぃ〜一緒にジャパンに帰ろう〜!!おーいっ!!」
「ただいま父さん、第五次成長中!おっぱいが破裂する…中からはっさくが出ちゃうよー」
「泣かぬなら泣かしてみよう、おまえの息子!許さんっ!!」
「背中ひろーい…男の子なんだねぇ〜」
「バービーボーイズみたいな髪型になってるぞ〜」
「おはぎりっ!」
「機械の体なんていらないよっ!…いるぅぅ!」

ふともらす一言一言(「一日に2度は多いなー」「収録しないで…」「微妙〜!」「もうない?」とか(笑))に
「仁さんって、本当に自由な毛玉…」と思う私でありました。
1日の公演に至っては、仁さん、本当の父(室岡)さんをバシバシッ殴ってました。でもたかしは殴らないの(笑)。
(暗転中、室岡さんの「コラッ!!」という声が聞こえました(笑))
このネタを見るごとに父語録が増えます。後日、マネして遊ぶのが一番多いのはこのネタです(笑)。


「音ネタ・うんこレストラン」箱式より出典。
若鶏のソテーもハンバーグも…茶色いね…(笑)

「まづめどき」箱よ、さらばより出典。
早朝から釣りに出かける準備をしている片桐だが、一緒に行く友人たちが次々とキャンセルになる。
同居している小林を誘うが釣りそのものに興味を示さない。

…と。このネタはね。最初に見たときにゃー、歌に驚き、オチに驚きでしたわよ(笑)。
男2人のラーメンズのネタにこの類のオチ、新鮮ですもの(笑)。
そしてこの類のネタをやるお2人、他のネタじゃみられないセクシーさが漂い…と、私の周囲では評判。
暗転の痴話喧嘩?分のお楽しみまでついてますし。好きなネタです。


「音ネタ・もみ占い」コントの時間(98/6/13)で放送。
う○この次はち○○かいっ!!(笑)という、この下ネタ具合が新鮮。

「コロちん物語」箱式第二集より出典。
男らしさを追求している肉体労働者たち4人(片桐・室岡・三宅・西田)。
そこに一冊の本を持った男(小林)が登場。
その本の名は「可愛そうなピンクの子犬・コロちんの物語」。
男に涙など…と堪えて堪えて堪えて、最後は全員号泣。

初演時には耳なりと室岡さんが加わってました。
この物語、可哀想なだけでなく、結構エゲつない(笑)。


「音ネタ・父のひげ」コントの時間(98/6/6)に放送。
ヒゲを触られることだけは拒絶する父。目を触ってくれなかった母とは…。

「片桐教習所」完全立方体より。
本物の片桐の指導で「片桐」を目指す小林。
片桐「小林さんダメよー。最初の授業で習わなかった?本物の片桐仁はリラックスしっぱなしだって。」
とにかく、片桐仁を学ぶわけです。たかしの父などで出てきた仁さんギャグも飛び出します。
「文明開化文明開化!成人女性に選挙権を!」

シアターDだと暗さもあってオチは完璧に騙されました。
10人くらいで学習してみたいものです(笑)。

「音ネタ・アメリカ帰り」箱式より。
最初は音じゃなくネタだった?

「日本語学校フランス篇」
箱式より。
気だるい…っていうか、セクシー…なのか?(笑)
久しぶりの「しんばしっ!」に、となりのサラリーマン客大笑いの巻。
生徒が「コロチン物語」をこっそり読んでいたりもしました。
「ソンナモノノンデモナンノジマンニモナリマセンヨ、スズキサン」
「ウドンドカンバタンキューガシャーン!!」
「バッキンガムキュウデンデザンダカショウカイ」

初演当時は耳なりと室岡さんだった気がします。代表作といえば「日本語学校」かな。やっぱり。
CD手売りしていた時代を思い出し…いやーん、懐かしい。


「音ネタ・工場」コントの時間(98/6/20)で放送?
ネタ下ろしたのがいつだかわかんないのですが。発声が気持ちよさそう…

「日曜出勤」箱よ、さらばより。
日曜出勤ばかりで子供となかなか遊んであげられないパパ(片桐)。日ごろのお詫びにと
娘にディズニーのビデオを買ってあげたところ、パパもディズニー仲間だと信じてしまった様子。
それを必死に嘘をつきとおし、自分は海賊だ、と言い張るパパ。
職場に娘から電話がかかってきて、海賊の仲間を電話に出してと要求され…同じく出勤している
同僚の小林にお芝居を頼み込む。

とーっても優しいお話。片桐パパ、いいな。大変そうだけど…でもいいな(笑)。

エンディング。二人展のお知らせと共演者のご紹介。

さっくりざっぱりとご報告いたしました。思い出して書き足すこともあるかもしれません。
今回の零の箱式。とてもとても楽しかったです。舞台は生もの、本来なら見逃したらそれで最後のところを
ベスト版として再演してくださるっていうのは、お芝居でも滅多にあるものではありません。
(お芝居は1本の上演時間も長いし)。これは特別なのです。特別公演なのです。特別な楽しみなのです。
この楽しさを越える濃縮されたネタの、「どれもがベスト版にいれて欲しいネタだわ」という新しい舞台を
作ってこそ、ラーメンズだと思うのです。期待が大きすぎて申し訳ないけど…。
この舞台のお礼に、私から彼らにプレゼントしてあげたいものがあるとしたら…時間です。
…次回作を楽しみに、この舞台の思い出に幕を閉じましょう。
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