前健のためになる話 2001年12月8日 シアターD

8日と書いてますが、正確に言うと9日の午前0時スタートのトークライブです。
お客さん数…20名…前後(笑)。いいっ、いいっ。楽しいっ!
事前にコンビニで軽い飲み物とおかしを調達。さてさて、久しぶりのオールナイトです。

24時。ヒョウ柄のドレス、金髪のカツラをつけた前田健さん登場。
うーん、シアターDのある渋谷宇田川町というよりは絶対的に新宿二丁目。
このライブを開催するに至った説明。
夜に外出するとちょっと悪いことしてるって気分にならない?という前田さんに…遠慮がちに頷き。
ほんと、私なんか特に根が田舎ものなので、すごく思います(笑)。
オールナイトで渋谷??みたいな。もうこんないい年なのに…(笑)。

まず最初はネギねこ調査隊青木さやかさんと田上よしえさんと前田健さんとで
「女同士のガールズトーク」。女同士でみゃあみゃあ、と話していこうというコーナー。

前田「ぶっちゃけ、僕がモノホンのゲイだってことはみんな知ってるわけでしょ?」
最初の一言から濃いー!!!(笑)
お客さんは知ってるの?との田上さんの問いに
前田「お客さんは知ってる、知ってる。好みのタイプも知ってる」
思わずうなづいてしまう(笑)。江戸むらさきの磯山さんだよね(笑)。ポカスカジャンも好きらしい。

お笑いの市場は女の子が面白い男の子について行って、和気藹々したりする印象があるし
男の芸人さんたちもおしゃれしたりしたりするけど、女芸人さんはモテたいと思ったりしないでしょ?
純粋にネタをやりたい、というのが女芸人さんじゃない?女芸人の存在はすごい、と前田さん。

青木「でも私はモテたいと思って芸人になりましたけど、ものすごい計算ミスでした」
青木さんは小さい頃、すごくコンプレックスがあったのでお笑いやってる自分に
自信を見出した…らしいんだけど。
前田「男の子の間で、あの女の子面白いから好きになっちゃった、っていうのはあまりないもんね」

麻子さんは変わっているよね、というところから好意を持たれる経験が多く
マニアックな人が10年くらい思いを寄せてくれたりしてたらしい。
でも今楽屋で他の男の芸人さんに
「自分の彼女がお笑いやってたらどう?」と聞くと「絶対無し」と否定されるらしい。
あげく「100歩譲ってツッコミはいいけど、ボケはなし!」と全否定される。
田上「だってさー、自分の彼女が変なヅラかぶったりツエついたりしてんのヤでしょー?」
自分の彼氏にお笑いをやっていることをどう捉えていてほしいか、という質問に
田上「君のやっていることは全然わかんないくらいな、無医村の…お医者さんとかそういう人がいい」
青木「私は毎日“なんて面白いんだ”と言ってくれるような人がいい」
麻子「私も麻子は面白い、あのツエのつき方がかわいい、っていってくれるような人がいい」
海原ともこさんのだんなさんが、そういう風に誉めてくれる人らしい。
千亜紀さんもお笑いをやっていることを見せたくないし、仕事に関しては口出しして欲しくない派らしい。
前田さん自身は一番面白いと思ってくれなくていい、他の芸人さんが好きでもいいけど
お笑いの仕事自体を否定されるのはちょっとキツい、と。
麻子「私は違う私を出すの。両方見てほしい。舞台で杖ついていた麻子が?塩辛つくってるよ?みたいな」
麻子さんは塩辛が得意料理だそう(笑)。
青木さんは前田さん曰く「控えめに見えてお姫様気質なの」
理想の男性について。
田上「私、牧場みたいな人がいい」
今一番好きなのは山崎まさよしらしい。うーん、わかる。あの人は牧場タイプだ。
はなわさんがまさやんとドラマで共演していたので紹介しろ、というのに紹介してくれない。
本当は知り合いじゃないんじゃないか?というと、前田さん曰く「この前間違って電話かけちゃったみたいで
間違いでかけたとは言いづらくて、10分くらい話してたよ」…うらやましい。
麻子さんの男見る目のなさ話(笑)に。関西弁の少年タイプに弱いらしい。そして気がつくと貢いでいて…(笑)
前田「なんで貢ぐの?プライドがあったら普通貢がないでしょ?」
麻子「ないないない。プライドないもん」
最初は財布落とした、から始まって(笑)気がついたらお金を出して貢いじゃうらしい。
千亜紀さんはタイプは「槙原敬之」らしい。みんながどこがいい、と責める中で(笑)
前田「確かに…男の寒いかっこつけがない。」
千亜紀「ホモだといわれているけど、最近バイだって聞いたからまだ枠はあるかなって…」
静かに首を横にふる前田さん(笑)。
前田「好感度があがるから…」
麻子さんの電波無人島話。(ホモ話→千亜紀さんがレズに見られる→女同士→無人島体験)
笑いが裸しかないから、岩に全裸でのぼってライオンキングごっことかしていたらしい。
青木さんはアーティスティックなタイプが好みだとか。
青木「何言ってるかわかんないんだけど、納得させられちゃうような」
有名人だったら、関根勤さんだそうで(笑)。…えっ?(笑)
前田健さんは胸板の厚いタイプ、スポーツバカなタイプの方がお好きだということで
日曜日に食事を作っていると、少年野球の監督をやって泥だらけになった彼が帰ってきて
お風呂に入って…というのが理想らしい。(ガールズなんだよなぁ…(笑))
再び、麻子さんの男選びの問題点について(笑)。
仲良くなりつつあった男の子に「女友達がケガして保険証がないから、貸して」と言われたという話。
そんなこと…ねぇ(笑)。一応、その場では考えさせてといってから、ホームチームの桧山さんに
相談したらしいけど、相談を言い終える前に「やめとけ」と言われたそうです。そりゃそうだ。
前田「そんなことしていると、いきなり請求書とか送られてきちゃうよ」
麻子「まー、慣れてますけどね」
前田「そんなことに慣れるなよっ!!」
家族全員、貢ぎ体質らしい(笑)。
前田「これからはここ(のメンバー)に相談して」

恋をすると人はどうなるかの前田さんの研究結果発表。これはためになった!
人は恋をすると大きく分けて5つのタイプに分かれるそうです。
その5つとは「魔性」「ヘビーラヴァー」「刺激ックス」「まぐろ」「イージーファミリー」。
「魔性」自分がタイプであるタイプでないに関わらず周囲の人を自分のことを好きにさせる能力に長けている。
80%の無意識、20%の意識的に「あれ?こいつ、俺に気があるんじゃないかな?」と思わせるそぶりが
自然にできる人。例:井川遙、山口もえ、さとう玉緒。
美人じゃなくても、自分にYESを出してくれる、YESマンをそばに自然に引き寄せるためモテる。
同性から恨みを買う確率が高く、そしてトゥルーラブに巡り合う確率は低いため不幸かもしれない。
「ヘビーラヴァー」その名の通り、ヘビーな恋人。一途一途一途。相手の好みとか細かに覚えていたりするので
友達として付き合っている分には、すごく気のつく人としていい人なんだけど、恋愛として矛先が自分に向くと重い。
「いいじゃん、かわいいから付き合ってあげなよ」と言われたときに「思われてみ?重いよ」と言われちゃう
ストーカー気質を持っているタイプ。別れ話の後に寝ている彼の寝顔を見ながら「絶対別れないから」とか
言っちゃったりもする(笑)。
「まぐろ」なんにもしない、無頓着。人生の分野で恋愛を至上に考えないタイプ。淡白。来るものは拒まず、
去る者は追わないタイプ。元々の愛情が薄いが、そういうタイプの方がゆとりに見えてモテる。
人よりも自分が好きな受け身タイプ。遠距離恋愛なんてもってのほか。
例:千亜紀さん(笑)。
「刺激ックス」恋愛にたいして刺激ばかり求める。一つ嫌なことを見つけるとすごいイヤな人に見えてきて
どんどん嫌なことを見つけていくことしかできない。そして別れにもちこみ新しい恋へ…と刺激を求める。
「私たちこれで付き合ってるのかなー」とか言い出すタイプ。こういう女を落としたいと思う男性は、彼女の仕事先に
バイクで行って「乗れよ!」とかいうと「ひゃ〜ん」となって仕事放棄して乗ってくる…(笑)。やばし、私(笑)。
常に運命の王子様はどっかにいると思って、もっと上を目指そうとする心が渇いたタイプ。
「イージーファミリー」恋愛に安らぎや安心感、ありのままで要られることを求める。同棲したり、結婚も
してないのに家族扱いをする。世話好きだし、優しいし、家事をこまめにやってくれたりもするんだけど
化粧しなくなったり、日常すぎてしまうからトキメキとかなくなっちゃう。浮気とかしても、いずれ私の元に戻ってくる
だろうという思いがある。友達の引越しにも自分の彼氏を使っていいよ、とかいうタイプ。
前田さんはヘビーラヴァーベースの刺激ックスだそうです。
青木さんは魔性以外のすぺてのタイプ、田上さんはイージーファミリー、千亜紀さんはまぐろ、麻子さんは
ヘビーラヴァーベースのイージーファミリー(前田さん曰く、それは相手に対するドップリ感が強いので
よっぽどいい人選ばないと不幸になる。)…とのことです。
前田さんのような、渇き系キャラ(ヘビーラバー、刺激ックス)の人はまぐろの余裕感がうらやましかったりする。
(…すごいわかる)客席にも自分は一番強いなーと思うタイプを挙手で意見聴取。
これが男女となると、どの組み合わせがいいのか、という話に。私は…(笑)。
一番いいのは「イージーファミリー同士」なんだそうです。「刺激ックスの女とまぐろの男」もうまくいく
可能性が高い、とのことです。逆はダメらしい。ふふふ(笑)。
「刺激ックス同士」も長く続くはどうかわからないけど楽しいかも、と。

前田さんは彼氏という関係じゃなくてもコミニュケーションに飢えているから、電話がかかってこないことに
対して相手が電話をくれなかったのは、「今日は僕に電話をする気がなかった」とネガティブに考えるらしい。
前田「俺から携帯とったら死ぬ!」
メールも即答じゃなくてもいいけど、返事がこないのはすごいイヤ!
「どういうこと?!!」と思うらしい。…me too。
前田「すっごく寂しいのっっっっ!!!
どんなに仕事でクタクタになってても、友達が家まで迎えに来て「これからキャンプ行こうぜっ!」って
いわれたら行っちゃうタイプらしい。…me too。
すごい長距離のドライブとかでも運転手を気遣って寝ないタイプ。…me too。
人がいるところでは、絶対眠れないタイプ。…me too。
金曜日土曜日とか週末に家にいると「なんで金土なのにうちにいるの!!」と思う。…me too(たまに。)
ビデオを見ているときに友達から誘いがあれば、ビデオ止めて出かけてしまう。映画見てたとは言えない。…me too。
誘いの電話がかかってくるということは、電話のアドレスから自分を選んでかけてくれた…と思うから。
返事が返ってこないメールに、続けてメールを打ち返せるのは2通まで(笑)。
3通まで行くと重いと思われるから。…me too。
その重さをお金をあげることでごまかしているのが麻子さん、だという話に(笑)。
前田「でも大丈夫。あなたの魅力を好きになってくれるひとは絶対いるから、大丈夫」
うーん。ゲイの瀬戸内静寂……怒られるってーの(笑)。
「これからは装飾物ではなくて、骨で人間を引っ張っていこう。いい恋をしよう!」
というのが、前田姉さんからのメッセージなのでした。

山崎まさよしを好きだという田上さん。ファンには成り下がりたくないんでしょう?という前田さん
…ある意味イタタトーク。ファンとしては会いたくない、という田上さん…うーん、気持ちはすごくわかる…。
前田「ファンに成り下がったらだめ。誰かのことを好きになったら、その人のことを誉めなくするのが手だと思う。」
うーん、実に重いっ!!グサッとくるっ!!!(泣)

ヘビーラヴァー、刺激ックスというのは渇きキャラで、常にハングリー。
渇きキャラは常にマイナスからスタートしているので、いつも満たされてない。
まぐろさんみたいな、その日一日の幸せに満たされている人と接していると心安らぐ、という。
田上「よく考えてるねー」
前田「でもね、考えすぎだよっていわれる」…me too。

肉体的な欲求について。性的欲求が薄い、という田上さんに
前田「セックスのへたな山崎まさよしと、セックス上手の山崎まさよしのそっくりさんだったらどっちがいい?」
田上「下手な…」
前田「私はセックス上手のそっくりさんがいいの」
うーん、濃いトークだね(笑)。セックスだって言葉と同じ、饒舌かそうでないかだよ、という前田さん。濃ーい。
田上さんの恋愛遍歴の話になって、プライドがあったから騙されずに来た、みたいな話になり
田上「一度騙されればわかる」
前田「わかるんだよ、バーカっ!」と、麻子さんが標的に(笑)。

楽屋で敢えて女芸人だからって多く話そうとするか?→しない。男女関係ない。→普通着替えてたりするし。
→なんで男の芸人って着やせする人が多いんだろう。

最愛の人が見つかって、これ以上なく幸せになったらネタ書けなくなる気がしない?
麻子「芸術系は満たされて創作意欲がわかなくなるっていいますよね?」
青木「同じネタをやってるのに、つまらなくなる」
田上さんは、好きな男性にネタを見られたくないから、まったく違う業種の人が希望だそうで。

結婚しよう、お笑い辞めてくれ、といわれたらどうする?
みんな「お笑いを辞めろ」という男という時点でいやだ、という意見で一致。

子供は産みたい?
麻子さんは無人島行っていたら生みたくなったらしい。
千亜紀さんは「冗談じゃない」というほど、まったく産みたくないらしい。
前田「女じゃない。だって産みたくても産めない人がいるっていうのに…」
麻子「謝んなさいよ!」(笑)
前田「母性に対する侮辱だわ」
青木さんは産みたくはないけど、いつかは、という気持ちはある。
田上さんは、自分の母親がやはり子供嫌いだったけど子供を産んで変わった、という話を。
千亜紀さんに出産させようと(笑)みんなで説得。
前田「俺が育てるから」

千亜紀さん、心底まぐろ説。
前田「雨の中、彼が来てくれても「は?」とか思うでしょ?」
麻子「部屋が汚れる、とか言いそう」
前田「僕の方が濃い人生を歩めそうってことがわかった!」
麻子「なんか(千亜紀さんは)欠けてますよね」
前田「でも貢ぐのも愚かだよ?」
麻子「あれ?」(笑)

ここで女性陣告知タイム。クリスマスの予定、など。
青木さんはクリスマス、長井さん家に遊びに行くかも…らしい。
長井さんのサークル活動について(笑)。
長井さんは夏場芸人さんを誘いまくっていたプールを「芸能人が集まるプールにしよう」という
計画があったらしい。

ここで女性のコーナーはおしまい。休憩が入ります。
休憩中はみんな買い出しにいったり、自由行動。
休憩後、化粧も落して着替えた男版・前田健さん登場でトーク再開。
今度はアルファルファの豊本さんが登場です。

前田「豊本くんってどういう人?って他人に紹介される時ってどういわわれるの?」
ちなみに前田さんは「センチメンタルなホモ」らしい(笑)。
豊本くんは有機的か無機質かといわれれば無機質的なんだよね、という前田さん。
豊本「ほんとはアクティブーンですよ」
前田「北の国からとか見る?ちゃんとしゃべれっ!ていってそうだけど」
豊本「見ますよー。田中邦衛とかに、確かに言ってますけどねー」

年の瀬ということで、今年の世相を。
今年のニュースとして確実なのは?と聞かれて
豊本「レッサーパンダ」
狂牛病なのはスタンダートナンバーすぎて…というと豊本さん。
前田「ちょっと外すところが、豊本くんなんだなぁ〜♪」
ということで、前田さん曰く「細かいところにいる」豊本さんに、いろんなことを分析してもらおう、と
いうのが今晩のトークの狙いらしい。本日は「公共の場でのマナー」について。
ケースその1:電車の切符売場。買う場になってから値段確認をするヤツはどうか?
前田「あれってムカつかない?」
豊本「うちの相方がそうなの。切符のとり忘れとか。」
ケースその2:電車の乗り換えの時、座ることに焦るヤツ。
豊本「同じ角を取りにいかなきゃいいことじゃん。」
前田さんは降りる人が遅いことが気になる、事前に降りる準備をしておけ、という意見。
豊本さんは降りますよ、というサインは出しておくけど、そんなに焦って降りなくてもいいという意見。
ケースその3:動く歩道などで通行する側をあけてない人間に対する態度について。
豊本さんはカップルの彼女に対して膝カックンしたことがあるらしい。それは正当な行動でしょう?と
いう豊本さん。一方、ニューヨーカーのように、手で露骨に押しのけて通る、という前田さん。
前田「だから、膝カックンはやりすぎじゃないですか?」
豊本さんは、傘でもガンガン人を叩きのけるらしい。客席からは非難の声(笑)。

豊本「みんなは自分のこと普通と思ってるのね。人に対して変わっているというのは
自分の中で勝手に定規を作って、そこにあてはまらない人を変わってるね、って言ってるわけでしょう?」
前田「どこまで神経質になればいいの?(あー、同じ意見〜(笑))ストイックに線引きしていけば、すごく
気はってるよね。…法律ってラインと公衆道徳ってラインで全然違うじゃん。自分が変だと思っていること
にはいい気はしないのよね」
豊本「だから努力してくればいい!ものすごいチ○コの長いヤツがいるとするよね。だからそういう人が
半ズボンはいちゃダメなの!長ズボンをはいてくれればいいの。努力してるから」
前田「あー、そういうことかぁぁっ!!!努力しなきゃダメだぁぁぁ!」(笑)

ケースその4:電車の中で食べ物を食べるのは?
豊本「食ってる組み合わせによる(笑)。」組み合わせがお下劣じゃなきゃいい、らしい。
前田さんは高校時代、電車でスニッカーズを食べていたら「信じられねー」といわれたらしい。
まーねー、電車の種類にもよりますわよね。ボックス席のある電車ならOKみたいなね。
ケースその5:電車の中での女の化粧は?
前田「キャンバスの状態からさー…あれはダメなの?」
豊本「そんなに怒ることではないんだけど、手鏡にプリクラとかすごい貼ってあるとムカつく」
あと、カバンがブランドなのに、化粧ポーチがキャラクターだったりするとムカつくと豊本さん。
男性全般の多くの意見は、女全般の手の内を見せられる気がするからいやだ、という意見らしい。
豊本「それがあまりよくないことだとわかっていればいい」
ケースその6:路上で突然止まる歩行者についてはどう思う?
豊本「後ろから人が来ているなら、ちょっとずつ“私はここで止まるよ空気”を出さなきゃだめなの。」
もっとも許せない公共の場でのマナー違反はなに?との前田さんの質問に
豊本「ご飯食べるところでさ、しょうゆの切れをちゃんとしないヤツ。」…こまけぇぇぇ〜〜。
豊本「声のコントロールができない人」
前田「気になる内容の話を聞かされると気になっちゃいますね」

次の議題は「若い子の言葉づかい」
“普通に”「普通に使っちゃう」「普通に面白くない?」
超にとってかわったくらいに、使われている…うーん、確かに。
語尾上げ口調は自分の話している内容が相手の耳に入っているかどうか確認しておきたいから
自分の自信のなさを投影している、と。
外人も肯定文を語尾を上げるだけで疑問文にしているらしい。

豊本さんは、街を歩いている人が言う「疲れるんだけどぉ〜」…の「けどぉ」なんだよ、と思うらしい。
前田さんは、これについては一緒にいる相手に対して「気を遣ってよ。足にマメ出来てんだけど」
みたいな意味合いで、かすかに非難が含まれているんではないか、ということらしい。
「俺、腕折れてんだけど〜(そう見えないでしょ、気を遣ってよ)」ということらしい。
慰めてくれよ、とかいうニュアンスじゃないかな?と。
前田「わかるでしょ?You know?の意味よ。」

「…って人いるじゃないですかぁ?」「…じゃないですかぁ?」も変返事を要求している言葉。
豊本「便利な言葉だよね」
前田「相手の反応を確認してるよね?」
豊本「寂しがりなんじゃん?」
前田「わかって君なんだよ、みんな」

ボキャブラリーが少ない、という話に。
豊本「かわいいって言葉が多すぎるんだよ。女の子はなんでもかわいいっていう」
前田「うーん、男はなんでもすげぇ、っていう」
豊本「すげぇって思うから、すげぇっていってんの」
前田「女はかわいいと思うから、かわいいっていってんの」(笑)
豊本「審査が甘いわけよ。かわいい合格の審査が甘いのよ(笑)」
豊本さん、すげぇを出来るだけ言わないことにする、と宣言。
豊本「はなわ見て、かわいいとか言うヤツいるもんな」
かわいいという言葉を使うことで世の中が柔らかくなっている、という前田さん。
じゃあ、かわいいといっても言いから「何故にかわいいのか」を言ってくれという豊本さん。
前田「ありきたりな感想の言葉じゃなくて自分の言葉で話せる女の子はステキだと思う」
映画を見ても、どこがよかったの?という問いに対し「えー、なんかいい感じ〜」なんていわれると
もう聞きたくなくなっちゃう、と。ですんで、みなさん。語彙を増やして参りましょう。

実に前田さん、男と女の中間地点にいい感じで鎮座してらっしゃる(笑)。

前田「男同士でしゃべってるとさ男側の意見で同調していくでしょう怒りも賛美も全部。
でもこういう人と(前田さん)…違う見地で物を見ている人としゃべると、おー、そうかと思うことあるでしょ?」
豊本「なに、それ、ウンと言わせたいの?(笑)」
前田「うん。言わせたい。マエケンとしゃべってると、新鮮で普段使っていない脳がクルクルッとなって
気持ちいいんだよぉ〜って、言われたいの」
……あははは。似すぎ、似すぎ。考え方似すぎ、私と。

ガールズトークの話に。女同士で(同士じゃないけど(笑))集まると、男の人が考えもよらないよーな
下ネタトークもする、という前田さん。
豊本「本当に?そんなもんエロ本情報だろ?」
前田「全然っ!俺が実際話してんだから。女の子と話して…」
豊本「男だかんねっ!!」
周囲が男を感じずに、女としてのビジョンで話してくれるから、女としてのトークらしい。
男のHの際の寒さ、とかについて語ったりするらしい。
豊本「関係ないじゃん(笑)」
前田「俺だってするもん(笑)」
豊本「童貞でしょ?」
前田「童貞だけど、処女じゃないもん!」(笑)濃厚トーク〜♪

前田「これだけ話して、この皮肉屋とちちくり?のパワーによって、嫌な奴だってことは
わかってもらえたと思うけど、嫌な奴ってこの世には必要だってことを話したいと思う」
豊本「皮肉屋じゃねーってーの(笑)」
みんなが言わない、手を汚したくないことを言っているのが豊本さんで…という話。
昨日今日始めた皮肉屋じゃないから、そういう人がいう皮肉は的を得ているということも浸透してくる。
よりよくなろう、という愛がなければ、聞いてる側も聞かないでしょ?とかそういう話。
前田「俺は、マザーアースだから。母なる大地だから、そこから出てる皮肉も不敵であろうと、それは…」
豊本「それは、おかまとかニューハーフとか自分を持ってそうだから、そういうイメージに漬け込んでるところあるでしょ?」
自分の知らない苦労をしている、と思われるおかまさんやニューハーフさんを尊敬…みたいな流れがある。
ま、バカなホモもいるけど、と。
前田「そこは…ホレ、前田だよ」
豊本「マエケンが、ホレとかいうと違う意味に聞こえてくる」
前田「嫌なヤツだな(笑)」

豊本さんは甘いものがすごく好きらしい。そう見えないのに、と前田さん。
前田「甘みを選ぶときの顔っていったら、一番素直な顔してるわよね」
その時だけ人間だな、って思うらしい。
甘いもの嫌い、っていわれたら友達じゃなくなってるというくらい(笑)。
デニーズのチョコブラウニーの上のパイがついたばかりに、食べにくくなっているのがご不満らしい。

前田「自分の身内に彼女になったものに対して、冷たくなるって聞いたんだけとほんと?」
豊本「変わらないよ。変わんないけど…優劣をつけなきゃいけないときになったら友達をとると思う」
付き合う前から、そういう人であることをちゃんと伝えるから、あとからそれをいわれるとカチンと来るらしい。
友達をとったあとに後々のフォロー気味のことをするかとの質問には
前田「好きなアイスのひとつでも買ってかえるとかしないの?」
豊本「…それはハーゲンダッツ?」
前田「安くていいんだよぉ…」(女心やね)
豊本「優しくないよ、じゃ」
前田「あ、開き直った(笑)」
それを演出できるスマートな男性もいるし、そういう人はモテる。
豊本さんがモテかの話になると
豊本「モテてる光線出されても、俺、気づかないんだよ。面倒臭い」
前田「周りから、どう考えてもあの子、おまえのこと好きだよっていわれたら?」
豊本「じゃあ、ぶっとばしてやるよっ!…って、こういう会話しか出来ないから(笑)」
前田「なんで、そうやってはぐらかして生きるの?…マグロでしょ?」
豊本「本マグロ」
前田「本マグロの冷凍マグロだね」
前田「たとえば女の子がさみしくて、胸にポンと飛び込んできたとしても…」
豊本「のこった、のこったっていう(笑)」
前田「泣いちゃうよ!(笑)」

女性の歩き方について。

前田「豊本くんと重箱の隅をつつくような会話しててすごく面白いんだけど、これが大多数に
一遍に伝わっているのかって不安なんだよね」
豊本「最近、それで(客席の)中に該当者がいるんだよ。だから、すごい反感買うときがある」
前田「いいんじゃない?」
豊本「ただ、それを笑える余裕のない人って多いじゃん」
バカリズムの升野くんと続けているトークライブの話題に。
前田「豊本君って、ぼーっとしてても人気あるんだよね」
豊本「いや…(トークライブの客は)減ってるよ」

オンバトのようなシステムで、5分を作るための労力をまったく考えずに(別に見せる必要も
ないとは思うのだが)顔がどーのとか、気持ち悪いとかの理由で判断されるのは嫌だ、という豊本さん。
前田「そのお笑いのって、なんとかならないの?」
豊本「だから(トークライブで)言ってるんだよ。言うしかないし」
そんなにウケてなくても面白い人っていうのは、いるから面白いよ、とは言うし、
逆に面白くないけど、なんでいるかな?という人もいるから実名でいう。それを言えば、
そういう優劣があって、その裏にある何かがなんだろうって考えはじめて、客から正しい判断が
くだされるんじゃないかって思うらしい、豊本さんは。
オンバトのジャッジペーパーでも「オチが読めた」とか書かれていると、それは演手側が考えて
考えた上で、このオチを選んでいる。その、考えてることわかってるのか?と言いたいらしい。
たとえば、そういう客を一人きりにしてオチはなんだ?!と聞けば、きっと答えられない。
面白いか面白くないかだけでいい。と。たまにいいアドバイスも書いてあるそうで。
(んー、なんだかすごくいろんなことが矛盾してる発言な気がするんですが(笑))
豊本「自分の好みを絶対的な順位として決め付ける書き方が多いから腹立つ」
前田「(自分自身は)自分のやってない分野に対しても、ちゃんとジェントリーに物が言えてるかと思わない?」
豊本「そいつに対して言わないもん」
前田「いう機会がないからね」
棚上げ、話ってことかな。
前田「好きか嫌いかだもんね。だからオチが読めたとかは言ってほしくないわけね」
豊本「面白いかった、つまんなかった。つまんなかったら理由をいってくれてもいい」
だけど、オチが読めた、とかいう意見は何も考えてない意見で、ぶっている意見だ、とのご主張。

でもねー。(あ、ここからは管理人の個人的意見)テレビでしか見たことのないお笑いをタダで、
オンエアバトルの審査員という形で初めて接した人間が書く言葉と、年間何度も必死でチケットとって
お金も払いに払って、予定もあけて足繁くライブに通っている、その両方のお客さんを一色汰にされても…って思うのよね。
面白い、ってだけの評価でも構わないけど、つまんないなら確固たる理由がほしい、という豊本さん。
だけど、お金払っているという時点で「なんでそこまで説明してやんなきゃいけないのよ、こっちが」という気持ちも多少あるわよ。
あまりにひどい舞台だと。「さらに伸びてほしい」という愛情がある時は言うけどさ。愛情もなく、ただの客なら理由を
言うなんて面倒だもの。大雑把に言えば観客は快楽を求めているだけであって突き詰めればもっとも単純にいって
不快か心地よいかでしょ?観客全員が優しい愛情持って接してくれるファンと勘違いしてんじゃないかしら?と思ってしまう私


前田「みんな頭の中でいいから、文章持とうよ、ってことだよね」

ここで再び休憩。

はなわくんのゲストコーナー。ビールを持って登場。
かなり飲んでいる様子(笑)。テンションが気持ちよくあがっているタイプの酔い方です。
同じ事務所でピン芸人同士、自分のよさを一番わかってくれる芸人仲間として一緒によく
ファミレスでネタを書いて夜を明かす中なのだそうです。
はなわさんから見ればマエケンさんは「言葉をよくしってる」そうで。
ビデオレンタル屋さんで泣ける映画を探していてわかんないときはマエケンさんに電話して
聞くと即答で答えてくれて、それが実に泣けるとか。
頭がいい、と尊敬するはなわに「そんなに頭よくない」というマエケンさん。
学校の成績でいうと、そんなに頭よくなかったらしい。
はなわ「やらなかったんでしょ?やればできるって!まじで〜!」(笑)
前田「納得できない勉強はできなかったから。マイナス×マイナスがプラスになるの
わかんなかったから…」
はなわ「右脳!右脳なの」

東京生まれだったら芸能界に入るなど夢に思わなかったかも、というはなわさん。
ごはんを食べたあとに「コーヒーでも飲む?」というのが信じられなかったそうです。
はなわ「コーヒーのむなんてねぇ?(客席に同意を求める)…どうせ田舎モンだろ?」
佐賀ではお茶なんて自宅で飲むもの、というケチな(笑)意識があるらしい。

しし座流星群の話。友人としし座流星群を見た前田健さんは、星が飛んでいる様子を見て
その星たちのスケールのでかさに、日ごろのちっぽけな悩みが少し消えたそうです。
アフリカの星を見るツアーが素晴らしいらしい、という話。
いろんな国の人たちがグループになって丘を何日かかけてのぼって星を見に行くらしい。
道中は毎日、各国の人がその国の食事をつくって振舞って…という風にして、丘の上で
星を鑑賞する日になると、全員裸になって恥ずかしさとか関係なく、その宇宙の神秘な
パワーを受けて、涙がボロボロ出てくる…というツアーの話。
その話を聞いていいなーと思ってもなかなか経験しないけど、人が一生に体験できる
経験はどれくらいだろうと考える、という話。
はなわさんはそういうのをいろいろと考えて、実際数年かけて各県を回り、各主要都市に
ホストファミリーなようなものを作って、都道府県の歌を作りたいと思ったこともあるらしい。
コンビを組みたいともずーっと考えてたけれど、1からのスタートになるし…などと考えて
結局一人で頑張ることに決めた…とか、とても真剣な話。
前田「やった人が一番エラい。その場所に行った人が一番エラい」…そうだと思う。
だから前田さんとしては、ニューヨークに行ったことは宝になっている、と。
旅費だけ用意して向こうにいって、さて何しよう、と5年間暮らしてきたそうです。
どういうやり方でも目的を達成できればいいな、という前田さん。
芸人が売れるためには実力、本気でネタが面白い=売れるじゃない。
野球は成績(松井さんがワ○ガだけどね…と言われて混乱するはなわさん(笑))
で評価されるのに、お笑いの評価は非常に曖昧だ、という話。
はなわ「俺より面白くないだろうっていう男が、売れるわけですよ。実力じゃないんですよ。
運だとかツキだとか、その時のタイミングなわけですよ。こんな話、普通お客さんに言うか?(笑)」
芸人さんはそういうこを考えてノイローゼっぽくなっちゃったり、ハゲを作っちゃったりする人も
いるそうです。前田さんはというと
前田「プライベートではクヨクヨするけど、この仕事に関しては全然クヨクヨしてないねぇ」

今年の正月に前田さんのところに十数年前の自分から年賀状が届いたという話。
つくば万博での未来への自分に手紙を出す、という話題になったアレですね。
「今頃、おまえは役者になって、いろんな人に夢や希望を与えてるんだ。
おまえは幸せになれ、頑張れ俺」って書いてあったそうです。
その話を聞いてはなわさんは「うぇーん」という顔をしてる(笑)。
昔の自分がタイムマシーンに乗って、励ましに来たようなものですよね、と。
自分がやっぱり一番の応援者である、という暖か〜い話。
前田「自分の人生を愛せた方がかっこいい」
ためになるぅぅぅ。

アニメーションのアテレコに挑戦のコーナー。豊本さんとはなわさん、ネギねこ、そして前田さんで
ドラえもんのアテレコに挑戦というコーナー。別にセリフを変えて、とかでもなく普通に(笑)。
ジャイアン役のはなわさんが、面白い。そんな感じだもの(笑)。

エンディング。はなわさん、豊本さん、ネギねこ調査隊、前田健さんのうち誰が一番年上に
見えるかで客席投票?により、判断。
実年齢を忘れたところで(笑)若い順から麻子さん、千亜紀さん、はなわさん、豊本さん
前田さんの順番になりました。
過去、ネギねこがミュージカルをやっていたという話。その踊りと歌に大笑いしているはなわさん。
残り時間は?という話から暗算のやり方について。前田健さんはすごく苦手だそうで。
私と同じ(笑)計算方法でした。私も算数は苦手なの。納得いかない勉強はできないのよん。
私も右脳の人なの、ふふ。(←かなり姉さんキャラに毒されている)
はなわさんと豊本さんと前田さんの年賀状プレゼント。会場内数人の希望者によるジャンケン。
最後の最後は前田健さんからの歌とモノマネのプレゼント。「大きな古時計」をアカペラで。

これで朝の五時。まだ暗い12月の渋谷の朝は、なんだかそれでも雑然としていて。
頭の中もいろんなことで雑然になってたけど寒さがちょうどそれを保管するにいい感じで
「あー、私ってちょっと不良よね」なんて思いながら、大きな古時計をついつい口ずさみつつ
気分よく家路についたのでした。
inserted by FC2 system