宇田川フリーコースターズコントライブ[epoch conte square] 2003年3月11日 草月ホール

君の席−1…なんて考え方をしてはいけない(笑)。
これはもう…バナナマンとおぎやはぎと、そしてオークラさんの匂いをプンプンと楽しむライブだ。

舞台にはレンガ色のセット。前面に入口が3つあるのだけど、これを動かすと、入口がふさがって
上に上がれる階段になったりと、自由に動く。客層は男性客の比率も高い。
初日とあって開場・開演ともに結構遅れていた。

舞台上部に設楽、矢作、日村が並ぶ。
下の出口から小木が飛出してきて
小木「来たぞ〜!!!!春がきたぞ〜!!!!!!」と叫んでいる。
ベージュのコートを折りたたんだようなものを持って出てくる。
小木「よしっ」
設楽が階段から降りてくる。
海にすぱんと潜ったら南半球に出ちゃったところでブラジル人と出会って結婚したが
実はその女性が日系人だったので離婚しようとしたが「愛しちゃってたから」先月から日本で暮していると話す。
「そうか、いいだろう!」と小木さんから許可が出る。ベージュの布を手渡される設楽さん。
次に矢作が呼ばれ、階段から降りてくる。矢作はガソリンスタンドでバイトして働いていたら
戦車がやってきて、給油口を探したけどなくて、戦車の上がパカッとあいて中から中肉中背のプロレスラーが
出てきて「まんべんなくかけて。吸い込むから大丈夫」といわれたけど、吸い込まずに文句を言われたという。
小木より再び許可が。同じくベージュのコートらしき布を手渡される。
日村はバイクレース中にビスケットがどうしても食べたくなって、ハングオン中にビスケットが落ちているのを発見。
それを取るために転倒し、死んでしまったらしいけど、また生き返ったらしい。そしてレースに優勝したらしい。
小木より許可が出て合格。コートを手渡される。
小木「春は変なヤツがいっぱいだぞー!!!!気をつけろ〜〜!!!!」
膨らませて紙袋を割る小木。

オープニングVTR。

救急車の音。病院待合室。設楽さんがベンチに腰掛けている。そこに赤いセーターの男(小木)が。
「あ、どうも。どうしたの病院なんか来て〜」と声かけてくる。適当に応対する設楽だが、心当たりはない。
赤いセーターの男が立ち去ったあと、登場する矢作。突然に倒れた同僚の田中を見舞っているらしい。
人が倒れたのを見たのは2回目だという矢作。
矢作「おまえ初体験いつ?あー、生は初めてか?」
設楽は初体験?と性経験を結び付けるが、矢作が言っているのは人が倒れたのを見た経験の話らしい(笑)。
矢作が人が倒れたのを見た“初体験”は、以前会社にいた小木という同僚の時で、倒れた瞬間も見たし、
顔面から倒れて折れた鼻の顔も写真に撮り、全社のデスクトップの壁紙にして笑い者にしたという矢作。
小木はそれが原因で会社を辞めてアメリカにいってしまったらしい。
そういえばさっき話し掛けてきた人物が、小木さんに似ていた気がする…と言い出す設楽。
しかし鼻を隠すためのマスクもしてなかったし…と、確認に出て行く設楽。
日村登場。電話をしていた日村に、相手は誰かと聞く矢作。
日村「誰だっていいじゃん」
矢作「女か?誰だっていいじゃん、っていう時はなー、女か母親なんだよ。」
ドリフターズのことを日村さんにすごい聞いてくる友達からの電話らしい(笑)。
日村にも「(人が倒れたのを見た)初体験はいつ?」と聞く矢作。
性の初体験だと思って言い渋ったのち、29の時の初体験の話を始める日村だが、もちろんそれは勘違いで
遅すぎる初体験を口が軽い矢作にバラしてしまって慌てる日村。
設楽が戻ってきて、鼻が曲がってなく小木ではなかったと伝える。その設楽にすぐさま日村の初体験話をする矢作。
田中さんがこんな大変な時に、性のことを考えてるなんて謝ってこいと言い出す矢作に、設楽も「俺も考えたので
謝ってきます」と2人して病室へと行く。ひとり残された矢作の元へ小木登場。どうやら本人で、鼻を治すため病院に来ていたらしい。
矢作「あー!!鼻が治ってる〜!あー、アゴも割れてる〜!」
小木「何言ってんだよ〜、鼻だけだよぉ〜」
矢作「マイケル・ジャクソン!」
小木は自分の写真を全社にバラまいたり、片思いしていた受付の女性・山口さんへのラブレターを掲示板に貼り出した犯人に
復讐してやると意気込んでいる。犯人の目星は入院している田中…。しかし本当はすべて矢作の仕業…。
ここぞとばかりに、自分の罪を誤魔化すため、その思い込みに便乗させて田中が犯人だとそそのかす矢作。
ちょうど日村から、その田中の現在の彼女は山口さんという事情も聞き…
矢作が混乱を招くに招いて、田中の病室に小木が復讐しようと乗り込むに至るのだが、
小木は病室で泣き崩れ、その様子を見た山口さんは「小木さんっていい人ね」。
小悪魔、矢作キャラ大炸裂。

喫茶店。日村に呼び出された矢作。日村は矢作に2万円借りている。借金返済を矢作が迫ると、そこに男(設楽)が飛出してくる。
設楽「違うんです!聞いてください。彼には払いたくても払えない理由があるんです!」
男が言うには、悪徳金融業者に騙され多額の借金を背負っている孤児院「希望の家」の子供たちを救うために
日村さんが2万円出してくれたらしい。
日村「希望の家を救うために、矢作の2万円を使ったということはいわなくていい。」
設楽「希望の家を救うために、矢作さんから借りた2万円を使ってくれたんです!」
矢作「2万円で希望の家が救えるのかよ」
希望の家の子供たちは救ってくれた日村おじちゃんに会いたがっている、と言い残し立ち去る設楽。
矢作「日村、俺達親友だよな…何が正義の味方だ…俺も仲間に入れろ…って、嘘つけぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
矢作の超音波(笑)炸裂。攻め寄る矢作の元に、再び設楽が。
「違うんです!日村さんは、いえヒムーラ王子は…」
ヒムーラ王子というのは、実はブルトリア王国のヨハンブルグ・ヒムーラ三世で花嫁を探しにこの地にやってきて
愛する人・ジェニファーを見つけたらしい。矢作に二万円を返すことで、ジェニファーと結婚することが出来ないが
国に帰ると言い出す。そこに店員(小木)が。
店員「話はすべて聞かせてもらった!」
ウェイターだとばかり思っていた小木はウェイトレスであり、ジェニファーらしい(笑)。
国のため、2万円のため結婚ができないと渋る2人に
矢作「関係ねーだろっ、愛してるなら結婚しちまえよっ!」
設楽「王子、飛行機の時間です!」
矢作「よしっ、俺の車で高速をぶっとばすぞ!」
…全員が店から出て行くが、裏から超音波級の叫び声が。
矢作「そんなワケねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!」
走って追っかけられる3人。追いつめる矢作。
再び借金返済を迫る矢作さん。
設楽「違うんです!あのモビルスーツは一番、日村さんが似合うんです…」
矢作もそうそう騙されない。
矢作「おまえら一体なにものだっ!」
設楽「これ以上、組織のことを知られたら…」
矢作に銃口を向ける設楽と小木。矢作をかばうよう、日村は銃口の壁となる。
口でパンパン言いながら(笑)撃つ設楽と小木に、体を激しく動かす日村。
矢作「日村ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
死体を片づける設楽と小木。
設楽が戻ってきて、矢作に告げる。
「あの後、日村は奇跡的に息を吹き返しました。矢作にこれをと…」
矢作の手に渡される20円。

VTR「フリーコースターズ夏の楽しみ方〜前半〜」。以前、宇田川フリーコースターズライブで流されたものの再編集でしょうかね。
夏の楽しみ方のルールはたったひとつ。「とにかくはしゃぎまくり、決して嫌な顔はしないこと。」
借りた車でドライブ。目的地は清水公園フリーアスレチックコース。車の中での日村さんの顔に「奇跡の顔」と出た
次のカットで「モンスター」とテロップ(笑)

タクシー運転手の事務所。設楽と矢作。そこに元気なく日村が戻ってくる。どうやら悩んでいるらしい。
嘘をつくと癖が出る日村の悩みを当てているうちに、どうやら新しく入社してきた小木に恋しているらしいことが発覚。
設楽「今まで知らなかったけど、日村さんって…」
日村「ホモではない!」
好きではない、気になるだけ。バックする時の横顔がステキだな、と思うだけ(笑)。変な意味じゃなく、一緒に
お風呂に入りたい。純粋な意味で、小木さんの体が見てみたい。触れてみたいとは思わないが、握って…
この恋心に協力して愛のキューピットを務めようと言い出す矢作と設楽。そこに小木が戻ってくる。
設楽「小木さんのことが好きだっていう人がいるんですよ。」
小木「申し訳ないんですが、お断りしてください。実は僕、ホモセクシャルなんです」
それを聞いて、日村は俄然張り切り、自分でいう!と前に出てくる。
日村「自分もドがつくほどホモでして…僕と付き合ってください。」
小木「ごめんなさい。日村さんはタイプじゃない」
メソメソと泣き出す日村。
ホモという事実を一点の曇りもなく告白した小木に対して「男らしい」という矢作と設楽。一方の日村には
設楽・矢作「女々しい…」

交通事故を起こした矢作と設楽。どちらの責任かを巡って揉めている。
設楽「おい、免許証見せろよっ」
そこに体操服姿の男(小木)がやってきて、借り物競争で免許証が必要だという。貸してしまう矢作。
なんで貸してしまうんだと責め寄る設楽。警察に連絡しろ、と矢作を促す。
そこにまた体操服姿の男(日村)が。今度は借り物競争で「携帯電話」が必要らしい。貸してしまう。
他、革靴、パンツ、男の人…運ばれていく2人。

設楽と日村が椅子の譲り合い。2人とも遠慮して立ったまま。
すると「れでぃーすえんどじぇんとるまんっ。THE 遠慮SHOW!」と司会・矢作が派手な照明とともに舞台上部に登場。
テーマソングに合わせて踊っている。
矢作「今夜も様々な遠慮、紹介してくぜっ!」(そして音楽最後の“わおっ!”に合わせる矢作さんがかわいい)
2人で食事中。品物が出てきたと同時に、ごちそうする側に電話が。気にせず食べてくれ、と手で合図するが
食事相手はなかなか料理に手を出すことができない。
再びテーマ曲。矢作が踊る。
たばこを吸わない男の両脇が喫煙者。口を横にズラして吐き出す煙。
再びテーマ曲。矢作が踊る。
今から彼女が来るという日村。遠慮して帰ると言い出す小木。「じゃっ」と見送る設楽。
再びテーマ曲。「もっと遠慮したほうがいいんじゃないのー!?」
レジ前でどちらがおごるか揉めている。片方が折れ、ごちそうしてもらうことになるが
ガムも追加でレジに出す。
再びテーマ曲。歌も歌う矢作。
「おまえらっ、遠慮しろよぉ〜」

VTR「フリーコースターズ夏の楽しみ方〜後半〜」。

合コンの待ち合わせをしている男4人。相手がモデルとあってテンションの高い日村。
一番スケベそうな顔をしているのは誰だ…などの話をしている。
「シルエットがスケベっぽい(日村)」
「ジメジメしてる(小木)」
「顔がパサパサしてるけど、唇がビショビショでいやらしい(矢作)」
そんな話の展開から、中身のスケベ度合いを決めようと心理テストを始める。
異常な性癖が明かされていく日村と小木。
そこに女性陣の人数が1人減ったと連絡がくる。男性も1人減らさなくては…と、誰が減らされるかでもめる。
矢作は紹介者の立場上無理、設楽を削ってしまったら「矢作の連れてくる男は最悪」といわれてしまう、と
小木に告げる日村。しかし、なんとか自分は残ろうとし、この合コンにかける意気込みを話し出すのだが
モデルのならスカトロも大丈夫、という日村を変態を見るまなざしで眺めるほか3人。
結局、日村が帰されるが帰さされた後、第二候補だった小木が
「俺だって食えるよ!食いてーよ。おまらのだって食えるよ!」

若い設楽刑事が上司(矢作)の命令で、高利貸の金融会社ばかり狙う窃盗団を逮捕するためおとり捜査を命じられる。
窃盗団の一味(小木・日村)は相当な犬好き(ちなみに日村はチワワ好き、小木はトイプードル(笑))。
犬好きの様子が私を見ているようで…(苦笑
それをネタに近寄り、仲間に入ることに成功。翌日の計画を手伝うことになり、仕事の説明を受けるが実に適当…(笑)。
その計画の詳細を上司に連絡し、アジトに戻ってきたところを逮捕しようとそのタイミングの連絡を入れる手はずを整える設楽。
しかし連絡の段階になって、実は盗んだお金は自分たちが育った孤児施設が高利貸に騙されたために、お金を取り返し
施設に寄付していたことが判明。設楽刑事はその話を聞いて、犯人たちを逃がすことにする。
上司には逃げてしまったと報告するが、そんな設楽の嘘を見抜く上司。懲戒免職どころじゃすまないと忠告をしているところに
逃げた犯人たちが戻ってくる。孤児院時代の写真を忘れた…と、取りに戻ってきたのだ。
そこで設楽刑事の話を聞いたらしい。
日村「おまえ自身が犬だったんだな。警察の…」
小木「警察の犬じゃなくて国家の、だろ。警察の犬は警察犬だろ(笑)」
窃盗団は逮捕。太陽金融からの被害金額の届けは1000万円。
盗んだ金5000万円のうち、4000万円は闇で動いていた公に出来ない金だった。
上司さえ目をつぶってくれれば施設に寄付できる…と頼む設楽だが、上司はかたくなに断る。しかし
矢作「この4000万円は寄付しない!だが、この4000万円でおまえらに最高の弁護士、用意してやるっ」
社会復帰した日にはカタギで働いて、施設を救えと告げる上司刑事。
ニヤッと笑う矢作さん。ふふ。

エンディングVTR。

「若い女がきたぞー」と叫ぶ小木。
舞台上部にはコートをきた3人。
小木の「後ろ向けっ」の合図で全員が振り返り、そしてズボンが全員ズルッと落ちる。

エンディングご挨拶。一礼して終わり。

バレバレの嘘を真剣についてみたり、女の子との関係をムキになってみたり、「変なヤツ」というキャラが
それはそれで少し立派なステイタスとして存在してみたり、格好いいヒーローに憧れてみたり…。

30前後の男性にこういう表現は失礼なんだぞー、といわれるかもしれないけれど敢えて言います。
「かわいい大人の“男子”たち!」
私が雑誌編集長ならこういうタイトルでバナナマンとおぎやはぎの特集をグラビアで組みそして折り込型のポスターつけます!

いやぁ。んにしても、これぞ本来言うところの「演劇っぽい」笑い、だと思います。
その証拠に、レポ書きづらいったら!(笑)
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