ペッシーズカット 2003年3月19日 中目黒ウッディシアター

ペッシーというのは、カリカ・家城啓之さんのことです。ペッシー’sカットです。
チケットもぎり、チラシ折込、受付…は、ベルベットメンバーが。

会場満席。

あべこうじ。全身黄色でまとめた衣装。「とりあえずは今日の星占〜い」から始まり、
「ラッキー中目黒はウッディシアター、ラッキーライブはお笑いライブ、ラッキーカットは…テクノカット!」
徳村亜紀子(リンダ)。「この曲いいよね、誰DJ?みんな乗ってる?私の名前?徳村だよぉ〜」と自己紹介。
中尾伸吾(ノンスモーキン)。「中尾ちゃんでーすっ!」と全身黒で江頭状態で倒れつづけて(言っているのはおさむちゃん
ぽかったけどね(笑))名を言いつづけている。
牛島康子。「趣味特技、ともにありません。視力、ありません。そんな私ですが、テンションはマックスを迎えています。…マーックス!!」
菊池大助。「平べったい、といわれました」と体の平べったさ具合を披露。客席から気持ち悪いとの声も…(笑)
林克治(カリカ)。「普段はスーツ着ているんですが、カジュアルな格好…どうですか?」というワケで普通の格好してらっしゃいました。
一発ギャグを。「ニシガハチッ、アチッ」

スライドが出る。サイドの舞台からスカート姿で銀の面をつけた家城さんが出てきて踊る踊る…。
怪しさ的には抜群(笑)。途中、息切らす場面も何度か。

代々木フジタヴゥンテなどで行われていた「ササ」というライブがあったそうで。そのライブからのネタがかなりあった様子。
私の力では、そのササに関する情報は殆ど検索できませんでした。なので情報は乏しいです。

1999年10月「ササ〜7本のコント」【まんさい】
高校一年のユメコ(徳村)がバイトするハンバーガーショップに強盗(林)が。
そこに“まんさい”が現れる。4人のまんさい(あべ、中尾、菊池、家城)。もちろん口調は能の口調。
能の型を見せ、説明まで始めるまんさい。撃てば全員で舞いだす…。
ばかばかしさに立ち去る強盗。それを能の馬の型で追いかけるまんさいたち。

「Let It Be」が流れ始める。スポットライトの中には林さん。口パクで歌っている。…幕間?(笑)

2000年1月「ササ」〜趣味はなんですか?〜【営団地下鉄銀座線】
電車内。左端に帽子をかぶった男(あべ)が座っている。そこに柔道着を着た林が乗り込んでくる。
博多から出てきて、大きなことがやれない自分に悩んでいるらしい(林の声は心の声として語られる)。
次の駅で、おたくカメラマン風の男(牛島)が乗り込んで来て、空いている車内なのに柔道着の隣に
腰掛ける。アントニオ猪木のパンチラを撮ることを夢見ているらしい。柔道着はワザワザ席を離れて
別の席に腰掛けるが、次の駅で“大統領に危うく変な実験をされるところだった”ふんどし姿(手には弓矢)の
男(菊池)が乗り込んできて、柔道着の男はふんどしとカメラマンに挟まれてしまう。
「裏目ったたい!」
ふんどし好きなカメラマンとふんどし男が仲良くなりはじめ、写真を撮りはじめる。席が移動される。
次の駅で女子高校生(中尾)が乗り込んでくる。隣でウォークマンを聞きながら、どうやら
モーニング娘。を聞いている様子で所々踊り出したりする。
次の駅では、今度は仮面をかぶった男(家城)が乗り込んでくる。
家城「あっは〜♪サル食べたい〜」
家城「サル食べたい〜。毛が生えたままのサル食べたい〜コザルの内臓ドレッシング…」
怪しい人に囲まれて危険を感じている柔道着の男。
ふんどしは一度降りていくが、再び鶏肉(まるごと)を持って乗ってくる。
女子高校生はいつのまにやら落語を聞き始めたようで爆笑している。
カメラマンはふんどしが帰ってきたことで、パンダシ(パンチラのふんどし版)が見られると喜んでいる。
ふんどしの男は鶏をどうやら素手で捕まえたらしい。
仮面の男はサルのことで頭がいっぱい。
看護婦(徳村)「あべさーん、診察の時間ですよー」
林「待ちくたびれたばい!」
あべ「次は終点、渋谷でーす!…」
看護婦「何、寝ぼけたこと言ってるんですかっ!」

「To Feel The FIRE」ふんどし姿のままの菊池口パク。

1999年1月イベント名「カリカソロイベント」【こども心】〜誰だ!そこにいるのは〜
◇落ち着いた雰囲気の部屋。ソファーが置かれている。そこに男(あべ)が帰宅。仕事の電話を
一件終えると、裏からリカちゃん(違う娘かもしれない(笑))人形とケチャップを持ってくる。
まずリカちゃんの服をゆっくりと脱がしはじめる。そして肌を出すとそこにケチャップをつけて舐め始める…。
ふと手を止め
「誰だ!そこにいるのは…」
◇同じく部屋に男(林)が帰ってくる。仕事の電話を一件終え、さらに一件…こちらはどうやらハングル…(笑)
新聞を広げ、「今日は誰も死んでないな…最近、誰も死なねぇーな…」
裏の部屋からスクラッププックを持ってきて「○○さん、胃がん…、○○さん、膀胱ガン…ガンが多いなぁ。
あっははは。○○…事故死、あっははは…」
「誰だ!○△※◇*!(ハングル?)」
◇同じく室内。帰宅した男(家城)。仕事の電話を終えると別の場所に電話をかけ、今日の相手を呼び出す。
やってきたのは、コールガール(菊池)。話し始める菊地に「黙れっていってんだよ、雌ブタ!」と怒鳴る男。
話をすることさえ許さない男。正座をさせ、将棋の駒を見せはじめ「キレイだろう…」。
「この角度を美しいとは思わないかい?君みたいな女に、この駒より綺麗な場所なんてあるのかい?」
「…心。心です」
「笑わせるな、おまえなんて解剖したところで、この駒より綺麗なところなんて一箇所もないんだよ!
おまえは美しくないが、おまえを使ってこの駒をさらに美しくすることは出来る…さあ、服を脱いでこの上に寝ろ」
机の上に上半身裸で寝かされる女。その姿を見下ろし
男「ほぉ…」
胸に駒をおき「左乳首、角」、スカートの中に手を突っ込み「生殖器、中、金!」
男「綺麗だ、君も駒も綺麗だよ…」
その手をふと止め
「誰だ!さっきからそこにいるのは!出てきて君もささないか?」

コールガール(菊池)独白。
「私、なくしてなかった…すべては私の中で眠ってただけなんだ…。死ぬことさえ考えた…感情なんて
もう残っていないと思ったのに、そんな私が性的興奮を味わえるなんて…」
結婚の約束をした彼を事故で失い、そのときの事故で負った青タンの傷跡がその後、人面瘡となって
話し始め寂しさを慰めてくれた。しかしある日、突然とその人面瘡は消えてひざにはポッカリと穴が。
世間体があるし、スーパーボールで埋めてみたら皮も覆い、すごいバネ力を持つ体になってしまった。
その力を見込んだオリンピック専門委員会が追いかけて追いかけて…、逃げた女は四国の漁村に身を潜めた。
亀の丸呑みを来る日も来る日もしているうちにバネの力は弱まっていった。
2年前フラッと東京に戻って気が付いたらホステスをはじめて…
「そして今日、快感を取り戻した!この気持ちは恋!こんな気持ちになったのも将棋というゲームのおかげだし、
あの方のおかげ…。私、一から出直します。私の方から迎えに行きます。いつかあなたと本・勝・負…。」

1999年10月イベント名「ササ」shall we ダンス?
サイド舞台にレポーター(林)と目黒サファリパーク園長(あべ)。
園内の説明を受けたのち、実際に生き物を見てみようということで車を発車させる。
社交科のダンサー(家城・徳村)に出遭う。つがいで活動することが多いというダンサーは踊りつづける。
次に遭遇したのは板前の親子(菊池・牛島)。どうやらジゴロをさばいているところらしい。
あと独り言を言いつづける男(中尾)。そのうちダンサーの女が死んだかのように眠っている。
その生死を確認しようとストッキングを脱がせチクチク具合を確かめるダンサー・男。
死んだと思い泣いている男のところに、女をさばこうと板前がやってきて、それを阻止しようとした
ダンサー男が刺され殺される。その死体を前にダンサー女は起きるが、その死体には目もくれず冷たい対応。
そこに通りかかった独り言の男に、女は「shall we ダンス?」

徳村とあべの口パク「目を閉じておいでよ」。

2001年1月イベント名「velvet under//misin〜最悪のオフ」【先徒】
左から家城、牛島、菊池、林。
「先生!健康枕の中に入ってる細かいのは…マカロニですか?」
「生徒よ!ニョッキだ」
「先生!先生(噛んでてんてー)って呼んでいいですか?」
「生徒よ!てんてー、でお願いします。」
先生ウェーブ、スピード勝負、各人ソロ…(それぞれのイメージで隣にパフォーマンスネタを振る)
「家城ソロ!」「菊地テロ!」(ヤバイって今…明日だもん…と呟く菊池)
「林エロッ!」(メガネ外して「…先生(ニヤリ)」)、「牛島ウノッ!」「家城コロッ」
「家城マロッ!」「林ジロー」(飛びますとびます、が出た…)「菊池ゴロー」(もちろん田中邦衛)
「林…リオデジャネイロ」(踊る林さん)みんなでリオデジャネイロを振り、踊るみんな。
(ちなみに、ネタを振られていない人たちは全員笑いを堪えられず爆笑していたりします)
シチュエーションのエチュードなども。「開け〜Go!」「表裏、表裏…」「左右左右…」
「男性についてる〜チンGo!(牛島)」「女性についてる〜マンGo!(家城)」
「先生、ピーターパンがパンパンなんですよ。もっと広い部屋ないですか?」

家城独白。「舞台上でさっきマンゴといった。」ことについて。
小さい頃からの口喧嘩をし、片足に二人ずつ女を引きずっていた。
中学時代は近所の犬を引きずり、卒業の頃には犬の足が半分くらいになっていた。
高校時代は学校をやめ“口喧嘩と引きずることの本場”ニューオリンズへ行った。
口喧嘩なんてトランペットで帰国し、日本のレベルを超えていた男はオリンピックへ。
しかし当日、スッチーとの合コンで忘れてしまった。さらに4年後、自分の能力を維持しながら
頑張りつづけたが、オリンピック前日メッセンジャーに轢かれた。それからの日々、口喧嘩の相手も
いなくなり、そんな自分の過去を引きずって生きている…
家城さんの脳の中を覗いてみたいもんだ。そして検査してみたい。

イベント名「ササ」〜死を描く二角形〜【真犯人】
刑事・イチハラエツジ(中尾)が滞在するホテルで殺人事件が発生。そのホテルにいたのは、
ホテルのオーナー(林)、宿泊していたボディービルダーのマッスル菊池、ハッスル阿部、
カメラマンの牛島、角川夫妻(家城・徳村)…船でしか渡れない島で起きた殺人事件…果たして犯人は?

エンディング。家城さんソファに寝転びながら、「今日の出演者…呼んだ方がいいんですか?」と
出演者を呼ばないつもりらしい。舞台袖からはちゃんとしろよー、呼んでくれよーなどの声が飛ぶ。
ひとりひとり無気力に呼び込む家城さん。家城さんのテンション低い嘘の連続に
全員が「嘘かーいっ!」と倒れること数回…(笑)
家城「この後、居酒屋の方で店とってあります。笑笑の方で、お客さんももしよかったら…」
林「マジで?」
あべ「そんなのはじめてだよっ」
家城「嘘です…」
これらは若手だというアピールらしい(笑)。

暗転していく舞台の中、メンバーから「ペッシー!」連呼。最後の最後に聞こえた家城さんの声は「やめろっ」でした。

家城さん独特の世界を満喫。以前から言っているけれど、この方が30くらいになって、本格的な芝居を書いたら
なんだかすごいことになりそうで…。5年後、として考えるなら、一番期待したい芸人さんといえます。
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