ザ・おさむショー〜セピア「ミスチル物語」秋の特別公演 2003年11月26日 ウッディシアター中目黒

作・演出:鈴木おさむ さん。…を当然皆知っているだろうと話を進めてきましたが
今ここで改めて説明をくわえてみようか…と考えた私。えっとねー。
森三中の大島さんを奥さんとし、大変な愛妻家として知られる男性。以上。
…違う?はいはい。ちゃんと説明します。
「SMAP×SMAP」「サタ・スマ」「めちゃイケ」「マネーの虎」「ココリコ黄金伝説」…などという番組の構成作家として知られる
人気も人気の作家さんなんですが。その鈴木おさむさんが、作・演出をしている舞台…それが「ザ・おさむショー」。
本当はもっと出演者が多いんですが、今回はセピアメンバーということで少人数での公演となりました。
そしてミスチルというタイトルをつけ、本家からクレームがくるんじゃないかと「ミスチノレ」にしようとしてみたり
チラシに書いた内容とは、だいぶ違う内容の作品になってみたり、物語とは全く関係ないマイケル・ジャクソンの「Bad」が
オープニング曲…なのが「ザ・おさむショー」。

オープニング直後「これはコントでは芝居、出演者もそのつもりでやっているので笑わないように」という注意が。


−ここは日本。しかし、皆さんの知る「Mr.Children=ミスチル」がいない世界の物語。
かわりに同じ名前の「ミスチル」っていうバンドが存在している。
「クロスロード」「シーソーゲーム」「花」の三曲がヒットし、他の曲はまだソッチの世界では生まれていない。
メンバーは2人。リーダーとボーカルの金ちゃんだけ。そして、その2人をマネージメントする男が1人。


マネージャー・ヨッシー:林克治(カリカ)
ミスチルボーカル・金ちゃん:金成公信(ハローバイバイ)
ミスチルリーダー:熊谷岳大(ガリットチュウ)
チャ乱Q:Bコース
清掃員:デッカチャン

表向き作詞作曲担当でアルフィー好きのリーダーと、ボーカル・金ちゃんは売れ始めてからというもの仲が険悪。
その2人をなんとかまとめて、また新たな名曲を生み出そうと奔放するマネージャー・よっしー。
仕事もなく、作詞も作曲もしていないため印税も入ってこないボーカル・金ちゃんは、謎の3人組チャ乱Qからバイトを紹介してもらう。
メールを返すだけでお金が入ってくる出会い系サイトのサクラをはじめた金ちゃん。
それと同時期に、リーダーから新しい曲が書けたとマネージャーに連絡が入る。
リーダーのもとに駆けつけてみると、確かに素晴らしい歌詞が。
それにマネージャーがメロディーのアイディアをたすと「ちょうど同じものが俺にも降りてきていた」と自分で作ったことにするリーダー。
ともかく素晴らしいものが出来そうだと喜ぶマネージャーとリーダー。
ところが、その歌詞は金ちゃんがサクラとしてヒロミ名義でメール交換している相手・恋するうさぎちゃんに送っていた文章を
つなぎ合わせたものだった…。リーダーが恋するうさぎちゃん……??

しかし、曲をなんとか完成させ、新曲を発売させたいマネージャーは金ちゃんに気付かせないようにバイトを続けることを進め
曲は次第に完成に近づいていく。が、その頃、バイト先が「ホモ相手」の出会い系サイトだったことが発覚。
リーダーがホモだった…という事実に驚きつつも、曲の完成を優先させるマネージャー。
ヒロミと逢いたいという恋するうさぎちゃんからの申し出にも、清掃員を使ってなんとか誤魔化そうとするが
待ち合わせ場所に偶然居合わせてしまうこととなってしまったマネージャー。
咄嗟に自分もホモだから…と嘘をつき、2人の秘密…ということに事を納める。

そして、曲が完成。そこではじめて恋するうさぎちゃんがリーダーだったことを知った金ちゃん。
そこでリーダーが、別な人を好きになったと告白。その相手がマネージャー・よっしーだということまで発覚し…
金ちゃんはバンド存続はもう無理だとミスチルの解散を告げる。その理由は…
金ちゃん「僕だってそうなんだ…♪」
リーダーも金ちゃんもホモ…。
そして、マネージャーまでもが…「僕だってそうなんだ…♪」

結局、マネージャー・よっしーは金ちゃんを選び、2人で新たなミスチルとして活動を始める。
ボンテージ姿で歌う2人はホモ界のアイドルになったとさ。おしまいおしまい。

以下は箇条書き感想。
・元velvet under//misinメンバーさんらの異常に丁寧ゆえに面白い会場整理で開場までの時間も楽しませてくれる辺り
さすがは吉本という感じ。
・「スーツでめがねでオールバックでホモなんて、キャラが強すぎんだよっ!!!」…名台詞かも(笑)
・言わなくても言いことを敢えて残す…みたいなところが、おさむさん流なのかしら?と最近なんだかわかった気がする。
話の脱線が多いというか。正直Bコースの役どころはなくても良かったような(笑)。でもきっとそこがおさむ流。
・わりと善人でミスチルの2人に尽くし奔走する役どころの林さんのセリフに時々放送コード上確実にひっかかる
キーワード猛毒が隠されている。おさむさんは林さんのそういうちょっとイッちゃっているとこ、好きなのかしらね。
・隠し事のため、熊谷くんの顔面をスリッパで打ちのめす林さん。「蜂が…蜂が…」とエスカレート。
金ちゃんに「蜂なんていないからぁ〜…」と、止められ
林「蜂が…蜂が…ブンブンブン…ハチが飛ぶ…(メガネをかけ)失礼!」…こういうシーン大好き(笑)。
・吉本関係のライブにしては(というと語弊があるが)写真撮影に対して厳重なお達しがあったのも、最後のシーンで納得。
こりゃ写真にしてはいけない…(笑)。
・熊谷さんの役柄については、「熊谷のキャラはどう思う?」というアンケート項目もございました(笑)。
・新生ミスチルとして「奇跡の地球」を歌うボンテージ姿の2人がエンディングに登場。
「…さ、ということでね」とシンプルにトークに移行。林さんはずーっとスーツの下にボンテージを装着したままだったそうです。
林「一番変態だった、ということでね。やってるうちにどんどん締まってきて、気持ちいいんですよね!」
今回は主演2人ともが、Sの香りを漂わせていたのがよかったです(笑)
・終演後、ロビーにてホモ主演2人(これも語弊あり)のポスター(B4くらいの)が限定10枚のみ売られてました。
金ちゃんが漁師姿、林さんがサラリーマンヌードバージョン(笑)。ポストカード仕様なら買うのにぃ…と、通り過ぎました。

異常…いや、以上、おさむショーでした。
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