ラーメンズ第14回本公演「Study」 2003年1月10日・12日 本多劇場

ネタバレ注意予報発令中!見ていない人は今すぐ戻って!!



客層。気のせいか随分と落ち着いてきて、キャピっていう感じの人がいなくなった気がする。
みんなが大人になって年齢層が全体的に引きあがったのか、それとも結婚ショックでいなくなったのか…(笑)
その代わり…というと変だが、男性客が一気に増えた気がする。
たまたまラッキーDayだったのか…と暗にキャピ=アンラッキーの主張。ま、人それぞれ。

※毎度のことながら注意事項。生の舞台を見てない方…は、このままブラウザでBackしてお戻りを。
ビデオ発売までお待ちください。それからネタタイトルは私が勝手に仮称として付けたものであります。

衣装は黒め(←という表現も微妙だが、黒…だけど、黒と言い切れない微妙な風合い)。
コントによっては小道具もあり。

Study
万引きをした男(小林)と、それを捕まえた店員(片桐)。
警備室で説得する…のは店員ではなく万引きしたほうの男。
万引き男の論じるその姿は松本幸四郎モデル?

“鉛筆もノートも使い切った事がないまま大人になってしまいました。中学高校と6年間学んできた英語が
喋れません。読めるけど、書けない漢字がたくさんあります…。”
…誰しもが多少は「アイタタ…」と心を傷める?重い始まり…と思いきや、
それはただ万引きを言い訳し許してもらって帰ろうとする男の、訳のわからぬ理論武装(屁理屈?)だった。
堅苦しい理論が苦手な私は、その話(偽なのに)とその話し方で眠りの世界へ………おっと、危ない。
Studyを前にすると寝る癖がついてしまっている!(笑)


ほこさきさん〜彼が言いたいこと〜」(国語)
人の家に勝手に入り、食事をし風呂に入り、くつろいでいたのでは?という内容のことを尋問されている様子の男(片桐)。
その傍らにあぐらをかき座るほこさきさん(小林)。
ほこさきさんは彼の発言の後、「要するに彼が何を言いたいかというと…」と補足をはじめる。
しかし、それは全くもって見当違いな話。
“要するに彼が何を言いたいのかというと…折り畳み傘…折りたたまない傘ってあるかー?”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…電気のギターがエレキギターなら、電気釜はエレキ釜だろうと…。”
“はさみは切るための道具…どっちかっていうとピンセットのほうがはさみなんじゃないのか?
…漫画家が使うGペンには何Gかかってる?どんなコーナーリングですか?「頭文字G」ですか?”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…北の国から…どこまで?と。”
“チャプター…って、かわいいよね?”
“カジュアル家具調コタツ…家具じゃないコタツはあるのか?どういうことか。デニムか?”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…石状だから石鹸。じゃあ、粉状なのは粉鹸だろう!
コナケン…粉研究会か?合法ですか??!!”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…山ギリカット…きった部分のことをいうなら谷ギリカットだろう!”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…上手に剃れたら…カミソリ勝ちですか?”
“要するに彼が何を言いたいのかというと…掛けておくのが掛け時計。置いておくのが置き時計。腕につけるのは
つけ時計だろう、と。いずれにせよ、腕時計ではなく手首時計だろう〜”

ユリオカさんなみの揚げ足とり具合の言葉の羅列。こういう揚げ足とりは賢太郎さんにとっては
日常的に得意なところなのでは?と思う(いや、嫌味じゃなくて)。この「ホコサキ」というネーミングは
やはり矛の先=「攻撃の方向。鋭い攻撃」という意味合いのそんなところから来ているのだろうか。


Q&A
質問をする声(小林)。回答する男(片桐)。
「見ろ!」「何を」「俺を。」「俺を、を略しなさい。」「チョコクッキー」
「ムシバラスを使って短い文を作りなさい」「東京ムシバラス音頭」「どうぞぉ〜」「…ムシバラァス♪ムシバラスッ♪」
ところどころ体を使った実技もある。片桐の実技に、小林のため息ダメ出しパターンもあり。

仁さんと賢太郎さんでシンプルなやり取りを楽しんでいるうちにラーメンズコントになった…という感じかな。

たのしい科学の質問箱」(科学)。
科学館で子供を集め「たのしい科学の質問箱」というイベントを行う白衣を着た小林。
その上司であり教授の片桐は「サインエス君」として参加している。
子供たちから寄せられた質問にひとつひとつ答えて行こうとするが…夢のありすぎる質問に答えに答え淀む小林。
するとサインエス君…“ネッシーはいるんですか?”「お嬢ちゃん…いねぇええよ!!」
「ロマンは認める。だが、ロマンと科学は別物だぁ!」
“トナカイはいるんですか?”「これは科学以前の問題です!お母さん、心配してください!」
“ジュラシックパークは本当にできますか?”「…大阪行けっ」
静まり返るそんなサイエンス君の様子に冷め切った会場を温めようと科学ショートコントを披露しようとする教授。
しかしそのコント自体難しすぎて、笑いどころなし。
そんな教授に、同じく質問箱イベントで小さい頃夢を与えてもらった思い出を語る小林。
「“ウルトラマンが住んでいるM78星雲本当にありますか…”“あるよ。そこにウルトラマンが住んでるか
どうかは君が科学者になってから調べてみたらどうだい?”…科学ってすごいって思った!」
…実のところ、教授は小林がうらやましく若い芽はつんでおかなければと…

青木さやかさんの子供嫌いネタといい、子供に冷たいネタがなんとなく肌に合う私の人間性の問題について
このあと小一時間ほど反省してみたいと思います(笑)。…にしても、このコントの片桐さんの展開って
(強気→謝罪)なーんかよく見るパターンのような。だからといって「え?例えばどんなネタ?」といわれても
すぐにサッと思い出せるほど記憶力よくないんで、あしからず(笑)。


ニッポなんとか」(地理)。
男2人。アジなんとかというところにあるニッポなんとかという国に行こうと思っているという男(小林)。
ニッポなんとかという国をもう一人の男(片桐)に説明する。
ダイなんとかという大きい人がいて、カマなんとかというところで屋外生活をしている。通貨単位はエなんとか。
モなんとかという有名な食べ物があって、木のハンマーで叩く。スなんとかというスポーツではシオを投げた後に
人を投げるらしい。お葬式から帰ってきてもシオをなげる…シオをなげるのは相手への殺意?
そんな恐ろしい国へ行くのか?と聞く男(片桐)に、やっぱり行くのをやめると言い出す男(小林)。
男(片桐)はアメリなんとかという国に行こうとするが50もの国に分かれているような国は(ドイツは2つの国に
別れるのでもあんなにもめたのに)大変、「おまえ本当に行くのか?死ぬぞ…」と心配しかえす男(小林)
「普通にニッポンとかアメリカにいこうか?」

色々マン」(美術)。
結婚相談所。相談員(小林)のもとにやってきたのは、全身にいろんな色を纏った自称:色々マン。
とにかく色が好き。本名は青島まつひこさん。
色に関する御託を並べまくるわ、従業員をくどくは…で相談員をてこずらせる。
「銀シャリが銀だったら食べる気しねぇけどな…」「うるさぁい。」
「よーしっ、みつけるぞぉ〜!俺の補色!!」
結局、“補色”候補は…色々ウーマン。しかしその女性は…
「おかあさんっ!!」

今回の公演で初めて姿勢崩して笑ったのが実はこの中の「うるさぁい。」という何気ない賢太郎さんの一言。
この自然さがいいの。


カネ部」(数学)。
経済に関する言葉でしりとりをしている男2人。路上通行調査のバイトの最中。
2人は同じ大学のサークル。しかし部員は2人。
金換算が得意な小林と、“変”という言葉に喜ぶ部長・片桐。
前年は金貸し業をやって利率設定まではよかったが、誰も返しに来なかった。
どうやらその返済のためのバイトらしい。今年の学園祭での金儲け策を練るついでに、難しいクイズを出す小林。

↑難しい話(こういう問題は苦手)であまり覚えきれなかった私。

エンディング。礼のみ。続いてお決まりのカーテンコール。
仁さんより演劇ぶっく投票などの告知。粘土道を既にご購入の方…と挙手調査。
若干多めの千秋楽では「千秋楽はコバたろうファンより片桐ファンのほうが多い」と仁さん。
コバタロウとは新鮮かつ犬(新鮮と犬は且つでつないでいいのだろうか)みたいな呼び名。
粘土道のお値段ゆえ購入者が少ない→年間出費と考えて1日に換算すれば10円にもならない…と宣伝。
その流れから、賢太郎さんの方がそういった宣伝の言い回しがうまいんだ…という話になり、賢太郎さんが
そういった人を言いくるめたりするのが上手…みたいな話題になりまして。そして…ひとつ…。
手帳やらのカレンダーを出して、日にちを言うと賢太郎さんが何曜日か当てるというのをやってました。
トリックわからず。それ、すごい。
「家に帰るまでがラーメンズライブでございます!」

ということで終了〜!!(エンディングトークエピソードは2回分まとめてあります。ご了承を。)



【以下超個人的感想】…ゆえ読まずに過ごすもよし。
とにかく前半眠かった!体調の問題?とも思ったんだけれど、今回は2回鑑賞できて2回とも同じあたりの
ところで睡魔と死闘を繰り広げていたので、体調ではなかったかも。やはり、勉強に睡魔はつきものか。
言葉遊びばかり…とのご意見も多かった様子の今公演だけれど、元々勉強は殆どが言葉モノなんだなと
改めて気付いたりして、それならそれでラーメンズのコンセプト勝ちか?とも思ったり。
言葉で責めてくるとなれば「美しき説明不足」というラーメンズ独自のスタイルは両立できない部分でも
あるんだろうけど、勉強が説明不足ではいけねぇしなぁ…?と思えば、それもまた「Study」コンセプトかよ!、と
結局、今回は今回でまたしてやられたりなのか?と思う帰路。そして好きなネタというのが、自分が
学生時代好きだった教科にリンクしていることに、数日経って気付いてププッと面白くなったりもした「study」でした。
inserted by FC2 system